陰陽の分離によって物理次元が生まれる
無極の虚空に揺らぎが生じ、そこから発生した氣が「陰」と「陽」に分離することによってこの世界が始まりました。
この世界、すなわち物理次元である現象世界に顕在化した最初のものが陰と陽です。
それは有・無の区別でもあり、主体と客体の存在ということでもあります。
この陰陽の二つの氣が交流することによって、この世界の森羅万象が生み出され、変化し、そして滅んではまた生まれる、これが氣の世界創造です。
この世のありとあらゆる物事、物質も、非物質もすべてが氣の働きで生じ、氣で成り立っているというのが氣の世界観です。
陰陽の分離こそこの世界の本質
私たちがこの世に存在するためには、他との分離がなければならず、そうでなければ自らが「在る」ことを知ることができません。
「個」とは、他の存在があるからこそ成り立つのであって、それは陰陽の分離のないところには「存在」というものがありえないと言えます。
無数の「個」によって成り立つこの世界は、無数の概念=情報によって成り立つ世界であると言い換えることもできます。
つまり、自分とか、私とか、一匹の蟻や嬉しい悲しいといった感情さえ、そもそもが「言葉」によって生まれている概念で、一つ一つの概念はそれ以外の概念との比較や対比によってしか認識不可能です。
光とはなにかを知るためには闇を知らねばならず、闇を光はセットでしか存在できないのがこの世界です。
これが陰陽表裏一体ということであり、この世界の本質を示す最もシンプルな理論です。
言い換えると、この世は分離と矛盾でしか成り立たない世界であるということです。
分離し矛盾することでしか体験できない領域なのです。
一つ一つの概念どうしの関係性は相対的に陰陽の両極を生じ、関係性の中に、個が生まれ、自我が生まれ、体験が生まれるのです。
陰陽の相対性と統合
陰と陽の関係性の本質は、それが絶対的ではなく相対的であり、流動的であり、変容するということです。
陰と陽は永続的ではなく、変化し続けるということです。
陰は極まると陽に転ずるし、陽が極まると陰に転じます。
またある時に陰陽の関係だったものが条件や視点が変われば逆になることもあり、陰に見えてもその内に陽の要素が必ずある、陽に見えてもその内側に陰の要素が必ずある、そのように
瞬間ごとに移ろい揺らぐような相対的な性質を持つ関係性です。
それは陰と陽の独立的で断絶した関係ではなく、相互作用的で不可分の在り方であるがゆえに、片方だけを求めたり片方を切り捨てるようなことはできない。
そうしたものの見方や態度は自然に反する、つまり氣の作用を阻害する、滞らせるということになります。
よって、バランスをとるとか統合していくという観点が大切です。
バランスをとる、統合していくという方向性が、生み出す、加速する、変化させる、発展させるといった新たな創造を生み出していきます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。