陰陽の法則と心の調和 〜女性性と男性性をめぐる智慧〜
陰陽とは何か
中医学では、私たちの身体と心は「陰」と「陽」という二つのエネルギーの交流によって成り立っていると考えます。
- 陰:地と水の性質を持ち、内にあって守り育む力。静かで冷やし、安定させる。
- 陽:天と火の性質を持ち、外にあって発散し行動する力。動き、温め、活力を生む。
陰は身体の下部や内側に多く、その中心は「腎」。
陽は身体の上部や外側に多く、その中心は「心」。
二つがバランスよく交流することで、心身は調和を保ちます。
陰陽の乱れと心身の不調
通常は、陽が下に降りて生命力を温め、陰が上に昇って頭を清明に保ちます。
しかしこの交流が乱れると、
- 顔はのぼせるのに下半身は冷える
- 不眠や寝汗、めまい
- 不安やイライラの高まり
といった心身のアンバランスが現れます。
これは身体の不調にとどまらず、心や人生の停滞としても表れます。
心の陰陽 〜女性性と男性性〜
陰陽の法則は、身体だけでなく心や生き方にも表れます。
現代的にはそれを「女性性」「男性性」と表すことができます。
陰=女性性
- 感情を受け入れる力
- 直感・共感・内なる声に耳を澄ます感性
- 癒し、滋養、安心感
- 内なる「自己受容」
陰が不足すると:安心できない、自分を受け入れられない、感情を感じにくくなる
陰が過剰だと:動けない、停滞しやすい、受け身すぎる
陽=男性性
- 行動を起こす力
- 論理的思考、計画、挑戦
- 表現、推進、守護
- 外への「自己実現」
陽が不足すると:自信が持てない、やりたいことを行動に移せない
陽が過剰だと:頑張りすぎ、攻撃的、燃え尽きやすい
調和こそが「本当の自分」への道
誰の中にも、陰(女性性)と陽(男性性)は共に存在しています。
- 陰があるからこそ、自分を感じ、受け入れることができる。
- 陽があるからこそ、その声を行動に移し、世界に表現できる。
この二つがバランスを取り合ったとき、
心は安心し、行動は自然に生まれ、人生は流れるように進んでいきます。
人生の中で、陰と陽のどちらかが強くなりすぎても、不足しても、私たちは迷い、苦しみます。
大切なのは、対立させることではなく、陰と陽を「ダンス」のように交流させることです。
氣功と陰陽の体感
氣功は、まさに陰と陽を体感する実践です。
- 静(陰)の瞑想 → 内側に耳を澄ませる
- 動(陽)のワーク → 外にエネルギーを流す
この循環を繰り返すことで、心と身体が整い、宇宙のリズムと調和します。
氣功を通じて「女性性と男性性のバランス」を実際に感じられるのです。
陰陽から生き方を学ぶ
夜と昼、月と太陽、水と火。
陰と陽は相反するものではなく、互いを必要とする存在です。
人生もまた、
- 内に向かい自分を癒す「陰のとき」
- 外に向かい表現し行動する「陽のとき」
を繰り返しながら進んでいきます。
その往復の中にこそ、成長と調和のリズムがあるのです。
人生マスタープログラムへ
この「陰と陽=女性性と男性性」の調和を現代的に学び直し、心理学・認知科学・哲学・氣功を統合して、心と人生の在り方を根本から整える学びと実践が 人生マスタープログラム です。
- 過去を癒す(陰=女性性を養う)
- 自分軸を育てる(陽=男性性を強める)
- 真理を理解し、人生を調和させる(陰陽の循環を深める)

馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。