憑依体質とは?
あなたは憑依体質ではないですか?
「憑依」という言葉は、いかにも特異的な状況においてのみ適応されるような概念のように見えます。
でももしも次のようなことに3つくらい当てはまるなら、多かれ少なかれ、あなたは憑依されがちな人であるといえるでしょう。
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他者の感情やエネルギーに敏感
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自分の意見や感情が他者のものと混ざりやすい
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内気な性格で感受性が豊か
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他者を優先しがち
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空想やイメージに臨場感を感じやすい
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変性意識に入りやすい(ぼーっとしがち)
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気を感じたり、見たりするのが得意
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他者の情動の影響を受けやすい
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人に依存されやすい、または依存しやすい
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人の言いなりになってしまう
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心身が不安定になりやすい
気功やヒーリングに興味を持つような人は、そもそも憑依されやすい体質や性格を持つ傾向があるといってもいいかもしれません。
そして、このような人たちに限ってスピリチュアルな洗脳や他人との共依存にどっぷりつかりすぎているケースが多いのです。
憑依とは、学問的な言葉を使って解釈するなら、自分の境界線が非常にあいまいで、他者からの影響過度に受けやすい。
潜在意識に情報を書き込まれやすい、洗脳されやすいということです。
自分を容易に乗っ取られてしまうわけですね。
こうなってしまう理由の一つは、情報空間に臨場感を感じるのが上手だからです。
ですから、変性意識にも入りやすいですし、気を感じたり、見たりする(共感覚)ことは非常に得意という方が多いです。
でも、情報空間に臨場感を感じることが出来るからこそ、つまり情報を繊細に感じ取るからこそ、他人の情動の影響を受けやすく、また洗脳されやすいのです。
こういう人たちが抽象度の低い氣功師や知識に乏しいヒーラーなどに、質の悪いスピリチュアルな情報をがっつり書き込まれてしまうと、身も心もそれに乗っ取られてボロボロになるケースは良くあります。
宗教にはまってしまった人、宗教にはまっていた(いる)親を持つ人などはその一例です。
宗教の教義やカリスマヒーラーの価値基準といった非常に偏った狭い世界の絶対性を刷り込まれていびつな枠の中にとらわれ、混乱に陥ります。
特に、気功や宗教、ヒーリングといったものの性質上、深い「変性意識」を介して自分を書き換えようとする相手と接触すると、自分でも思ったより深く潜在意識に、自分にとっては不要かもしれない情報を書き込まれてしまうリスクは避けられません。
安易に伝授やヒーリングを受けたり、適当な気功を学んだりするのは、実は非常に危険な要素を含んでいることを知っておきましょう。
憑依の本質的な問題
ではなぜ、憑依されるのでしょうか?問題の本質は何でしょうか。
繊細過ぎることでも、心身ともに不安定になりやすいことでもありません。
憑依されるのは憑依されることを受け入れる自分がいるからです。
人間関係はすべてお互いの存在によって成り立っています。
憑依する人と憑依される人、依存される人と依存する人はセットであるということです。
つまり、他人のネガティブな影響を受け入れる自分がいるので、自分にネガティブな影響を与える人物が現れるということ。
これは陰陽の法則でもあり、「縁起」という考え方を理解すれば簡単に納得がいきます。
憑依の本質的な問題は、自分の境界線を自分で引けないこと、自分の軸を持つことを放棄していることにあります。
憑依される人は潜在意識の中に、他人に依存しなければならない理由、他人に依存された方が良い理由を、自覚のないところで意外にも大切に持っているものなのです。
ですから、いわゆる憑依体質、他人からの影響を過度に受け、自分を見失うという自分を変えるためには、憑依されることを受け入れる理由を自分の中に見つけ、手放す必要があります。
身体を変えることで精神(意識)を変える
本質的な問題は、自分の心、あるいは意識にあるということを理解したうえで、感じやすい、影響を受けやすい、自分を乗っ取られやすい、という自分の性質を憑依される「体質」ととらえて、三和氣功は身体からのアプローチ、即ち体質改善をおすすめしています。
体質、つまり身体という側面から見た時、どうして自分を乗っ取られてしまうのかといえばシンプルに身体性とそれに裏付けられる知性が足りないからです。
物理的肉体は「自分」というものの臨場感を最も強く生じさせるものです。
この身体のおかげで私たちは「私は私」という認識を疑いもなく持つことが出来るといえます。
しかし、憑依体質は情報空間に強い臨場感を感じやすい傾向にある分、肉体の臨場感が普通よりも低い傾向にあります。
自分がない、自分という感覚が薄く、無意識に他者の領域と自分の領域を同一化したり混同してしまいます。
ですから、身体性を上げていくことで肉体の臨場感を上げていくと良いのです。
一般的に言うグラウンディングやセンタリングの身体感覚を磨いていくことが必要です。
気功の文脈で言えば、下丹田やウナでガンガン身体を書き換え、軸を強化していくことです。
どっしり感と安定感のような体感をつくっていくことが大事になります。
身体性が上がれば、自ずと大周天(情報身体)も大きくなるので相乗効果として他人の影響を受けにくくなります。
同時に、真理を学ぶことで、他人の影響下からぬけ、自分を縛っていた洗脳が解けていきます。
憑依体質からヒーラー体質へ
こうして身体が整ってくると、憑依体質はその質を徐々に変えていきます。
過敏さや依存性は、他者への共感能力と情報の書きかえ能力として、洗練されていくのです。
これらはヒーラーとして、とても大切な素質となります。
いわゆる「憑依体質」は情報空間に臨場感を感じやすいということですが、情報空間に臨場感を感じること自体は問題ではなく、情報に乗っ取られることや乗っ取られていることに気づかないこと、またそれらをどうにもできないことが問題なのです。
情報を読み取り、情報を支配する、その主導権を自分に取り戻すことさえできれば、憑依体質は優れたヒーラー体質に変容します。
身体的な「軸」と自己の領域である大周天を洗練していくこと。
そして主体性と精神的な「軸」を手に入れること。
これらは別々のことであるというよりも、同じことを意味しますが、情報空間(心の領域)に臨場感を感じやすい憑依体質は、身体を繰り返し意識に上げ、洗練することにより、より速やかに本来の自分の在り方へ還ることが出来ます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。