身体に毒素が溜まるって
どういうことですか?
先日のブログを読んで
「身体に毒素が溜まるとはどういうことですか?」
というご質問を受けました。
いい質問だと思います。
そこに疑問を感じられるということが
この方のIQの高さですね。
まず、巷でよく言われている
「毒素」とはなんなのでしょうか。
明確な定義もなく、実際には何のことがもはっきりわからないまま
我々はその言葉に使われているのではないでしょうか?
毒?毒ってどこにあるのですか?
本当にそれは毒なのですか?
毒ならば何の毒ですか?
実際に溜まっているのが見えますか?感じますか?
毒が身体に溜まっているのならば
我々はすでに死んでいるのではないですか?
こんなツッコミを入れてしかるべきだと私は思います。笑
もちろん、この場合の「毒素」とは、別に実際の「毒」ではないことは
誰もが知っています。
ただ、そうと知っていながら「毒」という言葉に付随している
イメージに反応して、
あたかも身体の中に毒のような何かが溜まっていると
リアルにイメージしてしまうのが我々なのです。
それが実際に、毒のような何かを身体の中に抱えているような
身体の感覚(だるい、重い、なんとなく調子が悪い等)を
引き起こしますし、自分自身の身体が「毒されている」
というイメージを自分で自分に書き込むことになります。
例えば、「壁」という言葉もそうです。
「人生の壁にぶつかった」
「これは君が乗り越えるべき壁だ」
壁?
どこにそんな壁がありますか?
その壁触ることできます?
でも、実際に「壁」という言葉を
使うことで、
そこにあたかも、乗り越えなければならない何かしらや
立ちはだかる何かしらを想起させ、
非常に困難なことのように勝手にストーリーを
創り上げてしまうのが我々なのです。
そして困難だと設定してしまうと
実際に困難にしてしまうのが無意識であり、脳の働きなのです。
ここでのポイントは、
言葉に支配されるのではなく、
支配するものになれということです。
はじめに言葉ありき。言葉は神であり、神は言葉であった。
万物は言葉によって成った。成ったもので言葉によらず成ったものは何一つなかった
(ヨハネによる福音書)
ですから、その「言葉」が実際には
どんなことを表しているのか、
適切な言葉か、注意深く観察する必要があります。
その上でその言葉を扱えば良いのです。
その言葉に違和感を感じたり疑問を感じたりするのは
ひとえにIQの高さに由来します。
身体に不具合があるからこそ
エラーとしての「毒」が現れる
さて、では「毒素」を我々はどのように捉えれば良いのでしょう。
中医学には、体内の一部に長らく停滞してしまった血や水は
毒となって様々な症状の原因となるというシナリオがあります。
本来、人の身体は取り入れては出すという循環があってしかるべきなのです。
それによって、気、血、水という生理機能を営む要素は
流れ巡り続けて適切に排泄されるからこそ
陰陽五行がうまく働くというシナリオです。
もちろん、西洋医学的な見地からも代謝の過程で発生した
代謝産物は、腎臓や皮膚、呼吸などを通して
排泄されなければ正常な生理機能が営まれなくなります。
これをもう少し高い視点から解釈してみると、
身体の中でなんらかのアルゴリズムエラーが
起きていて、その計算結果の出力として
何らかの症状が出るという感じです。
無意識には、コンピューターのように
関数とアルゴリズムだけがあるだけです。
そしてそのアルゴリズム通りに機能を果たしつづけます。
しかし、コンピューターも複数の矛盾した情報が入力されたり、
処理不能なほどの過多な情報が入力されたりするとエラーを起こすように
私たちの無意識でも、アルゴリズムエラーが起きますし、
バグが生じます。
身体(無意識)に不具合があるからこそ、
適切な処理が行われず、あるいは処理しきれずに
結果として排泄という正常な出力が行われず、
何らかの化学物質なり、菌なりが
毒(実際には毒ではないけれど)として作用する、そんな感じですね。
しかしながら、
我々はエラーの出たときこそ、
抽象度の階段をあがり、
飛躍するチャンスだと捉えるマインドセットが可能です!
不調や病気は忌み嫌われるものです。
でも病気や怪我なんて、
生きている限りは確率論的に発生します。
しかし、そこで自分を殺すのか、生かすのかは自分次第です。
ピンチこそ自分をさらなるステージへと
推し進めるチャンスであることは言うまでもありません。
症状の出た部分にこそガンガン気功を仕掛けて
フィードバックをとっていくことで
新しい自分に出会い、
新しいGoalに出会っていくのです。
それはあたかも、
破壊と創造の神のごとく、
古いアルゴリズムを捨て、
新しい自分を再構築していく楽しい作業です。
あなたもピンチをチャンスに変えていける
心と身体を作っていくことができます。
まずはこちらのレッスンがおすすめです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。