氣功が一般的なスピリチュアルヒーリングと決定的に違うのは、氣とは意念であると断言している点です。
意念とは、即ち自分の意識のことであり、己の「心」のことです。
その心や意識の状態やあり方を捉えることが「氣」を感じるということに他なりません。
○○というヒーリングを習ったけれど、イマイチエネルギーのことが良くわかりません。
圧倒的な氣の体感を得たいのですがどうしたらいいのですか?
そのような質問は良く受けますが、いろいろな細かいテクニック的なことはあるとしても、
本当に必要なことはただ一つです。
意識の力を高めること、心の力を高めることです。
より注意深く意識を扱い、より高く精神を保ち、己の「心」を知ることです。
これが欠けていたら、どんなに強力な体感を得たとしても、それは無用の長物となるでしょう。
また心を磨き、意識を整えることで、「氣」は自然に感じることが出来るようになります。
氣功とは「高次元のエネルギーを使ったヒーリング」とは違います。
あなたの心のエネルギーをコントロールすることによって心の力で現実に変化を起こしていく技です。
そして「氣」の体感を高めることそのものが氣功の目的ではありません。
氣功とは自分の意識や心を整え鍛えることで「氣」の使い方をマスターしていくためのあらゆる方面における取り組みなのです。
それを癒しに活かせばヒーリングとなり、武術に活かすことも、養生に活かすこともできます。
そういう意味で体感を得ることに固執したりしても得ることはほとんどないでしょう。
もし、氣の力を高めたいのならあなた自身の意識や心と向き合うべきです。
他人を癒すためにヒーリング能力を習得したいのなら、まずは自分の心を整え、
自分の心の内に調和を作り出すことに労力を注ぎましょう。
そうすれば、勝手にヒーリング能力は上がります。
あなたの氣が高まることであなた自身が幸せになり、調和を得ることで、あなたがかかわる人も、
この世界もすべて癒され、調和を取り戻していくのです。

馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。