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「気」とは情報を五感で感じること
伝統気功入門では「気」とは何かについて、必ず1時間程度を使って、体験してもらいながら理解をしていただくようにしています。
気功をやろうというのに、気というものを理解していなければ、気功ができるわけがありません。
気とは、物理的な何かではありません。
「気」のことを計測したり、どういう物質で出来ているのかという発想でいると、気のことは永遠に理解することができません。
気とは非物理、つまり情報のことです。伝統的な気功の文脈ではこれを「意念」といいます。
意念とは、言葉や概念として表現することの出来るすべてです。
その情報=意念を私たちは「気」として感じることが出来る。
このことを意識的かつ、創造的に行おうとする行為が気功に他なりません。
人間は、情報を五感で感じることができます。
一般的には、気を感じる能力は特殊な能力であるとまだまだ認識されていると思うのですが、実は意外にも、私たちは「情報を五感で捉える」ということを普段から頻繁にやっています。
例えば、日本人には当たり前の、気配を感じるとか、空気を読むとかいった感性は、目には見えない情報を読み取っている証拠です。空気が重たいとか、気分が晴れる、情熱の炎、胡散臭い… などという体感をともなった「情報」を人間は感じることが出来ます。
その場の空気に物理的な重量はほぼないはずなのに、軽いとか重たいという印象を持ったり、情熱という物があってそれが燃焼するわけでもないのにあたかもそれがめらめらと燃えさかるかのように感じる…
こんな風に、人間は「情報」に対しても物質と同じくらいのリアリティ(臨場感)を感じることの出来る生き物です。
気功とは、その「情報」を感じる人間の感性を意識的に高めたり操作するための一つの方法論であり、ツールなのです。
気感を育てていくことが感性を磨いていく
ですから、「気」の感覚に丁寧に慣れ親しんでいくことが、気功習得の最初の一歩となります。
最初は気を感じることが上手く出来ない人もいるかも知れませんが、それは「気が特殊な能力だ」という古い先入観によって、自分の感覚が盲点に隠れているだけの話です。まさか自分にそんな能力があるはずがないと思い込んでいるのです。
でも、実際はすぐに気の感覚は分かるようになります。
伝統気功では先ず「拉気」という気功を実践することで速やかに「気」に慣れ親しみ、かつ気の感覚をよりリアルに高めて行くことに取り組みます。
拉気という気功は、両手の労宮を呼吸に合わせて近づけたリ離したりするだけのシンプルなものですが、うちでは基本中の基本であり、かつもっとも重要な気功の一つとして認識していて、入門者には最初に習得し、継続的に修練してもらうようにお伝えしています。
気感を丁寧に感じれば感じるほど、よりリアルに感じれば感じるほど、変性意識に入り身体が緩んでいきます。
上手になってくると、手から気が出ているという所に集中していた意識が、全身が気の流れとともにある感覚や、無限の気の海の中にいる自分というところまで意識を広げていくことが出来ます。
このようにして、気感を育てていくことが、身体の感性を磨き、身体を整えていくことになります。
身体の感性が磨かれると言うことは、すなわち身体の声が聞こえるようになる、潜在意識とのつながりを強めていくことが出来ると言うことです。
これは、その情報が自分にとって有益かどうか、情報の匂いをかぎ分ける感性が磨かれるということや、潜在的な能力を引き出したり、無意識にある情報を書き換えたりするスキルが磨かれることを意味します。
身体を洗練することがすべてを変えていく
伝統的な気功では先ず身体を作っていくことに重きを置いて実践していきます。
健康はもとより、精神性の向上や気功の理解や上達、すべてにおいて、身体が心を作り出すと考えるからです。健全な魂は健全な身体に宿るといったりしますが、それと同じです。
もう少し現代的な言葉を使って言うのであれば、身体と脳は常にフィードバック関係にあるので、身体を整えていくことで脳とのフィードバック関係に変化が起き、生命現象に変化が起きるということです。
その結果、体力が上がったり、ホルモンバランスや自律神経のバランスが整ったり、姿勢が変わったり、嗜好が変わったり、価値観や習慣、行動までもが変化するということになります。
気功を通して身体開発をしていくことは、自分の潜在的な能力や魅力を引き出したり、本来持っている実力をさらに磨いていくことで自己実現するということにつながります。
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こばやしあすか
気功師、ヒーラー、セラピスト。
認知科学をベースしたヒーリングと中国の伝統気功で自己実現を目指す生き方を追求している。
健康、美容はもちろん、本当になりたい自分を実現し、生きることの本当の価値を探求することが個人の真の幸せであることを信じて活動している。
頑張らず、無理せず、自然体のまま、自分本来の魅力や能力を発揮して豊かに楽しく生きられるとしたら何を実現したいのか、にフォーカスすることで
人生のパフォーマンスを最高に高めて行くための一つの手段と方法として、認知科学をベースにしたヒーリングと伝統気功を提案している。
【経歴】
- 子どもの時から「ヒーラー」にあこがれる。
- 聖心女子大学にて宗教心理学を専攻。
その頃から「人が癒やされることはどういうことか」
について興味を持つ。 - 鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
- 在宅医療から高級ホテルに至る様々な場所でセラピストとして
20年以上活動を続け、のべ15000人以上の方に施術をご提供。 - セラピスト業の傍らレイキヒーリングを学び、施術に活用する。
- 都内音楽系専門学校の音楽療法科解剖生理学講師を務める。
- 2012年、さんわヒーリングワークスの前身である三和気功に出会い、
創始者である中国人気功老師馬光文の下で伝統気功を学びつつ、
気功施術や後輩の指導を行う。 - 気功をもっと深く理解したい、
気功を人生を豊かに生きる道具として広めたい
という思いから、
脳科学や認知科学をベースにしたヒーリングや、
コーチング、心理技術を学び、
国内外のクライアントのサポートに役立てている。 - 日本教育臨床研究所認定身心カウンセラー