心(マインド)と気功

理想と現実のギャップにモヤモヤするときの「道(タオ)」的対処の仕方

2021年6月24日

認知的不協和とは?

今の自分が嫌だとかもっと幸せになりたいとか、病気が治ってもっと健康になりたいとか、今の自分ではない自分になりたいのであればまずゴールを設定することが大切です。

こうなりたいという方向性、行き先を決めるのです。

でも実際はゴールの理想の状態と現実はあまりにも違いすぎて、そのギャップにイライラしたりモヤモヤしたりします。

現実と理想の間のギャップに感じる不快感を「認知的不協和」といいます。

人間の意識は一度に1つのゲシュタルトしか維持できませんが、ゴールを設定すると、現状の自分のゲシュタルトとゴールの自分のゲシュタルトと、同時に二つのゲシュタルトが存在することになります。

そこで意識はどのようにして一つのゲシュタルトを採用するかというと、一番臨場感が高いもの(自分らしいと感じるもの)を選ぶのです。

そこで、ゴール側の自分のイメージをありありと感じてゴールの臨場感を高めて、脳がゴールの自分がリアルだと感じてゴールの自分のゲシュタルトを採用するようにしていくというのが、ゴール設定の基本的な仕組みです。

ところが、実際には設定したゴールよりも現状の方が臨場感が高いので、現状の自分とゴールの理想の自分の間にあるギャップに対して人間は不快感を感じてしまいます。これを認知的不協和というのです。

ゴールを設定すれば、現状と理想との間に多かれ少なかれ必ず認知的不協和は発生することになります。

 

認知的不協和をいかに扱うか

そういうわけで、ゴール側にスムーズに移行していくポイントとなるのは、認知的不協和をいかに解消してゴール側の臨場感を上げていくかということになります。

認知的不協和をほおっておくと、その不快感を一刻も早く解消するために「やっぱりこれは私のゴールじゃなかった」「これはホントにやりたいことじゃないかも」「やっぱり私には無理」「今じゃなくてもいい」「私は○○だからできない」などと、現状維持を正当化する理由をいくらでも見つけてきては現状の外に出るのをあきらめてしまうことになります。

こんな時にも、ただひたすらゴールのことを考えてゴール側の臨場感を上げていくことに徹することで認知的不協和がだんだん解消されるとか、認知的不協和を感じたらそれはゴールに向かって動き出している証拠だと捉えて「よし、うまくいっている」等とアファメーションやセルフトークをして更にゴール側の臨場感を上げていけばいいとか、いろいろとこの認知的不協和への対処法が語られているのですが、「道(タオ)」の観点からいえば、大切なポイントが欠落しているように感じます。

認知的不協和は現在の自分と理想の間で生まれてくるわけですが、理想であるゴールのイメージを思い描くことは良いとして、不協和を感じている現在の自分への認識についてあまり語られていないように感じます。

 

陰陽で観れば現状の自分と未来の理想の自分も同じ価値がある

多くの人がゴールを考える際にやりがちなのが現状の自分を否定することです。そしてだからこそ、認知的不協和が生まれると言ってもいいでしょう。

現状の自分は嫌だ、だから理想の自分を求めるという発想です。

でもこれだと陰陽のうち陽だけを求めて陰をいらないって言っているのと同じで、陰陽論を理解していればすぐにわかることですが、どちらか一方だけを得るというのは成り立たないのです。

光を求めたら同時に闇もついてくる。なぜならそれらは表裏一体だからです。高い理想を求めることができるのはどん底を知っているからなのです。

言い換えれば未来の理想の自分と現在の自分は同時に同等の価値で存在していると言うことです。今があるから未来があるし、未来があるから今がある。

そういう観点から言うと、現状の自分を否定する形でゴールの臨場感を高めて認知的不協和を解消しようとしても、高い理想を描けば描くほどその対極にある現状も意識されやすくなって、現状の自分が苦しくなります。

ではどうすればいいのかというと、現状の自分もよしとすることです。現状の自分もゴール側の自分と同じくらいによしと認めるのです。つまり、うまくいっていない現状の私とうまくいっている未来の私を一つ上の抽象度から捉えて、中庸をとればいいってことです。

両者を別物として分離させて捉えるのではなく、一つのものとして統合的に捉えるのです。

陰と陽のどちらかだけを求めたりどちらかだけを認めようとするから、認知的不協和が起きますが、陰と陽は本来同等のものであり、一つのもの。どちらも同等に認め、受け入れることによって認知的不協和はなくなります。

ゴールへの道は今の自分をよしとするところからはじまる

そして、現状をありのままよしとすることで、実は未来の理想の自分の臨場感もかえって高まり、自分にとって本当に理想の状態が実現することになります。

現状を嫌なものだと否定すればするほど現状の臨場感が増すだけになって、相対的にゴール側の臨場感が薄れます。

さらに現状を否定するほど、ゴールを手に入れなければ幸せにはなれない、そもそも私は幸せな人間ではないというセルフイメージを強化し、幸せではない自分が実現され続けることになります。

それよりも今が幸せだからゴール側の自分はもっと幸せだという見方をした方が、無理がありません。

要は、中庸の立場をとって現状の自分と未来の自分に等しく価値を認めることで、陰と陽のどちらかではなく陰陽の交流から自然に生じるものを手にすることができるようになるのです。それこそが「無為自然」です。

陰陽の哲学で話が難しいと感じた人のために、ここまでを一言で言えば、「自然の流れに委ねておけば勝手に自分に一番ふさわしい幸せな未来がやってくる」ということになります。

つまり、理想のゴールを設定したなら、今の自分をよしとしてあとは潜在意識に任せておけということです。これが「道(タオ)」の観点から捉えたゴール達成の方法です。

 

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