自然体とはリラックス
自然体であることは、自分に無理を強いず自分にくつろぎ、無駄な力の抜けている状態のことです。
端的に言えば「リラックス」している状態です。
よって、リラックスの質を上げていけば、自然体で生きられるようになります。
自然体であるとき、つまりリラックスしているとき、その人の意識はクリアになり自律神経やホルモンバランスがとれているので、自分の持つ潜在的な力が最大限に活用できる状態となります。
いってみれば脳のパフォーマンスが最適に高まっている状態であるとも言えます、
例えば身体のレベルでは自然治癒力が高まったり、免疫力や回復力が高まったり、精神的なレベルではより高い視点で広く多角的に物事が捉えられるので、問題解決の糸口や目標達成のヒントやチャンスなどが自然と入ってくるという状態になります。
何より、自然体であるリラックスした状態は、心にも身体にもとても心地が良い感覚を与えます。
私たちが氣功で手に入れたいのは、「自然体」の自分であり、かつその自然体の質そのものを高めていくことであると三和氣功は考えます。
「今」のすべてを受け取ることによって新しい未来が生まれる
では自然体とはどのようにして手に入れるのか。
氣功の背景にある哲学をベースにお話してみると、「力み」や「葛藤」や「対立」などの「分離意識」を生まないことです。
単純にいえば、今起きていること、今目の前の現実や今の自分をすべて良しとすることです。
そうすれば、自分と世界との間にエネルギー循環が生まれ、そこに新しい現実が生み出されていくのです。
陰と陽は分離しているように見えて常に循環し、調和し、交流するものであり、その中にクリエイティビティが発揮されていくという中国の古代哲学の世界観が伝統氣功のバックグラウンドには流れています。
とはいえ、頭で考えても、なかなか分離意識というのは消えていきません。
だから、氣功をやるのです。
氣功を通して体感として分離意識から離れ、「循環」や「調和」の感覚を繰り返し体験していくことで、無意識レベルで少しずつですが、「自然体」の状態が身についていくのです。
うまくいかない時ほど「自然体」を意識しよう
自然体でいると無意識のクリエイティビティが働き、ちゃんと行くべきところへ向かって物事が進んでいきます。
しかし、嫌なことやネガティブな出来事が起きたとき、物事がうまく進まないときや、ピンチの時などにはなかなか自然体でいることが難しいものです。
不安や緊張でどうしてもリラックスできずに、自分や自分の状況のことを多角的に把握することができなくなります。
でも、そんな時こそ自然体である必要があります。
「足るを知るの足るは、常に足る」 老子四十六章
老子のいう「足る」とは今この瞬間のすべてを宇宙から受け取っている状態のことです。
どんな出来事が起きても、どんな状態でも、それをよしとしてそこに安心していると、それが「足る」のです。
そしてこれがまさに三和氣功の言う「自然体」です。
抵抗し、逆らい、コントロールしたくなる物事がうまくいっていないときほど、不安や恐怖に駆られ自分を信じられなくなるピンチの時ほど、氣功的な表現を用いれば、宇宙との間の氣の循環や天地の氣との調和を意識することです。
それは「道 タオ」に身を委ねるということだし、無意識の創造性を信じるということでもあります。
反対に、恐怖やネガティブな情動にまかせて反射的な行動を起こしたり拒絶したりすると自然体は崩れ、更に物事を複雑にしたり、自然の流れに乗れずにさらに停滞することになり、自分自分を縛ってしまうことになってしまいます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。