観察力を身につける
三和氣功の氣功師養成講座ではセルフヒーリングや様々な気功のワークを通して、「気」を感じるという体験をたくさん積み重ねてもらいますが、
様々な気功的な取り組みの本質は、「自分自身を観察する」ことであるといえます。
気を感じるということは、身体や心で自分自身がどう感じているのかを意識に上げるということです。
ですから、気功を通じて自分自身が感じていることに気づき、言語化していくことで自分のことを俯瞰し客観的に認識する力が鍛えられます。
それに伴い目の前の現実を俯瞰し、客観的にとらえる視点も自然と培われていきます。
気功とは五感を言語に置き換えること
気功師が気を感じるということは、物事に対してただ敏感で繊細であるということではありません。
講座の中で詳しくお話ししますが、気を感じるということは身体で感じていること、すなわち五感を言語に置き換えて認識するということです。
感じていることを言語化することが大事なのです。
生まれつき繊細で敏感な感性の持ち主はいますが、敏感なだけだと物事に対してただ快不快の感覚を人よりも繊細にまた強烈に感じやすいというだけかもしれません。
そして刺激に対するこうした反応は脳の扁桃体を過敏にさせ、負担をかけるだけになりかねません。
ポイントは、気を感じるということは言語と五感の共感覚であるということです。
気を感じるということは、非言語領域の認識を言語化するということです。
言語化することによってはじめて私たちは対象を客観的に認識することになります。
言葉で認識することにより初めてコントロールが可能になります。
五感で感じていることを言語化する訓練を積み重ねると、客観的に認識できる情報が多くなるということなので、より多くの情報を統合してより多角的に物事を認識する力も上がるということです。
気功を正しく続けていくと、いわゆる「メタ認知」が上手になっていくのです。
メタ認知とは物事を俯瞰して認識することです。
例えば、自分に嫌がらせをしてくる嫌な相手に対して、「あいつは嫌な奴だ」「あいつは嫌い」「あいつは怖い」などという視点を越え、
多角的に物事をとらえたり、物事を一般化してとらえたりすることで、自分にも相手と同じような部分があることに気が付いたり、相手がもたらすプラスの面があるのがわかったり、人間関係とはこういうものだと本質を見抜くといったことです。
いずれにしても、気功を続けていくことで、思考が柔軟になり物事をより本質的に認識できるという力が磨かれていくということになります。
その結果、
- 問題解決能力が上がる
- 独創的なアイデアを出しやすくなる
- わかりやすく説明する力が上がる
- 物事のコツや要点をつかむのがうまくなる
- 一つの本質的な知識を他分野にわたって応用できるようになる
といった能力が上がっていきます。
根拠と理屈を超えた認識力
気を感じているとき、私たちはリラックスした変性意識に入っています。
これは一般的な瞑想時と同じような現象です。
深いリラックスした変性意識に入ると、理屈や根拠を越えた非常に高い抽象思考が可能になります。
人間は論理的に物事を認識することで客観的で理性的な選択や行動が可能になりますが、物事が抽象的になるほど論理的な思考では理解できない領域へと入っていきます。
言語での認識を越えた理解は、直感する、悟る、ひらめくといった認識の在り方ですが、これらは言葉で理屈や根拠を示すことができません。
科学や学問の分野における多くの発明や歴史的な発見は、こうした理屈や根拠を越えた認知があり、あとからそれを理論立てて証明していくという順序で確立されることが多いですが、
物事は本質に近づけば近づくほど抽象的になるので、本質を見抜いたり本質を理解するには抽象思考が必要になります。
例えば、自分の真のゴールや本当の生きる目的といったものは非常に抽象度がたかく、現状の外過ぎて見えませんが、「気」を活用すれば、それらを垣間見たり、直感的に感じ取ることが可能です。
つまり気功が上手になると、自分や相手の本質、世界の本質が理屈を超えて理解できる可能性があるということです。
「本当の自分」とは頭で考えてとらえるものではなく、根拠を越えて感じるものです。
気功をとおしてメタ認知と抽象思考が高まるほど、現実を捉える視野が広がり、問題や悩みはなくなり、生きることがとてもシンプルになるでしょう。
そして、「本当の自分」や「真のゴール」とつながることで、自分が今何をしたいのか、どうすればよいのかが直観的にわかり、望んでいる未来へと自然に近づいていけるようになります。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。