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ありのままの自分を抑えつける心の癖

2019年7月12日

人間には認知の癖というものがあります。
それを理解することで、
私たちは自分自身を
より正しく観ることが出来るようになります。
そうすると、抽象度を高く保ちやすくなりますし、
情動に支配されずに自分らしく生きれるというか、
自分の実力を発揮して生きられるようになっていきます。

今回は、私たちの本来持っている力を削いでしまう、
私たちの認識の癖、心の癖について
少しお話ししてみたいと思います。

先ず第一に、
人間の認識はすべて「部分認識」であるということです。

言いかえると私たちは
物事に対して、プラスorマイナス、あるいは、
ポジティブorネガティブといった
意味づけ、条件付けをしてしまうということです。

例えば、お肉を食べるということに対して、
アスリートやお肉が好きな方達は、
プラスの意味づけをしていることが多いでしょうが、
お肉を食べたら身体に悪いと考える人や、
お肉の味が嫌いな人は、
マイナスの意味づけをしますね。

人間はそのように何かしらの意味づけして物事を認知してしまうのです。
それは良いか悪いかの意味づけによって自分の安全を守ったり、
意味づけをするからこそ人間として面白く、
豊かに生きていけるということでもあります。

ただ、
マイナスの意味づけの延長には「恐れ」があります。
プラスの意味づけの延長には「執着」があり、
その執着には、
それを失いたくないという「恐れ」がやはりくっついています。

自分の心がプラスまたはマイナスに振れれば振れるほど、
心の中は「恐れ」に支配されているということです。
そのとき行動原理は恐れに基づいたものになっています。

すると、
何が起きるかというと、心身の疲弊が起きます。

恐れに自分の意識エネルギー(気)を注いでしまうので、
どんどん自分のエネルギーが枯渇し、
自分の持っている力をそちらに削がれてしまいます。

脳神経科学的にいえば、
危機回避反応の持続によって、コルチゾルホルモンの分泌や
交感神経優位の状態が持続することで
筋緊張や血圧、血糖値上昇が続いて、身体は疲弊してしまうのです。
この時、危機を回避することだけに意識が集中してしまい、
抽象度の高い認知や判断を司る前頭前野の働きが抑制され、
物事をいろんな角度から見る視野が狭くなってしまいます。

これを私たちはIQが下がるというように表現したりします。

本来はネガティブでもポジティブでもなく、
ただ物事は存在しているだけなのですが、
そこにプラスやマイナスの情報をくっつけて物事を見る心の癖が
極端に偏ってしまうとき、
私たちの身体と心は緊張し、疲弊し、自分の本来のパワーや能力や
知性を発揮しにくい状態にになっていると言えます。

しかし、
自分がプラスやマイナスの条件を色々付けて情報を扱っているだけで、
情報そのものには、プラスもマイナスもなく
ただ在るだけ、ニュートラルなのだ
ということを理解する身体と心の状態を身につけていくことで、
あなたの本来のあり方、ものごとの自然な流れへと
近づくことが出来て
ありのままの自分を発揮しながら生きていくことが出来ます。

そしてもう一つ私たちには認識の癖があります。
それは、物事を固定化して、決めつけて見てしまうということです。

一旦、これはこうだという認識をしてしまうと、
その情報が固定化してしまうのです。
過去に経験したこと、過去に蓄積した情報、
すでに知っていることをそのまま維持しようとしてしまう、
脳にはそのような性質があります。
それは人間の脳が、新しいこと、未知なことに対しては、
本能的にそれを回避しようするからです。
過去に学び前例に従うことでリスクヘッジが出来るからです

しかし実際は絶対に変わらないもの、
固定して動かない情報などないですよね。

例えば、常識なんて、時代や場所によって全く違いますし、
人の心も移ろいます。
すべては不確定、ランダムに生滅するものです。
にもかかわらず、
私たちにはそれをそのようには捉えないという
認識の癖があります。

でも、本来不確定に揺らいでいるという状態には
ものすごい情報のパワーが秘められています。
わかりやすく言うと、
完全、絶対ではないからこそ、
さまざまな可能性という力を含んでいるということです。

逆にこれはこうだと固定化された情報には
可能性がありません。

あの人はこういう人間だ、
この仕事は○○だ、
それってそういうものでしょ… 
みたいに固定化された認識は、
その対象から得ることの出来る情報を
ものすごく制限しているということが言えるのです。

この固定化も、部分認識と同様に、
いわゆる頭が固いというか、
IQの低い状態といえますね。

人間の心の癖を理解することで、
より正しく、ありのままに自分や物事を観ることができます。

自分が物事を固定化して見ていたり、部分認識していたりすることに
気づくことで、その瞬間私たちはそれから解放されます。

この現実のすべてはただ、在るだけなのです。
ポジティブでもネガティブでもなく、
不確定なありとあらゆる可能性として、ただ在るだけ。

それが古来気功が道教と結びついて求めてきた
「無為自然」というあり方であり、「タオ」です。
仏教の言葉で言えば「空」です。
孔子の言うところの「中庸」であり、禅の言葉で言う「中道」です。

そこに近づけば近づくほど、
その瞬間の無限の可能性(力)と一体となれるのです。
それはつまり、
自分の本来の力を限りなく発揮できたり、
相手の本来の力を引き出したりすることが出来る状態
ということになります。

先ず最初に私たちが心がけたいことは、
その私たちの誰もが持っている心の癖を
自分の思考や判断、行動の中に見いだすこと。
自分がその癖で行動や判断、
思考をしてしまっていることに気づくことで
私たちはその癖から自由になっていきます。

そしてそのために気功師が長い歴史の中でやってきたことは、
身体にアクセスするということです。
気功はもちろん、ヨガ、禅、瞑想などは古来、
身体を通して心の癖から自由になって、
すべてがただ「在る」という本来のあり方に還るためのメソッドです。

遠隔ヒーリング20日間の集中プログラムでは
やはり、そういう身体性にアプローチしていくことも
大切な要素として取り扱っていきたいなと思っています。

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