心(マインド)と気功

氣功で無意識の力を活用する~根拠はいらない

無意識の創造的な力を理解する

氣功は「意念」の技術であると言われます。

それは「顕在意識」と「無意識」をひっくるめて「意識」の力を知り、使うことです。

無意識とは無尽蔵に広がる情報空間そのもので、そのうち私たちの意識に上がってきている領域を「顕在意識」と言います。

氣功でヒーリングをする際のポイントは顕在意識に頼らないということです。

氣功は、わたしたちが持っている無意識の力、つまり潜在能力を使うことで機能します。

無意識は、意識のレベルでは想像もつかないくらいの「創造性」を発揮して現実を生み出す力があります。

思った通りになった、とか、偶然のように見えて必然だったとか、引き寄せた… などといった現象はゴール(目標や目的)に対して無意識の「創造性」が働いたからです。

無意識がどれくらい創造的かというと、例えば学校に行きたくない子供が熱を出して学校に行かない理由を作って本当に学校を休んでしまうことなどは、簡単なことです。

無意識にそうするだけの理由が生まれると、思いもよらないくらい創造的な力を発揮して現実をつくり出すことが出来るのです。

そもそも、私たちが自分の意志で選択し行動していると思っているあらゆる事が、実は「無意識」によってあらかじめ決められたことにすぎないということは、「人間に自由意志はない」と言ったベンジャミン・リベットの実験によって明らかになりました。

私たちの人生や運命や、性格や能力に至るまで、「自分」を突き動かすものは「顕在意識」ではなく「無意識」であるという事への理解が氣功を使いこなす際の大きなポイントとなります。

そして、氣を感じる、氣を出すというように、氣を扱うということは、まさに無意識への働きかけをしているということに他なりません。

 

根拠と理屈は要らない

ではどうやったら無意識の力を利用して氣功でヒーリングができるようになるのか、どうやったら理想の未来を手に入れることが出来るのかといえば、先にも述べたように「顕在意識」に頼らないということです。

具体的に言うと、根拠も理屈も必要ないということ。

もちろん氣功について理解を深めるために理論を理解することは非常に大切ですが、どうしたらこの問題が解決するのか、どうしたらこの症状が取れるのか、実際のヒーリングの場においてはそんなことはどうでも良いということです。

どうしたらこの問題が解決するのか、どうしたらこの症状が取れるのか、その道筋は無意識にまかせておけば良いのです。

でも無意識の力を使うのが下手な人ほど、目の前に起きている出来事に理屈を求めたがるし、これから起きることについての根拠にこだわります。

根拠のあることしか信じたがらないし、自分が認識出来ること以外は信頼しようとしません。

でもそれだと、無意識の創造性を引き出すことが出来ません。

なぜなら、根拠や理屈を見つけるのは顕在意識の働きだからです。

根拠や理屈にこだわったり、そこに絶対的な信頼を置いている限りは氣功師としては三流止まりとなるでしょう。

理想の未来や望む変化を手に入れるために根拠や理屈を活用していると、いつまで経っても無意識の力を理解することはできないし、それを活用することは出来ません。

根拠や理屈を抜きにして、理想の未来を手に入れるためには「なぜかはわからないけどこれは手に入る」「根拠はないけどこうなる」という未来を信じるだけで良いのです。

「なぜそれが手に入るかはわからない」ので、無意識にまかせるしかないし、無意識を信じれば良い。

実はこれが氣功でヒーリングをする時の大切なコツなのです。

 

タオにゆだねる

無意識にゆだねるということを、三和氣功らしく「道(タオ)」の観点からもお話してみると、それは「タオに生きる」、「タオにゆだねる」ということに他なりません。

「道(タオ)」とは、老子が説いた根本概念で、宇宙の真理、宇宙創造の原理法則といったような意味を持っています。

万物はすべてこの「道」によって消滅し、すべての目に見える物事の背後には「道」が働いていると考えます。

タオにゆだねるとは、たとえば、今起きていることのすべてをよしとすること、どんな状況も喜んで受け入れること、現実の流れをコントロールすることなく、起きていることを信頼することです。

つまり、自分の意識的な力で何かを成そうとせず、物事を生み出す根源的な働きにすべてを託すことなのです。

タオにゆだねるということはコントロールを手放し、理屈や根拠でしか見えない世界に執着しないことです。

 

行き先を決める

無意識の力にまかせておくこと以外で私たちがやるべき事は、この人生という航路の行き先だけを設定する、向かう先を決めることだけです。

それは言い換えれば「人生の目的」や「生きる意味」を自分なりに見つけて生きて行くということ。

最初は見えないかも知れませんが、求めることを辞めないことです。

誰の人生の目的や生きる意味も、ただ安楽に生きることではないはずです。

それでは動物と何ら変わりません。

出来るだけ遠い未来を、高い理想を自分なりに求めること、そして根拠もなくそれが手に入ると信じること、それを手に入れると決めることが、無意識の「創造的」な力を使って生きるためには必要です。それは人間にだけ与えられた能力です。

実は私たちの「生きる目的」や「生きる意味」さえ、無意識から意識に上がってくるものであり、タオによって生まれるものなのです。

無意識から浮上してくるものやタオから生まれるものに、根拠は要らないし、理屈はないのです。

 

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