言葉には「氣」が宿っている
あなたの言葉があなたの世界を作っています。
中国の古い哲学では、この世のありとあらゆる物事は「氣」でできている と教えていますが、それは、意識が向いたところに言葉が生じそれが氣となって現象を作り出すという意味です。
このことをイエスの教えを記したとされる新約聖書では
始めに言葉ありき。
言葉は神とともにあり、言葉は神であった。
万物は言葉によってなり、言葉によってならないものは何一つなかった(ヨハネ1-1)
と記しています。
このことが意味するのは、この世界を作っているのは自分自身の意識であり、言葉に他ならないということ。
現実の中に自分が存在して生きているのではなく、自分の意識によってつくられた内的世界こそ自分の現実である、
そのことは苫米地英人博士が脳と心を意味する「内部表現」という概念で示しています。
脳と心が生み出した世界、内部表現こそ私たちの現実なのです。
とくに氣功を理解して扱って行くためには、たとえ最初はぴんとこなくても、このことを深く理解しようとする必要があります。
現実は自分の内側の世界であるというパラダイムシフトを起こしていく必要があるのです。
不幸な現実は自分で変えられる
ですから、現実は変えられないのではありません。
もし、あなたが現実は変わらないと思うのであれば、
「変えられない」という言葉で、自分が変わらないという世界を創造しているだけです。
不幸や不運や成功や幸せはあなたの意識と言葉によってあなたの世界に創造されるのです。
この人がいるから私はこんな状況になったとか、この出来事のために人生が台無しになったとか、過去世が原因で今世は辛いとか、遺伝だから仕方ないとか、先祖の霊の影響で不幸だとか…
まあいろんな解釈があっても良いけれど、それをそのまま受け入れるから、不幸で辛い大変な人生から
抜けられなくなります。
それを自分ではない誰かや環境のせいにするので変わらないのです。
現状がどうであれ、起きていることの決定的な価値や絶対的意味などありはしません。
一見すれば周りの人間関係はめちゃくちゃかも知れない、仕事がうまくいっていないかも知れない、
ヒーリングが全然上手になってないかも知れない、健康状態が思わしくないかも知れない、失敗して誰かに怒られて自分は本当にダメだなと実感しているかも知れない。
けれど、その出来事、物事の解釈や意味づけは、あなたが誰かの意見に従ったり誰かの言葉を受け入れたりして勝手にそうしているだけです。
そしてあなたが解釈し意味づけたとおりに現実は体験されていくのです。
現実は言葉によって生まれる
認識や解釈はいつも「言葉」によって成り立っています。
だから言葉が世界を作るのです。
物事に対して脳内で認識が起きるとき、どんな言葉や概念を使って認識するのか、そこに意識的になることがとても大切なのです。
コーチングの文脈で言えばセルフトークコントロールです。
自分が自分にどんな言葉を投げかけているか、どんな言葉を世界に対して投げかけているのか、最初はなかなか意識にあげることは難しいでしょう。
だけど、セルフヒーリングや伝統氣功をやって自分と向き合っていくうちに少しずつですが、自分がどんな風に自分を扱い、どんな風に世界を観ているのか気がつけるようになります。
あるクライアントさんが「自分の態度だけに責任を持てば良い」と思えるようになったとおっしゃっていましたが、まさにどんな言葉をもって世界や自分自身と関わっているのかが物事への「態度」となって現れます。
自分がどんな言葉を選択して自分やこの世界に向き合うか、責任はすべて自分にあります。
それでこそ「創造者」ですね。
どんな時も自分を生かすも殺すも本当に自分次第。
たとえ過去世が原因だから難しいとか、あるいはこの病気は治らないとか、おまえは最低な奴だとか
言われてもあなたの言葉でいくらでもそれらは覆される。
なぜならあなたの世界の主はあなただからです。
そしての世界で起きたことはあなたの手に負えないことなんてないしあなたの人生を豊かにすることしか基本的には起きないのです。
まず第一に、言葉に支配されてはいけません。
そして次に言葉を支配するものになりましょう。
ネガティブな出来事本当にネガティブにしているのは私たちのマインドであり言葉です。
言葉を注意深く選んで自分を生かす言葉を自分にかけ続けるのです。
そして次にどんな未来を創造するのか自ら言葉を選んでいきましょう。
あきらめずに。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。