最もシンプルな「氣」の整え方
氣功は難しい、氣功はよくわからない、そんな印象を持たれることも多いですが
氣を感じたり氣を整えたりすることは、実際にはとてもシンプルなことです。
氣功は、「感じること」と「意識を向ける」そして「観察する」ことによって成り立っています。
そう、「感じること」と「意識を向けること」そして「観察」これだけです。
何を感じるか、何に意識を向けるか、どう観察するか、それが「氣の使い方」の良しあしにつながります。
この3つを丁寧にやることでだんだんと氣の使い方がわかってきます。
では、今日は身体を感じることで「氣」を整える方法を、「鎖骨」を使ってお伝えしますね。
良かったらやってみてください。
鎖骨を意識に上げてみよう
鎖骨のことは知っていても、わざわざ鎖骨を意識したり、感じたりするということはほとんどないのではないでしょうか。
さて、まずは鎖骨を手や指で丁寧に触ってみて鎖骨を改めて意識してみましょう。
鎖骨の端と端を指で確認しながら、鎖骨を指先でつかんだりしながら、その形状やカーブを確認してみましょう。
「なるほど、これが鎖骨か」と確認が済んだら、今度は手で触れずに、今確認したばかりの鎖骨を意識に上げてみます。
確認したばかりのその形状、端と端、カーブなどを思い出しながら丁寧に鎖骨を感じます。
どうでしょうか。どんな感覚がありますか?
感じたことをまず言葉にしてみましょう。
これが「氣」を感じることの第一歩です。
次に鎖骨を感じ続けることによって、感じている感覚が変化していくことに氣づいてきましょう。
これが最も基本的な氣功の実践です。
鎖骨は上半身の自由度を高め美しい心を生み出します
鎖骨を丁寧に感じていくと、鎖骨が自分にどういう影響を与えているのかがわかってきます。
左右にのびやかに広がる鎖骨は、胸を開き、上腕の脱力を促します。
これだけで肩こりや首のこり、腕の緊張を改善しますし上半身の自由度を飛躍的に高めます。
鎖骨を丁寧に意識に上げ、洗練していくことで心と身体がどう変化していくのか、その可能性は計り知れません。
鎖骨を丁寧に感じることにより、それが自分の感情や氣分、心の在り方にどう関わっているのかを意識に上げてみましょう。
たとえば、心が広がる感覚、意識がクリアになる感覚、内から湧いてくる自信、落ち着き、平和の感覚、自由さ、力まない自然な在り方、呼吸が深くなる感覚など、
様々な感覚、感情が意識に上がることでしょう。
鎖骨に意識を向け、感じることは、自由でのびやかで美しい心をつくり出します。
こうした感覚を繰り返し、しっかり感じることが出来るようになると、
氣持ちのありようが変わり、顔の表情まで変わってきますよ。
これが「氣」を整えるということです。
鎖骨一つで人生が変わることを実際に体感してみましょう。
美しい鎖骨は美しい姿勢をつくり、
美しい姿勢は美しい心をつくり出します。
自信(エフカシー)に裏打ちされた余裕とエレガントな上半身の動きがあなたの本来持っている魅力や知性を引きだします。
逆に、鎖骨が整っていないときには
視野が狭くなり、猜疑心が強くなったり、
物事に対して常に自己防衛の必要を感じてしまったり、
物事に対して身構えることによって、心身ともに慢性的な疲労を感じやすく
何か行動を起こす時にも、氣合いを入れて頑張らないといけないような心の在り方になりがちです。
不自然な力み=氣の滞りを作り出して、自然体でいる感覚やありのままの自分でいる感覚から遠のきます。
身体を通して自己観察をする
鎖骨一つを丁寧に感じていくことにより、私たちの心と体は変化を始めます。
これを身体で理解すること、体感することがとても重要です。
「感じる」ということに正解はありません。
なぜなら、自分の感じ方と他人の感じ方は同じわけがないからです。
例えば、鎖骨を感じるということは、鎖骨を意識に上げてみて、そこから自分の身体や心がどう反応し、どう変化するのかを
観察するということです。
正解を求めず、ただ観察することが重要です。
鎖骨を丁寧に感じて心と体がどうなるのかは、あなたの氣が流れていくのに委ねてみてください。
これが氣のヒーリング、「氣」を整えるうえで最も基本的で重要なことです。
氣が感じられない、何も変わっていない、わからないという人は、
氣が感じられないという感覚を感じているということです。
感じていないのではありません。
こうして、自分の身体を丁寧に感じていくことが、セルフヒーリングです。
鎖骨へのワークを繰り返すことで心と身体を癒したり、内部表現を書き換えていくことができます。
鎖骨を起点にして、身体と心のあらゆる方面へ(情報空間へ)働きかけることができます。
鎖骨から自分という存在を書き換えていくことが出来ます。
それは心と体で感じることと意識的に関わることによって、違う自分が手に入るのです。
美しさを手に入れようとするときに、鎖骨を通して美しさを感じてみる、美しさとは何かを鎖骨を通して気づいてみる。
これが氣功です。
デコルテのリンパを流したり、胸鎖乳突筋や斜角筋、大胸筋など筋肉をほぐしたりして鎖骨をととのえて美しさを手に入れようという、
物理を変えることによって変化を起こすというものとは発想が違います。
この違いがわかるでしょうか。
潜在意識の書き換えや情報空間の書き換えの最もシンプルな方法は、
何かを頑張って「変える」ことではなく
「感じること」であり、それが氣功の基本です。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。