心(マインド)と気功 気功哲学

誰かの物語の中に閉じ込められていないか?自分の人生を生きるための「氣」の使い方

2025年2月4日

生きるとは?

あなたは自分の人生を生きていますか?

もし、そうではないと感じるならまず「生きる」ということについて考えてみましょう。

あなたにとって「生きる」とはどういうことでしょうか?

  • 存在意義を証明すること?
  • 幸せになること?
  • 自分を表現すること?
  • 目標や目的を実現していくこと?
  • 修行し自分を成長させること?

どれも正解です。

 

でも、そのすべてに共通していることをいうと、

「生きる」とは自主製作の物語の主人公を演じるということ 

です。

存在意義を証明することも幸せになることも自分を表現することも目標や目的を実現していくことも修行し自分を成長させることも、

すべて人生という「物語」として展開していくのです。

 

誰の人生も何かしらの「ストーリー」の中にしか存在できません。

どんなストーリーを生きるかは人それぞれ。

そして、私たちはどんな物語を生きるのか、自分の目的に合わせて選べるし、自由に作り替えることが出来るのです。

誰もが、自分の物語の製作者であり、主演俳優なのです。

あなたは今どんな物語の中にいますか?

 

この世に生きることは、この宇宙に自分だけの物語を紡ぎ出して、その中で主人公を演じていくことなのです。

 

 

個人の内部表現が現実である

物語はどこまでいっても物語です。

「真実」ではないし、絶対的に実在しているわけではありません。

ただの「幻想」です。

 

このことは、「現実とは個人の内部表現である」ことを理解すればわかります。

「内部表現」とは認知科学の言葉で「脳と心」のこと。

つまり現実は、個人の脳(心)が作り出すものであるという意味です。

 

私たちは、脳を通して、目の前にある現実を「リアル」なものだと感じ、それが真実だと思い込みます。

でもそれは、五感で味わう「リアルさ」がそうさせているだけのこと。

私たちは五感と言語を通して、単なる「臨場感」を味わっているだけなのです。

そう、IMAXシアターで3D眼鏡をかけてド迫力の映画を鑑賞するのとさして変わりありません。

 

でも、多くの人は自分が自作の映画の主人公を演じていることに氣が付いていません。

それは演じている俳優が役に入りすぎて、映画の登場人物や物語を真実だと思い込むようなものです。

 

でも、あなたが本当の意味で自分の人生を生きるためには人生が物語であることを理解することが必要です。

自分が自分の物語を作っていてその物語に自ら主演しているのだという自覚を持つことで、

はじめて私たちは人生を「創造」する立場を手にすることが出来ます。

 

 

不幸な物語の根本的な原因

すべての人生は「物語」です。

幸せな物語を生きる人もいれば、波乱万象な物語を生きる人もいて、不幸な物語を生きる人もいます。

最も不幸な物語になりうるのは、他人の描く台本通りに自分の物語を展開すること。

それはまるで他人の「物語」の中に閉じ込められているのと同じです。

他人の「物語」の中だけで自分の人生を展開させて生きていくと、私たちは本当の自分がやりたいことや、本当の生きる目的を見失ってしまいます。

これほど、私たちにとって不自然で不自由で辛いことはありません。

 

ただし、他者の影響を受けないことが正解なのではありません。

私たち一人一人の「物語」は多かれ少なかれ、他人の「物語」の影響を受けます。

そして誰もがこの世界を生き始める最初の段階では、周りの大人たち(特に親)の「物語」の中で自分の「物語」をスタートさせます。

このことはとても重要なことです。

なぜなら『自分の物語』は「他者の物語」がないと輪郭がぼやけよくわからなくなってしまうためです。

なので他者の影響を受けつつ生きていくことは、人間にとっては必要でそして大切なことです。

(このことを深く洞察した概念が「縁起」です)

 

私たちにとって本当に不幸なことは、いつまでたっても他人の物語の中に閉じ込められて、それを真実であると思い込んで

そこから出てこれなくなってしまうこと。

例えば、親の価値観、宗教の教え、社会の常識、会社のゴール… 

その相手が自分に及ぼす影響力が大きければ大きいほど、私たちは自覚のないままに

自分を他者の世界観にあわせて生きようとしてしまいます。

 

強烈に他者の世界観を潜在意識に刷り込まれると、私たちはなかなかそこから自由になることが出来ません。

その世界観があたかも自分の世界のすべてであるかのように錯覚し、

自分が他人の書いた台本を握りしめていることの自覚すらなく生きていることもあります。

 

でも、他人の基準に自分を合わせて生きていると私たちはいつまでも他人の物語の中に閉じ込められ、

自分の物語を自由に創造する能力を発揮できずに、不自然で不自由な人生を送ることになって

いつの日か、強い違和感を感じ始めることでしょう。

 

こんな生き方でいいのかな?自分は本当に幸せだろうか?

もっと違う生き方があるのでは?

うまくいっているはずなのにどこか嫌だ、なにか満たされない、どこか苦しい、、、そう感じるから

あなたは氣功にも興味をもっていまこの記事を読んでいるのではありませんか?

 

そしてもっと楽な生き方やもっと自分らしい生き方、もっと幸せな生き方を求めて試行錯誤しているのではないですか?

きっと、他人の世界や他人のルールや価値基準から自由になって自分の物語を創造したい!

そのような欲求があなたを突き動かしていることでしょう。

 

でも、自分が他者の世界から自由になることを望んでも、なかなかうまく行かないことも多いです。

その他者の世界から出ることは怖いことに感じるし、そこから出ようとする自分に抵抗するエネルギーが必ず動くからです。

その恐怖のために身動きが取れなくなったり、やっぱり自分には無理だと感じて諦めてしまうこともあるかもしれません。

他人の物語から完全に自由になることは、誰にとっても怖くて難しいことに感じます。

時には精神的身体的な苦痛を伴うこともあります。

 

 

恐れを越えて自分の人生を生きていくためには?

そこから抜け出したい時に思い出してほしいのは、

誰にとっても生きることは自主製作の物語に主演することだということ。

あなたが今生きているのは、あなたが自分の人生の物語を生涯をかけて自由に創造したい!と心の深いレベルで望んだからです。

 

他人から自由になれずにもがいている人が、そこから自由になるための智慧は、

まさに自分こそが自分の人生の物語を作っているのだと知ることです。

 

あなたが誰かの支配を受けたり、誰かから自由になれないのも、あなたの物語の設定どおりであり、

重要なシナリオの一部であることをあなたが思い出すのです。

誰かの物語の中にいるように見えても、実はそれはあなたの物語の中の話。

誰かの世界から逃れようとするほど逃れられず、苦しくなります。

そこに檻はないのに、そこから抜け出そうとした瞬間(そこが牢獄であると信じた瞬間)、そこは牢獄となり、抜け出す方法が見つからなくなります。

 

あなたは誰かの世界から逃れられずに不自由を感じてもがいているかもしれませんが、それも実はあなたの物語の中の話。

これが「本当のこと」、真理です。

 

現実は自分の内部表現である。

このことは自分の認識の仕方や心の在り方次第で現実は変えることが出来ることを意味します。

「内部表現」とは、世界が自分の脳と心の内部にしか存在しないことを示唆する認知科学の概念です。

つまりどの立場で、どの視点で自分や自分の世界を観るのかで、世界は変わってしまいます。

 

 

だからこそ、世界を変えるのは難しくありません。

人生の主導権を手にし、自分が物語を作る力を手にしたいなら、あなたの立ち位置を変えればいいだけです。

自分の世界を変える力は誰でも当たり前に持っている。

あなたが今翻弄されているように感じている現実は、実はあなたの脳と心の中にあなたが作り出した物語でしかないのです。

そのことに氣が付くと、人生は本当の意味であなたのものになっていきます。

 

他人の物語の中にいるのを辞めて、自分の物語を生き始めると私たちは人生の主導権を手に入れることが出来ます。

人生の主導権を握って(主役であるという立場にたって)初めて私たちは本当の生きる目的に出会いい、人生を生きる喜びや情熱を味わうことが出来ます。

 

 

『本当の自分』とのつながりを思い出す

でも物語の主人公である立場を手にすることが『本当の自分』を生きることではありません。

他者の物語だけではなく、自分の物語からも自由になる時、私たちは『本当の自分』を思い出し真の自由を手にすることが出来ます。

『本当の自分』に目覚めたいなら、あなたは自分の物語の主人公である以前に、この世界に物語を紡ぎ出すクリエイター(製作総指揮者)としての自分をいつか思い出す必要があります。

あなたが自分の物語からも覚める時、『本当の自分』を思い出します。

 

でも、『本当の自分』に目覚める、目覚めないも実は物語の設定に過ぎません。

人生で幸せになるためには『本当の自分』に目覚めないといけないわけではありませんし、

目覚めようが目覚めまいが『本当の自分』は常に在るものなのです。

 

『本当の自分』とは私たちが自覚しうる『自分』という存在の最も抽象度の高い(高次元の)概念です。

生きることとは自分の物語を生きることを通して、様々なレベルの自分に出会い、自分を知っていくプロセスです。

そしてついに誰しもが『本当の自分』に目覚めます。

そのタイミングは本当の自由です。

 

でも、あなたが今平凡ではない人生を送っていたり、

生きづらさや深い心の痛みを抱えて生きているなら、

『本当の自分』に目覚める設定の物語を生きている可能性が高いかもしれませんね。

 

 

 

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