氣功セルフケア・セラピー 身体と気功

人生を変えるツボ気功~帯脈

「経穴」とは?

経穴、いわゆるツボとは、中医学、特に鍼灸治療における体表の治療点として知られています。

経穴は、経絡(気が流れるルート)上に点在し、治療点であると同時に気の状態が現れる反応点でもあります。

臨床では、経穴の反応を観ることで身体の状態や病気の所在を明らかにし、それらを改善するために経穴を介して働きかけていきます。

経穴とは、目に見えない「気」に対して容易にかつ有効にアクセス可能な身体上の重要なポイントです。

経絡や経穴の性質や効能は、気の感覚を頼りに何千年という長年の経験の上に確立されてきたものです。

その時間と空間に蓄積された膨大な情報量は圧倒的であり、いまだそのメカニズムを完全に解明する確固たる科学的な根拠がないにもかかわらず、

「経穴」は内部表現を書き換えるために有効に機能するツールとして活用する価値があります。

 

帯脈(たいみゃく)

帯脈は脇腹にある経穴です。

いわゆる「万能のツボ」で、様々な症状に対して効くといわれています。

例えば腰痛、消化器(腸)、肩こりなどにはよく使われます。

 

帯脈への気功的アプローチ

鍼灸とは違い、気功施術においては物理的な「鍼」は基本的に必要ありません。

重要なのはまず帯脈を意識に上げることです。

まずは帯脈の位置を確認し、場合によっては指先で触れて確認したら、今度はそこを感じてみることが大事です。

帯脈を意識に上げ、そこに気を送るとどんな感じがするでしょうか? 

しばらく氣を送り続けると腹に気が満ちておなかに力が入るようになります。

特に三和氣功では、帯脈を介して横隔膜へとアクセスをすることをおススメします。

横隔膜へとアクセスができると、呼吸が深くできるようになり、一気に丹田の気が満ちていきます。

この帯脈という経穴が何に効くのかというのは調べればたくさん情報が出てくると思いますが、帯脈は内臓を活性化し体幹の力を全般的に高める効果があると三和氣功は認識しています。

体幹を支える力(軸)が弱っていることが原因で起きる腰痛や腹部の症状、内臓下垂などに効果があるのです。

伝統的な功法には「開帯脈」という気功がありますが、これは帯脈を開く(意識に上げる)ことにより、おなかの気を充実させるという意義があります。

帯脈に活力がないと、おなかはたるみ、いわゆるポッコリおなかやでっぷりしたおなかになってしまいます。

体幹を支える軸を喪失するとともに、自尊心の低い精神が生命を動かすようになるでしょう。

試しに、帯脈から気を抜いてみるとおなかの力が抜け、腰が曲がり、呼吸は浅くなり、胸はつまり肩に無駄な力が入ってきます。(気の操作に自信がない人はやらない方がいいでしょう)

逆に帯脈に気が充実していると、おなかに気が満ち、軸が立ち、自尊心が活性化し自信を根拠にした行動が自然と生まれるようになります。

そのような身体と精神の在り方によって生まれた自己像に基づいて、能力や体質も変化していきます。

「帯」という字にあらわされているように、帯脈という経穴は帯を締めるような効果があるのです。

帯を締めたら、腹がすわり物事に対してまっすぐに向き合えますよね?

帯脈とは、体幹を支える気を充実させるポイントであるとともに、人生をまっすぐに生きる力を支える要でもあります。

 


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