私たちは普段、「身体は自分そのもの」だと思いがちです。
しかし氣功の視点から見ると、身体は“私という情報”を映し出す媒体です。
思考や感情、記憶、環境、他者との関係──
それらすべての情報が、身体というスクリーンに映し出されています。
たとえば、緊張すれば肩がこり、恐れれば呼吸が浅くなり、
喜びに満たされると胸がひらく。
これらは単なる生理反応ではなく、情報(氣)の反映です。
☯️ 情報としての身体
現代の科学でも、私たちの身体は「情報の場」として理解され始めています。
細胞は光(バイオフォトン)を放ち、
神経やホルモンを通して全身がひとつのネットワークとして動いています。
つまり、身体はエネルギーの通路であり、同時に情報を送受信するアンテナ。
氣功では、この身体の“感受性”を整えることで、
自分の内と外の情報の流れを調和させていきます。
🌸 「感じる」ことが情報を整える
氣功で大切にするのは、「感じること」です。
思考で判断する前に、
身体の奥にある微細な感覚──温度、圧、流れ、重さ、光のような感覚に耳を澄ます。
その瞬間、身体が“今ここ”の情報をキャッチしているのです。
そこには良し悪しも、正解もありません。
ただ“今”という情報が流れ、生命がそれに応答している。
この「感じる身体」を育てることが、氣功の第一歩です。
💫 身体は“氣”と“魂”の翻訳装置
氣は目に見えない情報。
身体は、その氣を体験に翻訳してくれる存在です。
痛みやこわばりは、氣の滞りを知らせるサイン。
軽さや温もりは、氣が流れているサイン。
身体を通して氣を感じるとき、私たちは宇宙のリズムと再びひとつになります。
そしてもう一歩深く見るなら、
身体は魂の翻訳装置であり、感覚は宇宙との通信回線です。
風のそよぎ、光の揺らめき、胸の奥の鼓動──
そのすべてが、あなたという存在を通して宇宙が語る言葉。
「感じる」とは、宇宙との対話。
身体はその言葉を受け取る最も誠実な場なのです。
💧 身体に耳を澄ませる時間を
目を閉じて、ただ呼吸の音を聴いてみましょう。
吸う息とともに世界が入ってきて、吐く息とともに世界が広がっていく。
そのとき、あなたの身体は「宇宙の翻訳者」として働いています。
🌕 氣功を、身体で学ぶ
「感じる身体」を育てることから、氣功の学びは始まります。
三和氣功では、身体を通して氣を理解し、
日常の中で“調和の生き方”を実践するための講座を開いています。
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