お知らせ

自らは自らによって定義せよ

皆さんは自分がどのような存在なのか、
自分の言葉で定義していますか?

脳は、自分がどのような存在かという定義通りに
振る舞おうとします。

ですから、
自分が何者であるのか、自分自身で吟味した上で、
自らが決めることがとても大切なのです。
間違っても、
他人、あるいは自分以外の何かによって
「自分が何者か」ということを決めさせてはいけません。

この間クライアントさんとこんなやりとりがあって

最近よく眠れないので飲酒量が増えていて、
アルコール依存症じゃないか、自分は鬱病じゃないかと思うんです、
とおっしゃるので、
本当にそうなのですか?と質問をしました。

そしたら、
何の根拠もなくただ自分でそう思っているだけだと
いうことでした。

色々お話しさせていただいて、
このクライアントさんは
おそらくきっと大丈夫だなと感じていますが、

ただ、とても大切なポイントを
このクライアントさんが提示してくださったので
是非シェアしておきたいなと思いました。

別のケースですが、病院でそう断定されたわけでもないのに
やっぱり自分は病気ではないかという漠然とした不安を
抱えている方っていらっしゃいます。
あるいは、自分の持病のために
自分は普通の人よりハンディを負っていると
劣等感を抱えている方もいらっしゃいます。

でも、自分で自分を病人、
あるいはハンディを負っている人間として扱うのは、
とても危険なことです。
自分が自分を病人として扱えば、
本当に病人になり、ハンディのある人間になるしかありません。

脳は単純なので、
たとえ病気ではなくても本人がそう振る舞い、
また、周りの人がその人をそのように扱ってしまえば、
あ、私は病気なんですね。
じゃあちゃんと病気にならないといけませんねって
働いちゃうんですね。

病は気からとはよく言ったものです。

本当に自分が病人なのか、
客観的、論理的に判断する必要があります。
要は、情報をずさんに取り扱わないことですね。

そして、
自分はどうありたいのか
それは自分で決めれば良いのです。

少々無理を強いても、人間の身体は壊れません。
ホメオスタシスをなめてはいけません。
健康な状態がホメオスタシスであれば、
ほっとけば身体は健康な状態に戻ろうとします。

どんなハンディを背負っても、
人間は最高のパフォーマンスをしたり、
貢献したり、名誉を手に入れることも出来ます。
あなた自身が自分をそのような人間として扱えば、
必ずそうなります。

逆に、病人として扱い、病人として振る舞うことで、
いつしか
病人であることが
ホメオスタシス(あたりまえ)となってしまうこともあります。

大切なのはいつも、
自分はどんな人間でありたいのか、
現状に対してどう振る舞いたいのか?
この先どのようになりたいか?
を明確にしておくということです

自分はどういう人間でありたいのか、
自分を「私は○○な人間である」と
きちんと定義してみましょう。

もし、あなたが病人になることを選ぶなら
なぜその必要があるのか、なぜ病人になりたいのか、
その理由を探ってみましょう。
その裏にはやはり「私は○○な人間である」という
定義づけがあるはずです。

あなたは本当にそれを受け入れたいのでしょうか?

癌のような深刻な病気から回復される方の特徴は、
一つは高いゴールがあること、
そしてもう一つは、外から与えられた情報に振り回されず、
自分の病気のことを他人に決めさせないということだそうです。

例えば余命宣告を受けても、それはあくまでも
過去のデータに基づいた「基準」でしかないと考えるし、
治療法も医者の言いなりではなく、
いつどのような治療を受けるかはあくまでも医師との相談の上、
自分が主体的に決めます。

つまり、現状に対して受け身になるのではなく、
いつでも私たちは主体的になって良いということです。
どんな自分であるのか、
いつも自分で自分に対して定義ができるということです。

人生いつもいつも何事もなく
平穏無事でっていうわけにはいきません。
でも、その問題に対して、
その状況に対して、あるいはその相手に対して
何を自分は望んでいて、どんな自分でありたいのか、
明確にすることが大切なのです。

何事も、仕方なくそうなっちゃったっていうことはないのです。
すべて自分が選んで自分が受け入れ、自分で創り出した状況なのです。
だからこそ、自分で変えることができる。

そのためには、自分とは何か、自分の向かう先はどこか、
あくまでも「自分」でぎんみして
明確に定義する必要があります。

(ゴールノートはそのためにあります)

もちろん、他人や状況のせいにして、他者の作った価値観を受け入れて
現状に甘んじるのは楽ですし、そうするのは自由ですが、

自分が責任をもってすべてを決定するのだという視点が、
私たちをさらに成長させ、遠くへと導いてくれるのです。

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