お知らせ

今には二つある

私たちには「今」しかない。
今ここを生きよう!

よく聞きますよね。

そうです、私たちは今という瞬間にしか生きることは出来ません。

この今という瞬間に、
今と関連した過去があり未来が存在しています。
この今という瞬間に、
今の私と関連したすべての事柄がお互いに関わり合って
ネットワークをつくって存在しています。
これを縁起と言いますね。

「今」しかないって言いますが、
実は大きく分けると「今」には2種類有るんじゃないかと
私は思います。

縁起の中で「今」をどのようにとらえるかという視点の問題ですが。

一つは「過去の結果としての今」
もう一つは「未来の結果としての今」です。

私たちの脳の機能として、
一度体験したことに関しては
過去の記憶情報を構築しなおして現在を
認知しています。

つまり、私たちは「今」この瞬間を新しいものとして
体験しているわけではなく、
過去の記憶の再生みたいに体験しているのですね。

そういう意味では基本的に
私たちは今というよりは過去に生きているのです。
過去を基準にしてつくった「今」を現実だと認識しています。

これは脳の機能上そうなので、別に悪いわけではなくて、
生物とは基本的に過去に生きるものであるということですね。
その方が楽で安全だからですね。

実際に一瞬一瞬毎に五感を通して入ってくる情報の
すべてを脳が一つ一つ処理していたら、
原子炉1台分の稼働に必要なエネルギーが必要であるとも言われています。
それでは生命の維持ができないですから、
脳はできる限り情報処理にかける労力をセーブします。
必要である、重要であると思われる情報しか認識しない、
過去の記憶をデータ処理して現実を認識させる、
脳はかなり、怠け者な臓器です。

ですから私たちは基本的に
過去の延長であり、結果である今を生きています。

でもそれは過去のデータに基づいて、
未来を予測する危険回避をするという
生存のために必要な機能でもあります。

でも人間の脳だけに可能な抽象思考によって
高い抽象度から縁起を見ることができると、
私たちが感じている「時間」の流れが錯覚であるということも理解可能です。

因果関係とは双方向性のものだからです。
「今が存在するのは、過去があるから」であるのと同時に、
「過去は今があるから生じる」と言えるのです。
同様に、未来が存在するのは今や過去があるからであるのと同時に
過去は、未来や今があって始めて生じるのです。

過去から未来へ流れているように見える時間は、
縁起の中で捉えれば、
未来から過去へと向かうベクトルと同時に存在しているのですから
今を生きるとき、
過去と同じくらいの根拠を未来に求めても良いと言うことが見えてきます。

この脳があるからこそ、
人類だけが高度な文明社会を生み出してきたのです。
動物の脳には危険を予測する機能はあっても
「未来を想い描く」ことが出来ません。

ゴールを達成するにはゴール側の臨場感を高めることが大切ですが、
今まで過去を根拠に生きてきたのと同じように、
未来(ゴール)側に根拠を求め出すようになれば、
当然ゴールは達成されるものという前提で今を生きるようになります。

未来のあるべき自分がまず在って、
今の自分は当然そこに行き着く道の途上にあるし、
今以前の過去はそのために必要な過程であったということになります。

それがスコトーマを外し、
想い描いた未来をつくり出す方法を
見つけるようになります。

これはちょっとした視点の違いなのですね。
時間という情報を、過去側から見るか、未来側から見るか、
縁起を捉える視点の移動です。

この視点を身体で感じることが出来ればどんな状況でも
「今が一番である」「今のままでいいんだ」って心から言えるようになります。

たとえ、今すぐ納得が出来なくても
「今が一番である」そういうものなんだなって
受けれながら、日々いろんなことを学んでいれば、
それが身体レベルで理解出来るようになっていきますよ。

どのように「今」をとらえるか、
それだけで時間や世界が変わっていきます。

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