お知らせ

陰陽のバランス

2014年8月27日

中医学では身体の陰と陽の事を次のように論じています。

「陰」:地と水の性質をもち、内にあって内を守り栄養する。静であり、寒。

「陽」:天と火の性質を持ち、外に多く存在し、発散し、外の環境から体を守る。動であり、熱。

陰は体の内側にあって、且つ体の下部に多く存在します。その中心は「腎」です。陽は体の外側、特に上部に多く存在して、その中心は「心」です。この 両者は身体をめぐり互いに交流してバランスを保っています。正常であれば陽は下に降りて腰や生殖器を温め、働きを活発にし、陰は上に昇って頭をすっきり清 明に保ちます。長い慢性病や感情の乱れなど様々な原因でこの陰と陽の交流がうまくいってない状態が生じると、これを「心腎不交」といって、頭や顔はのぼせ るのに下半身は冷える、夜眠れない、寝汗をかく、めまいが起こるといったような症状が出ます。

陰が不足すると身体の熱を下げる機能が弱くなって、熱が体にたまります。その結果、ニキビや腫れものが多発したり、水分不足から便秘やのどが渇くと 言った傾向が現れます。こんな時には運動をして汗をかき熱を発散させるとよいでしょう。陰を補うゴマや大豆などをとり、また大便や小便とともに熱は体の外 に出ていくので、お腹の調子を整えなければなりません。

陽が不足すると身体を温める機能が弱くなって、体は冷えていきます。冷えることで痛みが生じたり、身体をまもる機能が低下するため風邪をひきやすくなったり、下痢をします。こんな時には身体を温める生姜やニンニクをとり、コーヒーよりは紅茶を飲むことをお勧めします。

気功を実践すると、この陰陽の気の交流がスムーズに行われる体質を作っていくことができます。

-お知らせ

© 2024 三和氣功