情報空間とは?
情報空間とは目には見えない、物理的な法則を越えた「場」のことで、物理的になにか「空間」があるわけではありません。
情報空間は、概念や言葉で成り立つ、あらゆる情報が存在する場です。
そしてここに存在する「情報」によってこの物理現実が生まれている、それが「情報空間」です。
そして情報空間は書き換えが可能である、それが現代の最先端の科学(認知科学や量子力学)が共有している前提です。
情報空間に存在する最も臨場感(リアルさ)の高い情報が物理次元に浮かび上がってくることによって成り立っているのがこの世界です。
たとえば飛行機が存在するのは、誰かが空を飛びたいと思ったからです。
まずは情報が存在し、そのあとに物理が生まれる。
情報空間の書き換えをマスターするにはまずはこの理屈をしっかり理解しなければいけません。
氣とは情報
氣功は「情報空間の書き換え」の技術です。
「氣」を使って情報空間、すなわち五感で体感できるこの現実世界を生み出している目に見えない領域を書き換えることが出来ます。
そして「氣」とは、この世界を成り立たせている「情報」そのものです。
氣功の世界観から見た時、情報空間も物理空間も境目がなく、ただ氣だけが存在しています。
氣の世界の中では「情報」というのは「陰」か「陽」として認識されます。
プラスなのかマイナスなのか、まあそんな感じです。
そして、この世界のあらゆるものは陰か陽かそれだけの要素で成り立っています。
陰陽の組み合わせ、陰陽の関係、それだけが世界を創っていると考えます。
一つの情報は、また別の情報との組み合わせや関係性によって生じるのです。
宇宙とは陰と陽という二極によって生まれ、陰陽の組み合わせ、関係性の多様性がこの世界を生み出し、動かしているのです。
そして、この陰と陽の組み合わせは常にゆらいで変化をするし、その変化には多様性、つまり無限の可能性があるという性質があります。
またこの陰陽の組み合わせの一つが書き換わると、宇宙すべての陰陽の組み合わせや関係性が変わってしまいます。
たとえば、あなたはあなたのご先祖とご両親がいなければ存在していません。
あなたの母親の何世代か前の母親が別の男性と結婚していたらあなたはこの世界には存在できませんした。
その代わり別の誰かが生まれ、別の違った世界が展開されていたはずです。
目に見えている現実(結果)の背後でさらに膨大な情報が動いています。
目に見える現実(結果)は、その背後にある膨大な陰と陽の組み合わせと関係性の中の「ゆらぎ」から生じたものなのです。
実はこの「ゆらぎ」が非常に重要なのです。
規則性の中にある種のイレギュラーな動きが生じるようなダイナミズムがあること、これが情報という目に見えない世界の特徴であり、また生命の本質とも言える、とても大切なことです。
これがなければ、ものごとは固定化され変化していくことが出来ません。
「ゆらぎ」こそ、私たちの世界を動かす原動力なのです。
そして物理を成り立たせている目に見えない「情報」を私たちは身体を通して認識することが出来ます。
それが「氣」を感じるという感覚。「共感覚」と言われるものです。
こうした前提をきちんと理解しないと氣功は使えません。
現実を動かす「氣」の使い方
情報は書き換えることができます。
では実際にどのようにして情報空間を書き換えていくのでしょうか。
イメージとしてはパソコンの画面に打ち出した文章を訂正したければデリートして入力しなおせばいい、くらいのイメージです。
氣の世界観の中で考えるとしたら、陰陽の関係性や組み合わせを変えればいいだけなのです。
ただし、この入力された情報を変えるためのポイントがあって、そこをおさえないと情報は書き換わりません。
氣功とはまさにこの情報を書き換えるためのポイントを理解し、そこを上手に使えるようになるための方法論なのです。
それが「氣」を感じたり「氣」を生成する力であり、これに長けるほど、情報空間の操作がやりやすくなります。
情報空間の書き換えができるかできないかの違いは、氣の使い方にあるのです。
科学的な解釈で言い換えれば「脳」の使い方次第であるということです。
脳とは情報の統制システムです。
脳とは情報をキャッチし、統合する中枢です。
その脳の状態を情報が書き換わりやすい状態に持っていけるかどうかが大切なのです。
情報空間の書き換えにいつも失敗してしまう人は、そのことが理解できていなくて、
頑張って情報を書き換えようとするあまり、結果的に書き換えたいと思うことの真逆のことばかりが現実化してしまうということを繰り返しています。
情報空間を書き換える氣の使い方で最も大切なことは、リラックスです。
認知科学の言葉では抽象度を上げるという感覚です。
頑張って書き換えようとすればするほど緊張した脳波(β波)になります。
緊張すればするほど、人間は上手くいっていない物理次元に対する臨場感を強く感じます。
物理次元、つまり五感で体験している現実に臨場感を持てば持つほど緊張するので、それだけ情報空間を書き換えるのが難しくなります。
緊張するから書き換わらない、そして書き換わらない現実にさらに緊張をするので負のループが延々と続けられることになりますよね。
こうした氣の状態では先に述べた「ゆらぎ」が起きません。
情報と情報はその「間」でゆらぎを生みます。
揺らぎが起きるので新たな流れが生まれ変化します。
もし物理現実を書き換えたいのなら、情報空間にいかにダイナミックな「ゆらぎ」を生み出すか、そこがポイントです。
でも、現実で起きている問題にとらわれそこに臨場感を感じ続けるほど「ゆらぎ」は起こせないのです。
情報空間の予測不能な「ゆらぎ」をひきおこせるかどうかは、氣の使い方、抽象度の高い意識状態、別の言葉で言えば深い変性意識状態に入っているかどうかによります。
なぜなら深い変性意識に入れば入るほど、情報空間に対する臨場感が高まり操作がしやすくなるからです。
氣功とは、情報空間における臨場感のコントロールによって、情報を書き換えるメソッドなのです。
(これに関する詳しい話やそのやり方について知りたい人は講座でお伝えしますが、これはすでに広く知られた知識です)
なので、あなたが本当に現実を変え、もっと自分が望むような結果を手にしたいのなら、物理現実をどうにかしようとする緊張を手放すことが、その第一歩になります。
現実を創造していく「氣」の使い方を学んで
『本当の自分』を生きていきたい人むけの講座

馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。