気功について 病気と気功

🌙心と身体のあいだ ― 意識が生む現実

癒しの四章 ― 身体・意識・魂・宇宙の調和 第二章

この章では、「プラシーボ(思い込みによる治癒)」をきっかけに、
“意識がどのようにして現実や身体を変えるのか”という核心に迫ります。

大学時代の研究の延長として、
心身症・心理生理学・信念体系・氣(情報場)の関係を整理し、
「思い込み」ではなく「意識の指令による現実化」という構造を解説します。

 

意識の指令としてのプラシーボ

一般的にプラシーボは「思い込みで治る」と説明されますが、
実際には、信じるという行為が身体の恒常性(ホメオスタシス)を動かす指令になっています。

たとえば「この薬は効く」と確信した瞬間、
脳は神経伝達物質やホルモンを変化させ、免疫・循環・消化といった全身の機能に波及します。
その変化は、単なる心理的作用ではなく、
意識が物理を動かすプロセスそのものです。

つまり、プラシーボとは「思い込み」ではなく、
意識と身体が同じ方向に調和したときに起こる自然現象なのです。

 

信念と無意識の力

では、なぜ意識が身体に影響するのでしょう。
その鍵は“信念”にあります。

私たちは普段、無数の情報を受け取りながらも、
その多くを「自分の世界観(信念体系)」によって無意識に選別しています。
そして、身体はその信念に忠実です。

「私は治る」と信じたとき、
その情報が潜在意識を通じて身体の細胞レベルに伝わり、
治癒という現実を作り出します。
逆に「もう治らない」と思い込めば、
身体はその情報に沿って機能を抑制します。

医師の言葉や宗教的信仰、権威への信頼がプラシーボを強めるのは、
それらが“信念の力”を通して無意識に作用するからです。

 

氣の視点から見たプラシーボ

氣功の世界では、この現象を「氣の流れの再調整」として理解します。
氣とは、生命の情報エネルギーであり、意識と物質の橋渡しをする媒介です。

思考や感情の情報が氣を通じて身体に伝わり、
その流れが整うと、自然治癒力が最大限に働きます。
つまり、意識が整うと氣が整い、氣が整うと身体が整う。

プラシーボはその一端を垣間見せてくれる現象にすぎません。
それは「氣」という見えない情報の世界が、
物質である身体を通して可視化された瞬間なのです。

 

癒しは、意識の目覚め

こうして見ると、癒しとは「病をなくす」ことではなく、
意識と身体が再び同じリズムで呼吸を始めることなのだとわかります。

意識の焦点が“恐れ”から“調和”へと変わるとき、
身体は自然とその波に共鳴し、再び生命のリズムを取り戻す。
それが本来の“治癒力”の姿です。

プラシーボは偶然でも錯覚でもなく、
生命の内側にある“創造の力”の小さな証明です。
心と身体の境界を越えて、私たちはつねに、
自らの意識によって現実を形づくっています。

 

癒しとは、意識が自らの完全性を思い出す運動である。

 


 

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