氣功セルフケア・セラピー

セルフケアのための氣功セラピー~痛みのヒーリング(中医学編)

不通則痛と不栄則痛

痛みの原因は組織の炎症性のものと神経そのものが物理的に損傷されて起きるもの、器質的な問題はないものの精神的な要因から脳のエラーによって起きるるものなどがありますが、中医学では痛みの原因はすべて氣の流れの状態によって説明されます。

一つは「不通則痛」といって、氣の流れが何らかの原因で詰まってしまうことによって起きるもの。もう一つは「不栄則痛」といって、氣が足りなくなって局所が氣不足になり虚血状態に陥ることによって起きるものがあります。

身体を流れる氣と、氣の働きによって全身を巡っている血・水が停滞することで局所に張ったような痛みやおもだるい痛み、ズキズキするような痛みを生じることがあります。=不通則痛

これは、身体の外から入ってきた邪氣や身体の中で発生した邪氣が経絡を詰まらせ流れを滞らせることが原因です。

時には熱を伴うこともあり、痛みの症状がはっきりしています。病気の初期~中期にかけて発生しやすいのが特徴で、触ったりもんだりすると痛みが増幅する傾向があります。

一方で、局所に氣が足りていないことでも痛みは起きます。=不栄則痛

川の流れも、水の少ない場所では滞りが起きるように、氣も足りなくなるとその部分の流れが滞りがちになり、十分な血や水を局所に供給できず、組織の機能低下を起こすことが原因で痛みが起きます。

氣が足りていないことが原因ですから、冷えを伴うことが多いです。慢性的な痛みが多く、痛みはそれほど強くはなく時に痛みを感じない時期もあり、もんだりすると気持ちよいのが特徴です。

不通による痛みにしろ、不栄による痛みにしろ、氣の流れが滞ることが痛みの原因なので、氣のめぐりを促すことが痛みのヒーリングのポイントとなります。

 

痛みを浄化してみる

三和氣功の創始者である馬先生は、痛みの治療を得意としておりました。

馬先生の痛みに対する施術の基本的な考え方は、痛みを引き起こす情報=邪氣があって痛みが出ているので、まず最初にその痛みの情報=邪氣を取り除いて、その後に新しい情報、良い氣を封入するということでした。

痛みは、生体の防衛反応なので一概に取り除けば良いというものではありませんが、痛みそのものを浄化することによって、邪氣が取り除かれ痛みが軽減されるか、消えてしまうこともありますので、まず最初に痛みの患部を浄化してみることも良い方法と言えるでしょう。

氣功はイメージや意図をすることが大切なので、悪い気を取り除く、不要な情報を浄化すると思いながら患部を浄化します。

痛みという情報をまず浄化して、その後で「癒しの氣」を流してみましょう。

そうすることで痛みを和らげたり、痛みからの回復を促進することができます。

例えば冷えて痛みが出ている場合には暖かい色や火などのイメージを使ったり、痛みが激しくズキズキしている場合には沈静化するような水の清らかなイメージなど、あなたがしっくりくるのであればどんなイメージや意図を使ってもかまいません。

 

痛みは必要なものであることを覚えておこう

痛みは、辛いですがしかしながら痛みを感じるということは生体にとってとても大切なことです。

痛みが生じるということは、その部分に今不具合が起きているから安静にしてくれよ、ここに注意を払って気をつけてくれよという身体からのサインでもあるのです。

痛みを一切感じないとすれば、人間も含め動物はすぐに怪我をしたり感染症にかかったりして死んでしまうでしょう。

病気や怪我をしても痛みを感じずに動き回っていたら、病気や怪我が治るどころか悪化させて命を危険にさらしてしまいます。

ですから、痛みは感じる必要があって発生しているのだということをしっかり理解した上で、ヒーリングすると良いでしょう。

痛みを和らげたり、損傷からの回復を早めたり、身体の自然治癒力をサポートするという発想のもとにヒーリングをすることが私は大切だと考えています。

そうすることで、痛みという体験を通して本人が気づくべきことがちゃんと意識化されたり、休息が欲しいという身体の欲求を十分満たして、次のステップへとスムーズに進むことを助けることができます。

 

 

 

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