人間の在り方は「軸」に集約されると言えます。
心と身体の「軸」を明確に意識し、それを育むことは自己の持つ潜在力を最大限に引き出す鍵となります。
私たちの思考、行動、そして自分を取り巻く人間関係や環境をつくり上げる基盤は、セルフイメージに深く根付いています。
そして、そのセルフイメージを向上させるためには、情報的な身体を「軸」という視点から再構築する必要があります。
身体と心の統合—軸の感覚とは?
氣功の観点から「軸」を解釈すると、それは単なる物理的な骨や筋肉のラインではなく、身体と心を貫き、天地をつなぐ情報的な身体の中心です。
この軸を養うことによって、自己イメージを高め、行動や判断、思考を無意識のレベルでゴール側に(ポジティブに)変化させることが可能になります。
またそのような自己イメージによって、そして「軸」そのものが身体に及ぼす影響により、体力や姿勢、自然治癒力や免疫力までもが向上していきます。
シンプルに「軸」の感覚を意識に上げる。
それだけでも自然と抽象度が上がり、感情や思考がクリアに広がっていくのがわかるでしょう。
「軸」の感覚が繰り返し体に浸透するにつれ、潜在意識レベルの変革が始まり、文字通り、身体的な軸の感覚とセルフいエージとしての自己の中心にある「軸」が次第に同調し重なっていきます。
「軸」— 自分らしい人生への鍵
「軸」こそ人生の根幹です。つまり、自分がどれくらい「自分の」人生を生きることが出来るのかは、自分の軸がどれくらい整っているのか、洗練されているのかに深くかかわっているという意味です。
外部から影響に左右されることなく、自分自身の選択と価値観によって生きるためには、内側に揺るぎない「軸」を育てる必要があります。
この「軸」によって、人生の舵取りがしやすくなり、結果として本当に求める目標や夢を達成するためのエネルギーも生まれます。
三和氣功はその人が本来持っている自分の能力を発揮したり、自分らしい人生を構築していくにあたっては、「軸」という概念を身体的、精神的、そしてエネルギー的なレベルで構築するための実践的な取り組みが必要であると考えています。
たとえば、「自分が何を本当に望むのか?」「そのためにどのような選択や行動をするのか?」という内的な問いに対する答えは、「軸」があるのかないのかによって違います。
「軸」は、自分の人生を生きるための羅針盤となります。
多くの人々は外部の評価や期待、または社会的な枠組みに翻弄されることで、自分の「軸」を見失っています。
これによって、人生の選択が無意識に他者依存になり、本当の満足感を得られない状況に陥ります。
しかし、「軸」を育てることによって人は自分の中心から生まれる、自信や安心といった「感覚」をもとに、現実を選び取り、作り出せるようになります。
たとえば、自分が進むべき道を見つけ出し、困難で不安定な状況でも冷静に対処できる心の安定感を得られます。
また、どのような状況に対しても、自分の基準で「主体的」に選択し行動する能力が生まれます。
気功と軸
「軸」とは身体と精神にまたがって存在するものです。
気功として考えれば、「軸」は自分の「氣」を高め、自分らしい人生を築くための実践的な「技術」であり、またその人の生き方全般に影響を与える「力の根源」であると言えます。
「軸」に対する三和氣功的なアプローチは、筋トレをしたりバランス感覚を鍛えて「外から変える」ことに重きを置くのではなく、「内なる感覚」を再発見し、それに基づいて生きる方法を習得していくことです。
「内なる感覚」とはまさに「氣」であり、自分の心と身体を統合する感覚です。
この感覚を通じて、生命の根幹を成すエネルギーともいえる「氣」に触れることができます。
「内なる感覚」を信頼して「軸」を意識に上げると、意識が拡大する感覚が生まれていきます。
たとえば身体の中心から外側に広がり、まるで空間の一部と繋がるような感覚が得られます。
この「広がる感覚」は情報的な次元において実際に広がっています。
自分の「軸」を中心に意識を広げるプロセスを繰り返すことで、気を感じる能力を洗練し、また気のレベル/パワーを高めていきます。
たとえば、氣功を実践する際には丹田や中脈を意識し、呼吸や動作を通じて身体の内側で起きている微細な変化を感じ取ります。こうした練習を続けると、次第に内なる感覚が研ぎ澄まされ、自分を中心に氣の流れが広がる様子をはっきりと感じられるようになります。
こうした感覚を何度も体験していくことにより抽象度が上がり、より高い情報空間のエネルギーを使えるようになります。
まるで自分が宇宙の一部となるような感覚や、自分の身体が大きくなるような拡大する感覚、それが「氣」を高めるということであり、氣功の本質ともいえる部分です。
三和氣功では、この「内なる感覚」の一つの在り方である自分の「軸」を育てる実践を継続していくことで、深い自己変革と豊かなエネルギーを手に入れることを目指しています。
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馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。