身体と気功

氣功で自分を高める~無意識を鍛えて論理の限界を超える

考えすぎが不安を増大させ病気を生み、感性を鈍らせる

私たちは常に物事を自分の納得がいくように理解し、把握し、コントロールしたがります。そういう思考の癖が多かれ少なかれ誰にでもあります。

そうしないと不安にかられ、恐れに負けるからです。自分の手に負えないことやコントロール不可能な状況を恐れているし、わからないことや理解できないことを心地悪く感じるのです。

そういう傾向が強いと、氣功でも何でも、感じて感性を研ぎ澄ますよりも、頭で先にこうだろうという予測を立ててから感じようとしてしまい、うまくいきません。

感じることよりも、考えることで何か答えを出そうとします。

こうにちがいない、こうだろうという予測や先入観はスコトーマを生んでしまい、感じているであろうことをそのまま認識できずに、「気が感じられない」とか「うまくいかなかった」といった認識しかできなくなります。

当然ですが、物事を狭い視野で捉えることしかできないと、強迫観念を生んだり、偏った物の見方しかできなくなって、物事に対して感じる抵抗が大きくなり、心と身体で受けるストレスが大きくなります。

頭でいろいろ考えることに沢山のエネルギーを費やすため、頭にエネルギーが集中して下半身がすかすかという「上実下虚」の弊害が出やすくなります。

エネルギーのアンバランスと滞りによる様々な症状、不安の増大、落ち着きのなさ、ふらつき、めまい、冷え、慢性的な緊張や疲労、痛みなどです。

自分の身体に気を流してセルフヒーリングをしたり、身体を開発していくことで、他者のこともよく分かるようになります。まずは自分の身体でしっかり感覚を何度も味わっていくと良いでしょう。

 

セルフヒーリングで自分自身を感じ、無意識を鍛える

講座の中では、毎日何でもどんな形でもいいのでセルフヒーリングをするようにお伝えしています。

それが「感じる」というセンスを磨いていくことになるからです。

それは無意識を鍛えるということでもあるし、心と身体の感性を磨くということでもあります。

例えば下丹田を何度も繰り返し繰り返し意識にあげてみる。

理屈で「下丹田」を捉えようとするのではなく、ただ感じることによって、心や身体の反応を注意深く観察することによって下丹田を捉えていきます。

下丹田の気を足に流してみてもいいし、自分が抱えている悩みを気の球として召喚し、そこに下丹田を流してみても良い。そうやって自分がどう反応するのか感じ、観察します。

するとだんだん自分の感覚で「下丹田」というものがつかめてくるようになります。下丹田を意識したときの身体の反応や心の変化、そうしたものも、よくよく自分を観察してみることで意識に上がるようになります。

これはどういうことかというと、無意識にキャッチできる情報量が増えていくということです。

身体的に情報をキャッチするセンス、身体で判断する能力が磨かれていくということです。

頭で考えてもわからないことが分かるようになる、考える前に身体が動く。

論理や理屈、思考の限界を越えていくということです。

勿論、論理的に考えることもとても大切ですし、論理的な思考が私たちを成長させ、抽象度を上げていくことは確かですが、「言葉」で認識できる世界には限界があることを覚えておくと良いでしょう。

 

本当に大切なことは言葉にできない

学び続けていくと、あるいは何事も追求し洗練していくと、ある時点で「言葉には出来ない」というところがきてしまいます。

抽象度が上がれば上がるほど、論理的、言語的な認識の仕方では追いつかなくなっていきます。

ですから本当に抽象度の高い教えというのは文字や言葉では伝えられないので、どうしても密教的(非言語的に)に学ぶしかなくなります。

言い換えれば、論理や思考だけを頼っていると、本当に大切なことや、物事の本質的な部分を認識し、理解することはできないということです。

自分をもっともっと高めていきたかったら、理屈や論理に頼る思考の癖を辞めて、もっと感覚的な領域で情報をキャッチするセンスを磨いていく必要があります。

そのために氣功を使ったセルフヒーリングによって、例えば「下丹田」というものを入り口にして、自分の無意識的な感覚、感性を磨いていくことが出来ます。

平たく言えば気を感じる能力、読み取る能力、直感力や勘のようなもの、身体で情報を読む力が磨かれていいくということです。「根拠はないけど~な気がする」という感覚です。

これは氣功師としてはもちろん、人間としてより高く広く深く世界を認識する力を養う、つまり意識レベルや抽象度が上げていくということです。

意識レベルや抽象度が上がるほど大きなエネルギーを動かせるので、人生をより豊かに幸せに生きるという意味でも、他者に貢献すると言う意味でも大切なことです。

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