この記事では「氣」の捉え方が、古代中国の哲学、認知科学、量子力学などでどのように共有され、補完されているかについて理解できます。
「氣」が情報としてどのように私たちの現実や世界を創り出しているか、その哲学的・科学的な根拠がわかります。
「氣」とは情報そのもの
「氣」とは、「情報」です。
「氣」は、物理的なものではなく、目には見えない「情報」を指します。
この情報とは、言葉や数式のような抽象的な概念、人の心が描くイメージや意念などのことでたとえば、気持ちやイメージは手で触れることはできませんが、私たちの現実に大きな影響を与えています。
古代中国の哲学では、万物は「氣」（情報）に基づいて存在すると考えられ、形ある現象の背後にはこの無形の作用「氣」が常に働いているとされてきました。
氣の哲学：太極と現実創造
氣の哲学によれば、世界の始まりは「太極」と呼ばれる根源的なものから生まれます。
この太極は、高い抽象度に位置する情報の源であり、「陰」と「陽」といった対立する要素に分かれます。
「分離すること」がさらに展開していくことで、私たちが目にする現象や物事の形を作っていくのです。
この哲学は、聖書に見られる「言葉（ロゴス）」によって世界が創られるという思想とも通じています。
言葉は、「個」を「分離」分離させることによってこの世界に物事を存在させる道具です。
ここでは「情報」が根本的に世界を形作る要素であることが示されています。
情報と現実の創造：認知科学の観点
認知科学では「内部表現が現実を創る」という考え方が強調されます。この内部表現とは、私たちの心や頭でイメージし、感知する情報のこと。
たとえば、目標を強くイメージするとそれに向かって行動するようになる、というのもこの一例と言えます。
情報が物理的現実の前に存在するという視点は、認知科学の結論と古代中国哲学の中核である「氣」の概念に共通しています。
量子力学が教える「観測の力」
量子力学の理論では、観測者の意識が物理現象に影響を与えることが分かっています。
「シュレーディンガーの猫」の実験が示すように、私たちが物事を観測したり意識を向けることで、現実が変化する可能性があるのです。
この考え方は、「氣」が万物の生成消長をつかさどるという「氣」の哲学と深く繋がっています。
人生を形づくる「氣」の力を手に入れよう
この世界の本質は物理的なものではなく、「情報」である。
その情報を使って新たな現実を創る力を持つのは、ほかならぬ私たち自身です。
氣功は、この力を理解し、引き出すための古くからのメソッド。
健康で幸せに生きるためのツールとしてのみならず、私たちが本当に望む人生を創造するためのツールとして、現代でも活用できます。
「氣」という根源的な力を手に入れる。
それは、私たちがより自由で充実した人生を築くためのこれからの時代にふさわしい具体的な方法と言えます。
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馬明香（ま あすか）
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。