無意識と気功の関係
私たちの意識には、表面に現れる「顕在意識」と、その奥に広がる「無意識」があります。
無意識は、私たちを突き動かす力の源であり、人生の目的や潜在的な能力が眠っている場所です。
気功を実践することで、顕在意識を緩め、無意識とつながるパイプを太くすることができます。
このパイプが育つほど、直感や洞察が冴え、進むべき方向やチャンスが自然に見えてきます。
三調とは? ― 気功の基本
気功には「三調」と呼ばれる基本の考え方があります。
- 調身(ちょうしん):身体をゆるめて姿勢を整える
- 調息(ちょうそく):呼吸を深め、気を巡らせる
- 調心(ちょうしん):心を落ち着け、自然体に戻る
この三調は「精・気・神」や「形・気・意」とも呼ばれ、人間存在の三層を調和させるものです。
調身 ― 姿勢を整える
気功では、全身をゆるめ、重心を安定させることから始めます。
姿勢が整うことで、気の流れ(経絡)がスムーズになり、無意識とのつながりが深まります。
調息 ― 呼吸を整える
呼吸は、意識と無意識をつなぐ扉です。
浅い胸呼吸から、深い腹式呼吸に変わることで、心身が自然に落ち着き、気のめぐりが高まります。
調心 ― 心を整える
気功における「調心」は、集中することではなく、余計な意識を抜いてリラックスすること。
識神(表層意識)の働きを抑え、元神(深い意識)の働きを活性化します。
呼吸で変わる心と身体ー気功の呼吸法
呼吸は「無意識とつながる扉」です。
ちょっとした呼吸の工夫で、驚くほど心と身体が変わります。
気功で用いる呼吸法には、大きく分けて順式呼吸と逆式呼吸の二種類あります。
順式腹式呼吸(リラックスの呼吸法)
- 吸うときにお腹がふくらみ、吐くときにへこむ呼吸
- 副交感神経を優位にして心身を落ち着ける
👉 リラックス・癒しを得たいときに最適
逆式腹式呼吸(丹田を強化する呼吸法)
- 吐くときにお腹をふくらませ、丹田に気を集める呼吸
- 体力や気力を高め、内側からエネルギーを充実させる
👉 元気を養いたいときに最適
身体性と無意識
無意識の大部分は「身体」に宿っています。
呼吸、内臓の働き、細胞の営みのほとんどは無意識に委ねられているからです。
そのため、身体を磨くことはそのまま無意識を磨くことになります。
気功師にふさわしい身体性には、例えば以下のような特徴があります。
- 深く静かな呼吸
- 下丹田の安定と重厚感
- 下半身の安定と上半身の軽やかさ
- 中丹田の開きや中脈の通り
- 気が大きく巡る大周天
こうした身体性を育てていくと、自然と無意識とのパイプが強まり、直感力や洞察力が増していきます。
三調を学ぶとどんな変化があるか
三調を実践すると、次のような変化を感じる方が多いです。
- 自分にとって最適な情報が感覚的にわかる
- ゴールやチャンスを自然に見つけられる
- 相手の状態を直感的に理解できる
- 不要な影響に振り回されにくくなる
つまり、三調を通じて無意識とつながることが、人生そのものを整える鍵となるのです。
無意識につながると何が起こるか
無意識とのパイプが太くなると、次のような変化を感じやすくなります。
- 自分にとって最適な情報が感覚的にわかる
- ゴールやチャンスが自然に見えてくる
- 相手の状態を直感的に理解できる
- 不要な情報に振り回されにくくなる
つまり、身体を通じて無意識につながることが、ヒーリングや施術の質、そしてあなたの人生までを根本から変容させ高めるのです。
日常での活かし方
三調を日常に取り入れるのは難しくありません。
- 緊張をほぐしたいとき → 順式呼吸でリラックス
- 元気を充実させたいとき → 逆式呼吸で丹田を強化
- 心が乱れているとき → 姿勢を正し、呼吸に意識を向ける
ほんの数分意識するだけで、無意識とのつながりは少しずつ強くなります。
まとめ
気功は単なる体操やリラクゼーションではなく、無意識への質の高いアクセスを可能にする方法です。
三調(調身・調息・調心)を実践することで、身体を通じて無意識とつながり、心身だけでなく人生そのものを整えていくことができます。
無意識とつながることは、ヒーラーやセラピストに限らず、誰にとっても「本当の自分に還る」ための重要な鍵なのです。
三和氣功 基礎講座で学べること
この記事でご紹介した「三調(調身・調息・調心)」は、気功を学ぶ上で欠かせない基本です。
三和氣功の 基礎講座(3ヶ月/13万円) では、この三調を中心に、呼吸・姿勢・心の整え方を体系的に学び、無意識とつながる実践を深めていただけます。
- 気功を基礎からしっかり学びたい方
- 呼吸法や丹田の力を身につけたい方
- 将来的に気功師・ヒーラーを目指す方
- 自分自身を深く整えたい方
- 気功を日常に活かしたい方
- 人を癒す力を育てたい方

馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。