自然体で生きるとは
「本当の自分」で
生きること
三和氣功を創始した馬光文は、東京で気功教室を始めて以来「天地人の調和」こそが気功の真髄だと教えてきました。
調和を得ることは「気」について理解することであり、また宇宙の根源である気を体得することです。
天地人に象徴される「この世界のすべて、森羅万象」に調和を見出していきることは「自然体」で生きることであり、それこそが「本当の自分」を生きることであると三和氣功は考えています。
健康、幸せ、豊かさ、美しさ… こうしたものは時に得難いもののように錯覚することがありますが、本当はこれらは当たり前に人間が享受できるものであり、それが自然な在り方です。
そう思えない、あるいはそれとは程遠い現実を体験しているのなら、人生のどこかに「不自然」や「不調和」があるということ。
でもそれは決して悪いことではなく、あなたが望めば。今こそ調和を取り戻し、自然体で人生を生きる道へ続く扉が開かれる時であるということを示しています。
三和氣功が目指していることは、約20年ほど前に東京に施術院を構えた時以来変わらず、私たちが「本当の自分」につながり自然体で生きることです。
「本当の自分」を生きるとき、気の流れはよどみなく勢いがあり、魂の望む世界を作り出していくことが出来ます。
そして、どんなことが起きようとも、満たされた感覚の中でイキイキと生きることが出来ます。
気功とは、そのような自分の本質を理解するために、自分を生きるということとじっくり向き合う学びの積み重ねなのです。
私たちを「自然体」や
「本当の自分」から
遠ざけるもの
私たちを、自然体であることや本当の自分を生きることから遠ざけるものの正体は「エゴ」です。
詳しいことは別の機会に学んでいただきたいのですが、「エゴ」の目的は基本的に「自分の身を守ること」であり、そのために「ネガティブ」です。
人は誰しもがこの「エゴ」が生み出す思考であるマインドの働きによって人生を生きていますが、それはいわば「仮の自分」であり、機械的で他人に操作された人生です。
生まれたばかりの時には、誰もが自然体であり本当の自分を生きていますが、成長の過程でマインドがパターンを構築することによって、私たちは特定の思い込みや信念を真実だと思い込み、自分自身や世界に不自然な前提を作って生きるようになります。
「エゴ」を自分だと錯覚して生きると、「本当の自分」は常にそこにあるにもかかわらず見えなくなり、「本当の自分」が生み出すエネルギーがゆがめられ、気の流れが滞り、私たちが常に変化し成長、発展していく余地を奪っていきます。
ですから、「本当の自分」を生きるためには「エゴ」が過剰に働かないようにし、「本当の自分」に還ることを覚える必要があります。
三和氣功では、心と身体を観察する力を養っていくことで「エゴ」の過剰な働きを鎮め、感情、思考、身体をコントロールできる精神性と身体性を作っていくことで「本当の自分」とのつながりを取り戻していくことが大事だと考えています。
習慣化によってのみ
気功は機能する
気功は、教養や知識ではなく、生活や人生の一部となって初めて本当の意味で価値がわかるようになります。
また、人生を変えたい、自分を変えたい、体質を変えたい… と言って気功を始める方も多いですが、本当の意味で何かを変えたいのであれば気功を習慣化していくことが必要です。
長いスパンで人生を捉え、氣功を習慣というレベルにまで落とし込むことで初めて自己認識に変化が起き、さらに自己の本質への理解が深まり、人生や自分が変わるというプロセスが始まります。
少しやってみただけで得られるような上手か下手か、出来るかできないかの結果は全く重要ではなく、どれだけ続けるか、どれだけやるか、どれだけ向き合うかだけが自分や人生についての結果につながり、同時に気功のスキルの上達につながります。
しかし、一人だとなかなか時間を確保できない、一人で取り組むとなかなか習慣化することが出来ないというのも、多くの人にとってハードルとなっているので三和氣功では気功を習慣化するためのサポートとして、オンラインサロンを始めました。
気功に触れ、自分を感じ自分の内側へと意識を向ける時間を身近なものとして皆さんにご提供させていただくことがこのサロンの目的の一つです。
「自分」を生きる生き方へ
あなたはどれくらい、目の前の現実や自分の人生に対して主導権を握っていると感じていますか?
- 現実や人生に翻弄されている
- 現実や人生になすすべがない
- 現実や人生に対して自分が出来る事には限りがある
もしそう感じることが多いのであれば、あなたはまだまだ「自分」を生きているとは言えないでしょう。
自分を生きていないということはつまり、他人に決められた人生の中に閉じ込められているということです。
三和氣功では、自分の人生に対する主導権を自分が握り、主体的に人生を歩んでいくような生き方を「自分」を生きると表現していますが、そのためには「自分軸」が必要です。
自分軸とは、他者ではなく自分を基準にして物事を考え、常に自分が主体となるような自立した態度を指しますが、心と身体は不可分のものなので、「自分軸」とは単に心の在り方だけを指しているのではなく、身体のレベルでの体感的な自覚と一体となっているものです。(これを「身体性」よんでいます)
つまり、「自分軸」とは頭での理解(理屈の理解)だけでは身につかず、実際に身体レベルでの「軸」が整い、強化されていくことによってはじめて自分の人生への主体性や主導権をもった態度やあり方が自覚されていくのです。
自分の「軸」を自覚することは、自分が大いなる存在であるという確固たる自信や安心感の根拠のない根拠となるものです。
これらは直接的にセルフイメージや自己肯定感に影響を与えますが、認知心理学や認知科学における自己評価は、気功の観点から言えば「自分軸」に裏付けられています。
自分軸のない人ほど自己評価が低く、自分軸のある人は自己評価が高まります。
三和氣功のすべての講座やプログラムは、自分主体の生き方へと皆さんが少しでもシフトするような構成になっていますが、オンラインサロンは習慣化によって、特に「自分軸」という身体性を養うという点において皆さんに貢献したいと考えています。
「自分軸」とタオイズム
三和氣功は、自然体で生きることが人生の喜びの源泉となると考えていますが、そのもとには「道(タオ)」の哲学である「無為自然」という考え方があります。
誤解されやすいですが、無為自然とは、何の目的もなく起こることにただ流されて生きることを意味しているのではありません。
ただ何もせずにいても、変わるために頑張って努力を続けても、人生はさほど変わらないでしょう。
無為自然とは、究極の自己受容であり、究極の自己愛であり、究極の自己実現の智慧なのです。
自己受容である「委ねてまかせる」ことは、「流されていく」とは似て非なるものです。
自然体であることは、自分という存在への本質的な理解と、自分という存在への尊敬や愛に根差したあり方であり、「無為」とは何せず何も生まないのではなく、何かが生まれる「創造の場」を作り出すことです。
そして、「自分軸」は自然体であればあるほどに強くしなやかになります。
「自分軸」の抽象度を高めると、それは自分が「創造主」であり、また人間という枠を超えた「大いなる存在」であることを自覚するところに行きつきます。
三和氣功は「本当の自分」を知り、「自分」を生きることを求めている皆様へのサポートを通して、皆様とともに未来を創造する旅を歩みたいと考えています。