縁起とは、すべては縁によって起こるという仏教概念です。
万物は関係性の中に存在していて
何一つ単独で在るものはないという意味です。
この縁起の中で捉えた「時間」について
お話ししてみたいと思います。
縁起として、すべてのものごとの関係性を捉えるとき
その因果関係は一方向性ではなく、双方向性です。
例えば、
地球があるから私がある と
私があるから地球がある とは、等しく成立するのです。
縁起の中ではすべての物事は互いに関係し、影響し合って成立しています。
我々の生きる現実世界は関係性の中にのみ存在し、関係性の中で生じ、
関係性の中で変化し、何一つ切り離しては存在し得ないのです。
それが縁によって起こる ということであり
因果関係は一方向に成立するのではなく、vice versaであるのです。
それはあらゆる事象の縁起でつくられている縁起ネットーワークの
網目構造の一部がが変われば、
同時に縁起ネットワーク全体も変わるということを意味します。
ではこの縁起の中で時間を捉えてみてください。
一般的に過去があるから現在があり、そしてその先に未来がある
と私たちは思っています。過去から未来へと時間は流れているものだと思っています。
しかし、縁起で成り立っているこの世界を正確に捉えると、
実は同時に未来から過去へ向かっていく時間の流れもあるわけです。
未来があるから現在があり、その延長に過去があるという
関係性も見えてくるのです。
そしてここで明らかになるのは、
私たちは過去に縛られる必要は無いということです。
過去から未来へと時間が流れるという錯覚によって
私たちは、過去を基準に物事を考えたり、評価する癖がついています。
過去の実績によって未来を見積もったり、
過去の経験から今の自分を評価したり、
過去は変えられないと、私たちは信じています。
でも、それは古い時代の洗脳ですし
正しいものの見方ではありません。
実際は過去などいくらでも変えられるのです。
実際に記憶がいかに曖昧で嘘をつくかということは
脳科学的にも証明されていますし、
つまり、人間は自分にとって都合の良い記憶をつくり出すことなど
普通にやっていますし、
そのときは辛い体験でも後になってみたら良い思い出になるという、
体験の評価が変わることなどいくらでもあります。
だから、これから来る未来を過去を参考にして恐れたり、
過小に見積もる必要は無いのです。
縁起の中で時間を捉えることが出来れば、
今現在の認識が変われば、同時に過去も未来も変わることが理解出来ます。
ゴールを設定すること、つまり未来を決めるということは、
今を変えるということに他なりません。
ゴールを設定するからこそ、今が変わります。
たとえ今が辛くても、現状の外へゴール(未来)を設定した瞬間
あなたを中心に広がる縁起ネットワークを書きかえることになるのです。
未来なんてまだ起こってもいないのでわかるわけないじゃないか
と思われるかもしれません。
でもそれでいいのです。未来とはそもそもそういうものですから。
未来を予測することは自由ですが、
予測したとしても実際はどうなるのかわからないというのが未来です。
今現在においては未体験であるというのが未来です。
でも、だからこそ、私たちは自由に未来を決めて良いのです。
どんな未来を生きたいか、が今の自分をつくり、過去の評価を変えます。
ゴールを設定する、未来を決めるということは
見方を変えれば、今この瞬間をどう生きるかを決めることと同義です。
実際に私たちが体験出来るのは今この瞬間だけです。
今この瞬間の私こそ、縁起ネットーワークの中心であり、
今ここでこそ私たちはすべての縁起ネットワークとつながっているのです。
今この瞬間にある現在、未来、過去があり、また次の瞬間に体験する現在があり、
未来や過去があるのです。
ですから、今ここで、今この瞬間のあり方が
今この瞬間の未来を決め、過去を決め、世界をつくっています。
ゴールを設定すること=未来を決めることが今を書きかえると同時に
今この瞬間の私が未来を決めるということも起きています。
ゴールが今の私のあり方を決め、今の私のあり方がゴールを決める という
vice versaのベクトルがあることを観てください。
より高いゴールが今の私を大きく変えることができると同時に、
より洗練され、エフィカシーや抽象度の上がった自分だからこそ
より高いゴールを見つけられるのです。
このような視点を持つと、
今の自分がダメで不幸だから…と卑下した信念やセルフイメージ
から生まれた未来ではなかなか幸せにはなれないことがわかります。
低いセルフイメージのもとでは高いゴールを見つけることが出来ません。
セルフイメージを上げ、エフィカシーを上げて、
より高いゴールが見えるようにする。
ヒーリングを受けたり、セルフヒーリングをしたりする
最大の意義はここにあります。
身体と心に働きかけることで自分自身を愛すること、信じること、
自分の自由意志を尊重することを、
理屈ではなく身体レベルで理解させることがヒーリングの最も大事な
役割なのです。
今の自分を心から愛すること、今が十分であることを認めることの出来る
心と身体を手に入れてはじめて本当のゴールや自分だけの使命が
見えてくるようになります。
より高いゴールが今の自分の縁起ネットワークを変えます。
同時に今の自分がどうあるかが、また確実に未来を変えます。
ゴールセッティング(未来)とセルフヒーリング(今)は
vie versaの関係であるということを覚えておいてください。
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認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。