ゴールセッティングとは ~なりたい!と思うことではない
三和氣功では、病気を辞めるにしろ、なにか生きづらさを解消するにしろ、クライアントさんたちには必ず何でもいいからゴールを持ちましょうと常日頃お話しています。
病気になってしまうのは自分が本来の自分を見失って気づかずにいるからです。
生きづらいのは本当の自分を押し曲げて生きようと葛藤するからです。
なので、ゴールを考えることを通して、本当の自分とは何かと言うことに自然と向き合っていただけたらいいなと考えています。
ゴールとは、簡単に言えば理想の未来の自分ことです。
過去や今がどうであれ、そんなことは関係なく未来の自分がどう在りたいか、それを考えるのがゴールを設定するということです。
だけど、「こんな自分になりたい!」「あんなことができるようになりたい!」と思うだけでゴールが達成されるわけではないのです。
よく、なりたい自分をビジュアライズして臨場感を高めればいいといいますが、単にイメージするだけでは足りません。
「~なりたい」と想いながらイメージしても、結局はそうなれない自分を無意識に強烈に自覚させ、「なりたいと思う自分」が実現されるだけで、いつまでもなりたいなりたいと言い続けることになります。
どうなりたいかよりもどうあるか
ゴール達成の鍵は「エフィカシー」であると言われています。
エフィカシーとは、自己能力に対する自己評価のこと。つまり、私は必ずそうなれる、そのゴールを達成する力があるという自分に対する自信のことです。
つまり、願望を実現したかったら必ずそうなるという確信を持てばいい。逆に言えば、エフィカシーが低いままにあれこれやっても意味が無いわけです。
「エフィカシー」を別の言葉で説明すれば、今この瞬間、自分がゴールにふさわしい自分であると自分のことを認めているかどうかであり、ゴールの自分らしく振る舞えているか、ゴールの自分の視点で物事を観ているかということです。
あなたが取り組むべきことは、なりたい自分に対してエフィカシーを育てることですから、どうなりたいかより、今の自分の心と身体がどうあるかに意識的になったほうがいいのです。
今自分の心はちゃんと未来の自分をまっすぐに捉えていますか?
変わらない、できない、無理… に心がフォーカスすればちゃんと身体もそういう身体になり、そう能力しか発揮できなくなります。
変わらない、できない、無理… に意識を向けると言うことは過去の自分に意識を向けていることであり、本心では変わりたくないと言ってるのと同じこと。
理想の自分は元気になって人を幸せにしたいと思っているのであれば、今からそういう人として振る舞うのです。
自我は、役者にとっての「役」だと思えばいい。単なるキャラです。役作りをすることで役者さんがどんな人格も演じられるように、あなたもどんな自分にもなれます。
そのつもりで、身体を整え、心を整え、人を幸せにしている未来の理想の自分の内的世界を今の自分に降ろしてくるのです。
物理的なことは変えられなくても、振る舞いや気分はすでになりたい自分でいるということが、ゴールの臨場感をあげエフィカシーを高めるために大切です。
今を生きる
どうなりたいかではなく、今どうあるかに意識を向ける(にエネルギーを注ぐ)ということは、つまり今を生きよということでもあります。
今この瞬間に未来の理想の自分を確信しろということ。それがエフィカシーです。
エフィカシーは、地に足の付いた、軸の通った身体でこそ感じられるものです。
ですから、3つの丹田を調和させ、全身に気を巡らせ、自分の身体と宇宙の気の循環を意識し、身体の中心からエネルギーが生まれるような身体性を作っていくことです。
そういう身体性があるからこそ、物事に対してどっしり構えて振り回されず、動揺せず、まっすぐに欲しいものだけを見すえて行動できる力が生まれます。
何が起こっても、まっすぐにそこだけに意識を向けていれば(エネルギーを注いでいれば)そこへたどり着くことができます。
でも、多くの人は、途中で迷ったり、やっぱりダメだと思ったり、辛い出来事に心が折れたり、誰かの言うことに惑わされたり傷ついたりして、目指すべきゴールを見失うのです。
そういう人は身体と向き合って、今自分がどうあるかいつも自分の身体と対話する習慣を身につけることから始めましょう。
そうでなければ結局頭でぐるぐる考えて堂々めぐりするだけのことをくりかえすことになります。
それでは感情の波を制御できずに壊れてしまいます。
人間は思考(情報)で生きているのではないし、また身体(物理)だけで生きているのでもない。そのアンバランスが感情の波を狂わせ、うまく制御できずに振り回される状態を創り出します。
思考と感情と身体が調和して(三和)、始めて本当の自分とつながることができるのです。
本当の自分とは、何でもできる究極の自分のことですから、そこには自然とエフィかシーを見いだすことができます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。