気功とは何か:意識と幸せの探究
気功の「氣」とは、意識であり、心のことです。
現代気功の枠組みでは、気功は「共感覚を活用した内部表現の変換技術」とされ、中国の気功老師たちはこれを「意念の技」と表現しています。
これらはどちらも気功を正確に捉えた定義です。
三和氣功は、この両面から気功の本質を常に考えてきました。
それは、気功を学ぶ目的を常に問い続けてきたからです。
私たちは何のために気功を学ぶのでしょう。
「心」について知る
三和氣功は、人間の心を理解するための学問的体系だと考えています。
それは、氣功を学び実践することほど、人の心の仕組みや働きについて深く理解することになると実感しているからです。
気功に興味を持つ人の多くは、この世界が自分の心によって作られていることをすでに知っていると思います。認知科学の言葉では「この世界はあなたの内部表現である」ということです。
だからこそ、「心」を探求することは、この世界を理解すること、つまりこの世界の「真理」を知ることにつながります。氣功に触れ、それを理解しようと努めることで、私たちは自分自身の本質や真実にたどり着くのです。
そのため、氣功は単なる身体や心理の調整技術ではなく、意識と現実の関係を体感的に探求するためのツールと言えるでしょう。
これが私が氣功に長く深く関わってきた理由であり、多くの人々も同じ理由を抱えているのではないかと思います。
「氣」の観点からみる幸せとは?
そうして人間とはなにかということに対する理解を深めることによって見えてくるのが、私たちは何かを成すことによって本当の幸せを手に入れるのではないのだということです。
人の幸せとは、何らかの対象を手に入れることや、何らかの対象に成ることでは決して手に入らない。
幸せとは「在り方」であり、その在り方を三和氣功では『自然体』と呼んでいます。
気功を実践することで、自分自身の心のしくみを深く理解し、ただ「在ること」や「自然体」でいることの価値を実感する道を歩むことになります。
自然体で生きるということ
三和氣功は、「自然体」であることに価値を見出す人々とともに歩みたいと考えています。自然体の意味を理解しようとする人や、自然体で生きることを望む人々とつながりたいと願っています。
「自然体」とは、成功や金銭、人間関係や健康問題の解決など、何かを得ることを指すものではありません。
多くの人は、退屈な日常や解決しない問題に葛藤や抵抗を感じています。そのため、コーチングやカウンセリング、潜在意識の書き換えなど「自分を変える」技術を求めるのではないでしょうか?それ自体は悪いことではなく、私たちは本当に望むものを手に入れて良いのです。より多くを得たり、より高い目標を目指すことも問題ではありません。
しかし、どれほど高い目標を達成しても、そこに本当の幸せがあるのでしょうか?何かを手に入れても、さらに高いゴールを設定しなければ、結局現状に不満を抱えたまま退屈な日常に戻るだけではないでしょうか?
現状の外に目標を設定することは、常により多くを求め続けることを意味します。私たちは何かを得ることや達成することで幸せになれると信じていますが、それは本当でしょうか?
幸せは物事の達成に関係なく、「在り方」そのものにあります。これは私が氣功を通じて学んだことです。「自然体」であることを知らないまま何かを追い求めても、それは苦しみを生むだけです。
氣功を使って不満や不足を感じる現在に変化を起こすことよりも、氣功を通じて「自然体」の意味を理解することが、人生に深い意義をもたらします。そして、自然体であるからこそ困難が解決し、望みが叶うのです。
一緒に「自然体」であることを学んでみませんか?
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馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。