三和とは、天の気、地の気、人の気の和のこと。
天、地、人をまとめて「三才」ということもあるが、中国の古代思想の中核を成す陰陽の考え方によると、この世界はすべて気で成り立っている。
その気には陰と陽の相反する二つの性質があって、その陰陽の交わり、循環の中で物事が生まれ、消えて、消長を繰り返しながらこの世界が成り立っていると考えられている。
三和の「天」とはすなわち陽の気を意味し、「地」とは陰の気を意味し、「人」とは天地の気の交わりの中で生み出される森羅万象の気を象徴的に表している。
この世界のすべての物事はすべて三和、
すなわち「陰と陽とその交わり」で成り立っており、何一つとして単独で存在することはない。
三和とは、そのような三才の気が三位一体となって調和しているこの世界の理を象徴的に示す概念である。