三和氣功は、自分や相手の内部表現(情報空間)を操作することによって支配するという氣功ではなく、本当の自分の力を使うことによって内部表現を書き換える氣功を推奨しています。
確かに相手の心や自分の心すらを自在に操作することができたら、人生は劇的に変わり、相手のことも幸せにできるかもしれません。
そのための臨場感空間の操作ができるならそれは素晴らしいことですが、でも、操作する以上は大きなリスクと責任が伴います。
また操作をするという発想で施術をすることが相手や自分を本当の意味で自由にするのかと言えば、そうではないはずです。
氣の感覚を利用することで、自分や相手の脳内にドーパミンやセロトニンを発生させることは可能です。
同じように強烈な臨場感を相手に伝えることで、相手を恐怖に陥れることも可能です。
でもこのレベルの氣功は、ただの麻薬になる可能性があります。というか、ほぼそうなります。
この古い時代の氣功の在り方のデメリットは依存性があることです。
なので、自分の弱さや闇と向き合えない人は、氣功のような力に依存することになります。
氣の感覚を操ると変性意識に入るので、基本的には心地よくなります。
最高に幸せな気持ちになる、モチベーションが湧いてくる、自分という制限がすべて外れた感覚になる、心地よくなるだけなら、氣功は麻薬やお酒などとさして変わらない、確かに多少は質が良いだけのもので終わってしまうかもしれません。
三和氣功はそういう氣功、氣の使い方とは、明確に、一線を画しています。
三和氣功は、創始者の馬先生が志したように、調和や愛をモチベーションにして自分の人生や「和」の世界を創造したいという人のための氣功です。
そしてそのための鍵になるのが「本当の自分」の氣が使えるようになるかどうかだと三和氣功は考えます。
本当の自分とは、無意識に眠る本当の自分の力と言ってもいいし、魂とか、内なる神、大いなるものなど認識されているもののことです。
氣功の奥義ともされている「大周天」は、宇宙と一つになって天人合一を果たすためのものですが、大我である宇宙と小我である自分が一つに統合されることを意味します。
これにより、人間は自分という存在の何たるかに目覚める、すなわち本当の自分と再び一体となることができるといえるでしょう。
宇宙と一つになるということは、この宇宙を理解するということでもあります。
本当の自分に目覚めるということはこの世界を理解するということです。
この世界を理解し、この宇宙を理解したなら、それは自分が生きるこの宇宙が、すべて自分の「意」の中にあることに完全に理解することを意味するでしょう。
その時、私たちは真の「創造主」として宇宙を新たに創造していくことになるでしょう。
真の創造主は、小さな自我の働きを超越しているので、恐れではなく調和の中にいます。
なので「操作」ではなく、本当の意味で「創造」することができるのです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。