気功について 病気と気功

🌙癒しとは、聖なる流れを思い出すこと

癒しの四章 ― 身体・意識・魂・宇宙の調和 第三章

私たちは、生きる中で何度も「赦せない」という感情に出会います。
それは他者に向けられた怒りであると同時に、
本当は自分自身を赦せない痛みの表れでもあります。

誰もが心の奥底に、
「私は間違ってしまった」「傷つけてしまった」「愛されないかもしれない」
という微かな罪悪感を抱えています。
それは個人的な記憶を超えた、人間存在そのものに刻まれた“分離の記憶”。
ユングはこれを「元型的な罪」と呼び、
それを癒す道こそ“魂の統合”だと説きました。

 

他者は、心の鏡

私たちは他者との関係の中で、いつも自分の影を見ています。
ユング心理学では、
自我が受け入れられない部分を外の人に投影することで、
心の均衡を保とうとすると言われています。

認知科学でも、自己理解と他者理解には
同じ神経ネットワーク(ミラーニューロン系)が働いていることがわかっています。
つまり、他者を見ているとき、実は自分を見ているのです。

氣功的にいえば、他者とのあいだには常に氣が流れ、
その氣の共鳴によって情報が行き交っています。
赦しとは、この情報の滞りをほどき、
再び生命の流れを“ひとつ”に戻す行為です。

 

縁起としての赦し

「加害者」と「被害者」は、対立するように見えて、
実はひとつの出来事の両側にすぎません。
誰かが誰かを“害する”とき、
そこには必ず“被害を感じる意識”が存在している。
二つがそろって初めて現象が成立します。

同じように、
「親が子を育てる」と言うけれど、
実際には子がいるからこそ親という存在が生まれるのです。

この世界のあらゆる出来事は、
原因と結果ではなく“相互に支え合う縁”によって成り立っています。
これが、仏教でいう「縁起」、
氣功でいう「陰陽互根」の世界観です。

感謝とは、その“相互のつながり”を受け入れること。
赦しとは、そのつながりを断っていた“分離の視点”を手放すこと。

 

魂の統合と愛の回復

他者を赦すことは、
相手を正当化することではありません。
自分と他者の間にあった境界を溶かし、
「あなたも私も同じいのちの流れの中にいる」と思い出すこと。

そのとき、
罪悪感は静かにほどけ、
愛と感謝の流れが再び内側に戻ってきます。
赦しとは、世界の調和に還る“魂の帰還”なのです。

癒しとは、分離の夢から目覚め、
世界をひとつのいのちとして観ること。

 


 

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「赦し」や「感謝」を頭で理解するだけでなく、
身体と氣を通して“ひとつの流れ”として体験してみませんか。

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その第一歩を、静けさの中から始めてみてください。

 

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