氣を出す、氣を感じるだけでは氣功は出来ない
氣を出したり、氣を感じたりすることが氣功のすべてであると思っている人もいると思いますが、実はそれは間違いです。
私も氣功を学ぶ前には、とにかく氣を感じたり、氣を出したりする事が一番重要なことだと思っていました。
もちろん、「氣」がわからなければ氣功とはいえないと思うので、氣を感じたり氣を出すという感覚を身につけることは、初期の段階で是非マスターしたいところですが、でもそれだけでは氣功を習得したとは言えないのです。
私は氣功をはじめた当初は虚弱で氣の感覚も良くつかめなかったし、手から出る氣の質量も細々としているという自覚がありました。
師匠の馬光文は、時に隣に立っているだけでも圧倒されるような氣を放っていることがあり、ここまでになるのは私には無理だなとよく思ったものです。
でもその師匠がよく言っていたのは「氣が強いだけじゃダメ、使い方が大事」ということでした。
氣そのものがわかっても、その使い方を知らなければ氣功は出来ないのです。
よって氣を感じたり出せるようになることをそもそも氣功を学ぶ最終目的にするのはナンセンスです。
氣功のことをよく理解した今だから言えますが、氣を出すこと、氣を感じることはそんなに難しいことではありません。
氣功を習得することは「意念」の使い方を学ぶこと
三和氣功では「氣」を「意念」の技術であると教えます。
意念とは中国語で意識やイメージのことを指します。
伝統的に、氣を操るということは「意念」を操ることだと認識されているのです。
三和氣功ではそうした氣功の伝統を認知科学という現代の最先端の科学からも捉えていくことで、より「氣功」への理解を容易にし、理解を容易にすることでより簡単に(時短で)習得することができるようにしていますが、氣功は要するに意識の使い方、別の表現を使えば「マインド」の使い方の技術なのです。
人間の意識の仕組みや性質を知る事で、意念の使い方がわかるようになります。
そこで、三和氣功では心理技術やコーチングの知識を出来るだけ活用して、「マインド」とは何かを理解し、その使い方を学んでいくのです。
「氣」とは、いわば道具なので、闇雲に使ってもあまり意味がありませんし、効果的に利益を引き出すことが出来ません。
むしろ使い方がまずければ、デメリットもある。
古い伝統の世界から出て、「共感覚による内部表現の書き換え」技術として氣功をもっと自由に使うということも現代には必要で、だからこそ私たちはどのように自分の意識、マインドを使いこなすかをコーチングや認知科学を通して学ぶ必要があると三和氣功は考えています。
実際にそれらの知識や理論をもとにセルフヒーリングを続けることでマインドの使い方、氣の使い方への理解が深まっていきます。
氣を出す、氣を感じる能力を上げることと、「氣」の扱い方を学ぶこと、双方向から力をつけていくことがないと効果的に氣功が使えなくなります。
意念の技術とは変性意識のコントロール技術でもある
師匠である馬光文が、氣功は使い方が大事だとよく言っていたことはすでにお話しましたが、意念を使うということは伝統的にはイメージ力や変性意識のコントロールのことを指しています。
師匠は日本語が堪能というわけではなかったので、意念のことを説明するときに、イメージという単語を間違えて「イジメ」ということもよくありましたが、イメージを使うことが氣功施術にはとても大切なポイントとなります。
そして頭の中のイメージを効果的に使うためには「臨場感」、すなわち「体感」、氣功で言うところの氣感を上げることがとても重要で、氣感を強く出したり、相手にそれを感じさせるためには「変性意識」のコントロール能力が必要となります。
氣功を仕掛ける氣功師自身がまず変性意識に入っていることが氣功施術の必須条件で、その変性意識がどれくらい深いのかということが氣功の能力に直結していきます。
よって、「氣」が使えると言うことはマインドの使い方だけではなく変性意識のコントロールのことも意味しています。
変性意識の深さとは、端的に言えばリラックス度合いのことであり、まずどんな時も自分のリラックス状態を維持できるようになることが氣功師としての最初のステップとなります。
脳波で言えば、まずα波が出ている状態を体験を通して自分で再現、維持できるようになると、相手にも氣功を効かすことが可能になります。
ただし、変性意識もただ深けりゃ良いというわけではなく、それをコントロールしてマインドを適切に使える力があることが条件で、そのためには先述したマインドの使い方を科学理論ベースで学び、且つ深く変性意識に入ってもクリアに意識を保てるような身体性を持っていることも大切です。
現代においては氣功の技術を極めることだけが人生のすべてにはなり得なくて、氣功を使って自分の様々なゴールを達成したり、他者をサポートしていくことが氣功習得の目的なので、そのためには出来るだけ時短で上達していく事が必要です。
よって伝統と最先端の科学の双方向から氣の扱い方を学んでいくことが私たちには必要であると三和氣功では考えています。
実際、意念を使うことで、小さな口内炎くらいはすぐに消すことが出来ます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。