癒しの四章 ― 身体・意識・魂・宇宙の調和 第四章
癒しとは、何かを治すことではなく、本来の流れに還ること。
そしてその流れを生きることが、「氣功」という道の本質です。
身体の智慧、
意識の働き、
そして魂の統合。
それらすべてが、最終的に“生き方”へと結晶していきます。
無為自然 ― 何もしないという行
氣功の道において、「行(ぎょう)」とは努力ではありません。
何かを“起こす”ために行うのではなく、
すでに在る自然の働きに身をゆだねること。
老子は「無為にして為さざるなし」と言いました。
それは、何もしないという怠惰ではなく、
“自然の動きに抵抗しない”という最高の能動性です。
氣功の実践では、呼吸を整え、身体を緩め、心を静めます。
その静けさの中で、天地の氣と自身の氣がひとつにめぐり、
やがて“私が氣を動かす”という感覚が消えていく。
ただ氣が流れ、世界が呼吸している──
そこに、無為自然の境地がひらかれます。
觀る意識が世界を創る
第3章で述べたように、
赦しとは“分離を手放し、ひとつの流れを思い出すこと”でした。
その延長にあるのが、創造主としての意識です。
氣功師とは、氣を操る人ではなく、
氣の流れそのものに“在る”人。
その意識は、無限の情報空間に共鳴し、
周囲の氣・場・人の意識を静かに整えていきます。
観照の意識が深まるほど、
「自分が何かをしている」という感覚が薄れ、
ただ生命そのものが創造を始めます。
このとき、
「愛」「調和」「創造」は別々の働きではなく、
同じ一つの氣の流れとして存在していることがわかるのです。
静けさは、終わりではなく始まり
癒しの道は、ここで終わりません。
むしろここからが、本当の意味での“生きる行”の始まりです。
氣功とは、特別な時間や儀式ではなく、
日々の暮らしそのものが修行であり、瞑想であり、創造です。
呼吸をする、歩く、人と語る──その一瞬一瞬の中に、
氣のめぐりと宇宙のリズムが息づいています。
静けさの中に世界を観ること。
それは、癒しの到達点ではなく、
愛の流れが再び動き出す“生命の出発点”です。
無為にして、天地とともに息づく。
それが氣功の道。
世界はあなたを通して、今日も創造されている。
学びのご案内
この「氣功という道」を、
日常の中で実践し、
“本当の自分”として生きる力を育てていきませんか。
三和氣功の 本当の自分を生きる氣功プログラム では、
静けさ・呼吸・観照を通じて、
氣を「理解する」から「生きる」へと導きます。
🕊 本当の自分を生きる氣功プログラム ― 愛と調和に還る道
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自然のリズムに還り、
愛と共に生きること。
それが、氣功の本当の始まりです。
馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。