ゴール設定の目的
ゴールは、現状の外に設定する自分が心から望む未来像のことですが、わかりやすくいえば「生きる目的」とか「生きる喜びを感じられる未来のイメージ」とかいったものを指しています。
ゴール設定とは、その自分の未来像をノートに書いてセットすることを言います。
これは毎日~数か月おきなど、自分のペースで定期的に実行するとゴールが達成されやすくなります。
ゴールはとにかく「書く」ことが大事です。
頭の中のこと、つまり情報空間にある情報を、書くことによって物理空間にいったん降ろして、自分の脳に入力することでRゆらぎがおきます。
そして、書いたら忘れてしまいましょう。
もちろん、無理して忘れる必要はありません。
忘れてしまおうと言っている真意は、書いたことに対して、自分の意識で何かをしようとするのはやめておきなさいということなのです。
多くの人は目標や夢を書き出したらそれに対して、早速何かしなきゃって思ってしまいがちです。
さあ、目標に向かって努力するぞ!とか、さあ、これから頑張るぞ!といったように意気込んで何かを始めてしまいがちです。
そして、それをやめましょうということです。
こんなことを言っては、矛盾するようですが、ゴールを設定する(書く)ということは、そのゴールや夢を達成したり、叶えたりするために設定するのではないのです。
いや、もちろん叶ってほしいから書くのですが笑、私たちがゴールを書くことの意義って、2つあって、①自分の人生が進んでいくべきディレクションを無意識に伝えること、②自分の無意識の中に眠っているより本質に近いゴールや生きる目的、生きる喜びなどをさらに掘り起こしていくためです。
そのように私は考えています。
ゴール達成を妨げる誤った認識
ゴール達成を妨げる私たちの誤った認識は、自分が意思(意識)によって何でもやっていると信じ込んでいることです。
何でも自分で決めてきたし、行動してきたと思っているし、何でも自分がやろうとするし、自分がやらないといけないって思っています。
でも、実際はすべてあなたの無意識があなたにさせてきたことで人生は成り立っています。
人生は無意識が作り出しているのです。(詳しくはマインドエネルギー講座)
あなたが自分の意思で決めたと思っていても、実はあなたの無意識にしたがってあなたが実行しているだけなのです。
あなたの世界のすべての情報はあなたの無意識のなかにあります。
あなたのゴールも、本当の力(潜在能力、天才性)も無意識の中に秘められています。
その無意識のうち私たちが認知できるものだけを「意識」といいます。
顕在意識は、無意識のほんの一部の情報にすぎず、無意識の支配を受けています。
意識でいくら頑張っても、無意識に保存されているアルゴリズムにあらがうことは出来ません。
わかっているけどやめられない、望んでいないのにやってしまう、頑張っても頑張ってもうまくいかない、一旦は変化したものの元に戻ってしまう… などといったことはすべて無意識による自動的な判断と行動が、私たちを無意識レベルで設定されている一定の範囲から逸脱させないようにしているからです。
なので、ゴールを達成するのは無意識の為せる業であって、そこを無視して私たちがすべて自分でやろうとしてしまうとうまくいかないのです。
コーチングにおいて、ゴール達成に努力はいらないと言われるのは、意識で頑張ろうが頑張るまいが、無意識にゴールがセットされればそれは無意識の力により自動的に達成されてしまうからです。
ゴール達成のために意識的にやるべきこと
意識の役割は無意識が生み出す世界を体験し観察することです。
人生は無意識によって作り出される一方で、私たちの「意識」ができることは観察なのです。
車のハンドルを握るのは無意識で、私たちができるのは助手席で通り過ぎる景色を楽しむことだけ。どんなルートをたどってどこにたどり着くのか、その主導権は常に無意識が握っています。
では、人生をより良く生きるために私たちは意識的に何ができるのか。
それは、無意識にどんどんアルゴリズムの再計算をさせることです。
無意識の機能であるマインドは、無意識に保存された情報をベースに一定のアルゴリズムによって情報処理をしています。
もし、そのアルゴリズムに変化がなければずっと同じようにアルゴリズムがまわって同じような現実が続いていくだけになります。
ですから、もし変化を求めるのであれば、意識的にできるのは無意識の中にある情報ネットワークをかきまわしたり、刺激したりすることで、今オンになっているアルゴリズムを崩し、再計算を促して新しいアルゴリズムを再構築させることです。
そのために具体的にできることの主なものがゴール設定です。
バランスホイールに基づき、ゴールを設定すること。
ゴールは無意識の中にあるものなので、ゴールを設定するということは厳密にいえば無意識の中にあるゴールを意識化することです。
自分にとって何が大切か、人生に対して何を求めたいのかを考え続けることは、無意識の中にある「ゴール」を意識に上げることなのです。
それが、無意識にすでにセットされてしまっている情報処理パターンに変化を起こす刺激となります。
無意識にある情報を意識に上げること(Rゆらぎ)によって、無意識に保存されている情報を書き換えることが可能です。
ゴールを設定すること以外にも、より自分の本質的な生き方やより高いゴールへ向かっていくためのツールとして、三和気功は心と身体を同時に動かしていく伝統気功や、内部表現の書きかえとしての気功によるセルフヒーリングを推奨しています。
ポイントは、無意識に再計算をさせて、車の行き先をディレクトするためにこれらのことに取り組むのであって、設定したゴールを自分がどうこうする必要はないということです。
私たちがフォーカスすべきはこれからどこに行きたいか、その行き先と目的を無意識に知らせるだけでよいのです。
三和氣功が講座生さんに指導するのは、未来に関して気づいたことや感じた事を書き、セルフヒーリングを行い、伝統気功にコツコツ取り組み、またフィードバックをとる…
それだけです。
自分自身についての気づきを繰り返し、スコトーマを外す、その繰り返しが無意識領域の情報を書き換えていきます。
無意識にゴールを達成させるために大切なこと
心から望む未来をセットし、あとは無意識に委ねておくこと。
オートパイロット、自動操縦にさせるのです。
無意識の出す答えをただ観察すること。
そうすればwant toという形をとって、自分のやるべき事がやってきます。
勝手にチャンスがやってきます。
それを見逃さないためにも、心と身体の状態を常に心地の良い状態に保っておくことが大切です。
心身が緊張と疲労でガチガチだったり冷えていると、せっかく目の前に現れてきたゴールへのヒントやチャンスが見えません。
私たちは健全な心と身体を常に維持しておきたいのです。
ゴールのために何かする前に、自分の心と身体を整えておくことが優先されるのです。
そのためにもセルフヒーリングが大切なのであり、伝統気功を日々実践することが大きな助けになるのです。
そのうえで、私たちは無意識がすることをジャッジを挟まずただ観ていれば良いのです。
それが、あるがままを許すとか、あるがままをみるということです。
目の前の出来事を良い悪いで判断せずオープンでいること。
そして自分がやっていることをhave toではなくwant toですることです。
通常のレベルで私たちの判断や行動を自動的に決めているマインドの働きのさらに奥深くに私たちを根本から支配する意識が眠っています。
無意識の奥深くには、あなたがこの人生で果たしたい目的が存在し無意識の奥深くから私たちを支配し導いています。
最初はそれがわからないし、それを信頼することもできないでしょう。
でも、少しずつ知識を身につけ、少しずつ身体の感覚を通して自分を感じる、自分を観るという行動を繰り返していくことで自然に私たちは本来の、過去の情報によって作られたアルゴリズムに支配された自分より、もっと純粋な自分のあり方に近づいていくことが可能です。
そうすれば、無意識の中に眠っている自分の本来の生きる目的や天才性が発揮されはじめます。
私たちが信じ人生を委ねるのは、この純粋な自己のこと。
自己観察を洗練していくと「委ねる」という感覚がわかるようになり、無意識に委ねれば委ねるほど物事はスムーズに進んでいきます。
これが、無為自然、「タオ」に通じる生き方であり、気功のパラダイムの中でも古来から大切にされてきたことです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。