気功について

自分自身を再発見!氣功を通じて本当の感覚に気づく方法

2025年7月15日

この記事は自分自身を見つめ直し、心身の感覚を取り戻したいと思うあなたへのヒントとなる内容です。

  • 氣がわからない、またはそれを感じることが困難だと感じている方。
  • 自分の感情や価値観よりも社会的評価を優先して生きていると気づいている方。
  • 慢性的な身体の痛みや不調を抱えている方(肩こり、腰痛、冷え性など)。
  • 喜びや楽しさを感じることが少なく、日々の生活に虚しさを覚えている方。
  • 外部の基準に縛られていると感じ、自己評価を他人の反応に依存している方。

におすすめです。

私達は自動処理で生かされている

私たちは、驚くほど自分の身体や心の状態に気づけていません。

病気になって初めて無理をしていたことに気づいたり、怪我や事故を経験して初めて身体の使い方を理解したり、マッサージを受けて凝りや痛みに気づいたりします。そして、お腹を壊してから初めて悪いものを食べたことに気づくこともあります。

なぜ、こうしたことに気づけないのでしょうか。

それは、身体と心の機能や働きがすべて「自動処理」されているからです。

たとえ悪いものを食べて具合が悪くなったとしても、身体が自然に処理し、元の状態に戻してくれるのです。

生命維持に必要な代謝活動や欲求、さらには何が好きで、何が大事かという感覚すらも、すべてが無意識のうちに処理されています。

私たちは、自分の意志で選択し、行動しているように感じていますが、実際には無意識にインストールされたシステムに動かされているのです。

ですからこのインストールされたシステムを取り替えなければ、現実や人生、性格、生き方、健康状態を変えることはできません。

「気づき」がシステムを変える鍵

自分自身を観察し、価値観や思い込みに気づくだけで良いのです。

「気づく」ことで、Rゆらぎ(不確定性)が生まれ、そのゆらぎがシステムへの介入を可能にします。

そして、「氣を感じる」という行為そのものが、自己観察であり、Rゆらぎを引き起こし、無意識にインストールされたシステムを書き換えていくのです。

私たちの身体は、絶えず私たちに語りかけています。

疲れた時の肩の重さ、嬉しい時の胸の高鳴り、悲しい時の目の奥の痛み。

これらはすべてが何かを伝えようとする身体の「声」です。

けれど、日々の忙しさや外部の情報に追われる中で、その声を聞く余裕を失いがちです。

「氣を感じる」ことは、自分の内なる声に耳を傾けることであり、それは単なる身体感覚以上のものをもたらします。

それは、人生そのものに対する新たな視点と気づきの扉を開くことにつながります。

たとえば、一輪の花を手に取り、その色や形、香りを五感で感じ取るようにしてみると、日々の小さな瞬間に「氣」を認識することができます。

その瞬間、私たちの無意識の中に埋め込まれていた古いシステムに揺らぎが生じ、新しい可能性が目の前に広がるのです。

「気づき」という小さな行為が、内なる世界を変え、外の世界にまで影響を与える力を持っています。

これにより、あなた自身の本来の力と可能性に触れることができるでしょう。

自分の感覚がスコトーマに隠れるのはなぜか

氣功を始めても「氣がわからない」という人もいらっしゃいます。

氣を感じるということは「身体を意識にあげる」ということですから、氣がわからないという人は自分の身体の感覚がわからない人です。

氣が感じられないというのは、能力の問題ではなく単に身体がスコトーマに隠れているということです。

なぜそうなるのか、その理由は、以下の2つに大きく分けられます:

  1. 外部基準に縛られること :社会的、宗教的、政治的な価値観や固定観念を最優先して生きていると、自分の内側の感覚よりも外側の基準を重視してしまいます。この結果、自分自身の感覚や重要性がスコトーマに隠れてしまいます。
  2. 内面に向き合うことへの恐れ :ネガティブな情動を伴う強烈な体験や心理的トラウマを抱えている場合、それを思い出したり感情を追体験することへの恐れから、身体の感覚が意識に上がらなくなることがあります。この防衛機能は、自分を守るための自然な反応です。

他人の評価や社会的基準に自分を合わせようとすることで、自分が本当に感じている違和感や抵抗を無視してしまうのです。この状態が続くと、自分の本音や本当の喜びに気づくことが困難になります。

また、過去に自分の感覚を信じて行動したことで痛手を受けた経験がある場合、それが原因で自分の感覚や自分の能力、自分自身の価値など、自分自身への信頼が薄れ、外部の評価や反応に頼るようになることもあります。その結果、心からの幸せや楽しさを感じる能力が損なわれることがあります。

私たちが本来の感性を取り戻すためには、自分の内側に目を向け、自分がどう感じているのかを素直に認識することが大切です。

心で感じるべき痛みが身体で表現される

私たちの身体は、外界の状況に応じて意識に上がらないレベルでさまざまに反応しています。

血圧や血糖値の変動、ホルモンバランスの変化といった生理的な反応だけでなく、「怖い」「嫌だ」「辛い」といった感情的な反応もその一部です。

これらの感情は、自分の本当の気持ちを知る重要な信号です。不快であっても無視せず、きちんと認識することが大切です。

しかし、もし自分の身体の感覚を軽んじて外部の基準や評価に自分を合わせようとするとますます緊張やストレスに耐える生き方を余儀なくされます。

この状態が続くと、「なんか違うよな」といった違和感や、感じているはずの苦しい感覚などの本音がスコトーマ(心理的盲点)に隠れてしまいます。

そんな自分の本音を感じていては生きてはいけないという他人基準の世界の中に生きているからです。

その結果、心で感じるべき不安や恐れ、悲しみ、寂しさなどの感情が身体に強い緊張や痛みとして表現されることがあります。

たとえば自分が肩が凝っていることや歯を食いしばっていることに気づかない、あるいは緊張や弛緩を感覚として捉えられないという状態は、驚くほどよく見られます。

身体が「本当の気持ちに気づいて」「もっと自分を認めて」と訴えているのです。このようなメッセージを見逃さずに受け取ることが大切です。

まずは、自分自身を軽んじてきたこと、自分の声を無視してきたことに気づき、それに意識を向けることから始めてみましょう。

具体的には、五感をフルに使って自分の感覚で感じる、味わうということが効果的です。

美味しいものを味わい、良い香りを感じ、美しい景色を眺め、肌で心地よさを感じることで、失われた感性を思い出すことができます。

たとえば、「なんとなく感じる気がする」と認識するだけでも、新しい変化が起こり始めます。

最初はわからない、難しいと感じるのかもしれません。

少なくとも身体の感覚に気づいていなかったということに気づくだけでも大きな変化なのです。

素直に愚直にやってみることです。

こうした小さな気づきの積み重ねが、自分のスコトーマを外し、大きな変化をもたらします。

こうした実践的な取り組みを通じて、自分が本当に求めるゴールや、これまで見過ごしていた可能性にも気づくことができるでしょう。

根拠はつねに自分に置く

氣を感じるという根拠は自分の中に置くことを意識することが大事です。

「氣を感じる」ということは、自分の中にある感覚を意識に上げることです。

つまり、自分がどう感じるかを大切にすることが何よりも重要です。

しかし、多くの人は他者の反応や社会的価値基準を頼りに自己評価をしてしまいます。

それが習慣になっていると、自分の内側に目を向けること自体が難しいと感じるかもしれません。

自分の感覚を取り戻すためには、自分が何をどう感じるかを意識し続けることが肝心です。

こうすることで、自分の中に軸を据え、これまでの自分の認識の枠を広げることにつながります。

たとえば日々の生活に喜びを見つける練習として、一輪の花、一枚の絵、一曲の音楽に触れ、自分がそれらからどんな感情や印象を受けるかを感じ取ってみましょう。

大切なのは、自分が感じたそのままを受け入れることです。

他人が悲しみを感じていたとしても、自分がそこに喜びを感じたなら、それで良いのです。

氣を感じるということは、個人的で唯一無二の感覚であり、他者の価値基準と比べるものではありません。

リンゴを想像するとき、一人ひとりが異なるリンゴを思い浮かべるように、正解も間違いもありません。だからこそ、外側に根拠を求めず、自分自身の感じ方に信頼を置き続けることが大切です。

こうした感覚に意識を向け、繰り返し自分自身を観察することで、身体の感覚や心の反応、本音に気づけるようになります。

そして無意識の中にインストールされた古いシステムが見え、気づきによってそれを書き換えるプロセスが始まります。

結果として、新しい自動処理システムが稼働し、より自由で拡大した自己認識ができるようになるでしょう。

自分の感覚を大切にしていれば、自ずと氣を感じる力が磨かれます。

そして、気づきの範囲や自己認識が広がりさらには新しいゴールやヒント、チャンスを見落とさなくなります。

それが、自分自身の感覚を信じて生きる力になります。

「氣」を感じるための実践的アプローチに関して、この記事の続きはこの画像をクリック。

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