三和(さんわ)とは ─ すべてを調和させる力

 

三和(さんわ)とは、世界を成り立たせている「調和」の働きをあらわす言葉です。

 

自然界の動き、人の心、身体の呼吸──

そのすべてが、対立ではなく“調和のリズム”の中で生きています。

 

三和氣功が大切にしているのは、この調和をつくるのではなく、思い出すこと。

 

調和はすでに在り、私たちはそこへ還っていく。

 

 

三和を構成する3つの意味

❶ 天(あめ) ─ 天意・情報の秩序

目に見えない意志、静けさ、意念。
宇宙の秩序・リズム。

 

❷ 地(つち) ─ 身体・物理の秩序

触れられる世界、身体、生命の循環。
「感じること」そのものが地の働き。

 

❸ 人(ひと) ─ 意識の調和

天と地をつなぐ存在。
観照、選択、創造。
“静けさから動きが生まれる場”。

 

三和の哲学

三和とは、

天・地・人の三つがひとつに調和すること

 

天が明るすぎても、地が重すぎても人の意識は揺らぎます。

 

氣功とは、

この三つのリズムを整え、“自然体”として生きる智慧です。

 

三和が整うと、意図しすぎず、手放しすぎず、

ただ自然に“正しい流れ”が始まります。

 

努力ではなく、在ることから生まれる創造。

 

三和氣功が目指すのは、この Effortless Flow(自然発動の流れ) を生きることです。

 

三和氣功における「三和」の構造(氣・身体・観照)

三和という宇宙観(天・地・人)は、三和氣功ではそのまま実践の型として息づいています。

 

氣(天)

身体(地)

観照(人)

 

この3つがそろうとき、生命の流れはもっとも自然なリズムを取り戻します。

 

氣は情報として世界とつながり、

身体はその情報を受け取り、

観照はそれらを静かに見守る“主体”として働く。

 

三つの和が整うと、意図せずとも氣は動き、

身体はほぐれ、意識は静けさへ還っていく。

 

これが三和氣功のいう「自然体」。

外側を変えるのではなく、

三つが調和した在り方そのものが、生命を自然な方向へ運んでいくのです。

 

三和とは、外側の世界を整える前に、内側の調和を思い出す道。

天と地のあいだに立つとき、私たちの内に静かに灯る光。

それが、三和氣功の中心です。

 

 

 

このページで紹介した「三和(氣・身体・観照)」は、三和氣功のすべての実践と哲学の中心にある概念です。

気づきが深まった方は、以下のページもあわせてご覧ください。

静寂の哲学を体系で学びたい方はこちら →「三和氣功の世界観」