心(マインド)と気功

気功で病気を治す~脳に認知エラーを起こす気功のからくり

2021年6月7日

現象を生み出す気の理論

現象の裏には必ずそれを作り出す「気」があり、それは別の「気」によって変化させることができ、その結果現象にも変化が現れるというのが馬光文の気功理論です。

中医学でも、身体を構成するすべての物質の元になるのは「気」であり、また「気」によって各臓腑の生理機能が生まれています。健康という目に見える現象の裏には健康な状態を生み出す「気」があって、この「気」が失調してしまうと現象として病気が現れるわけです。

これは、現実の中に自分がいるのではなく、自分の信じていること(内部表現)に合致した現実が作られるという、現代の認知科学的な知見とかなりリンクする発想です。

「気」という情報が先に存在して、それに合わせて物理が現象化するという発想です。

認知エラーを起こして現実を揺らがせる

気功がなぜ効くのかというカラクリの根拠にあるのは、気功が実際に脳の認知した情報を書き換えることにあります。

気功で物理現象の元になっている「気」が変化することで現実が変わるという伝統的な気功の発想を、科学的な観点から説明してみると、具体的には、気功によって脳の認知エラーが起きるので、現実認識が書き換わって実際に現実が変わっていくということになります。

「気」とはそもそも物理ではなく、情報=概念でしかありません。ですから気を感じるとき、物理でもないものを私たちは「在る」と錯覚している、つまりある種の認知エラーを起こしているということです。

気功によって「気」を感じることで、脳は認知エラーをおこし、現実認識に揺らぎ(Rゆらぎ)が起きることで現実認識が書き換わっていくのです。

例えば、自己認識において「自分とはこうである」という信念パターンに、「あれ?…このパターン間違ってるのかも」という違和感を起こして、自己認識を揺らがし書き換えることが、気功を使うことで可能であるということです。

信念を書き換えて望ましい未来を手にする

私たちの現実認識は五感と言語を通して行われます。五感情報や言語情報が入力させる回路をモーダルチャンネルと言いますが、それを通して脳に入ってくる情報の中で意識化されるのは自分にとって重要で価値がある情報だけに限られます。

つまり、自分の信念に合致しない情報は私たちは認識しようとしません。だから、それがどんな現象であれ、私たちの脳は見たいもの見、聞きたいことだけを聞き、体験したいことだけ体験し、認識したいことだけ認識します。

自分の信念パターンにあわせて都合の良いことだけが認識され、私たちは信念に合致した現実を体験しているのです。

「老化によって膝が弱っていく」という信念があったとしたら、私は年をとったから膝に不具合や痛みが出て当然だということを証明するような現実が体験されます。

でも、もしその信念を気功で揺らがすことができると、脳が「自分は老化して不具合や痛みが出て当然だ」というパターンに違和感を感じて新しくしっくりくる方程式を探し始めます。

その結果、年老いて健康も害されるという信念の代わりに、年齢にかかわらず健康でスポーツを楽しんでいる自分という目標があれば、「私の膝は老化に関係なく健康だ」「私はいつも若々しい」などといった新しい信念パターンを採用して、その状態を実現するために必要な情報が認識されるようになり、徐々に健康な自分が実現されるようになるのです。

それが「気」が最初あって、その気によって現象が生まれ営まれるという気功の理論の、科学的な解釈です。

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