心(マインド)と気功

氣功で理想の未来を選択する~「言葉」を制するものは「氣」を制す

2021年10月8日

「氣」=「言葉」

中国の伝統的な氣功では、氣とは「意念」であると言われることあります。

それは、「氣」とは意識であり、人の心であるという意味です。

人の意識とは「言葉」でできていますので、「言葉」とは意識であり、また「氣」でもあります。

その「氣」=「言葉」によってこの世界の万物はできているというのが、中国古代哲学における「氣」の認識です。

あらゆるものを生み出し、構成する元となるものが「氣」なのです。

つまり、あなたの言葉=氣によってあなたの世界は作り出されているのです。

 

「言葉」がRASを設定する

RASとは網様体賦活系(Reticular Activating System)といって、「自分にとって重要なことや関心の高いことしか意識にあげない」という脳に備わっている機能の一つです。

モーダルチャンネル(五感+言語)からは24時間休むことなく膨大な量の情報が脳に入ってきています。

そのほとんどが無意識理に処理されて、私たちは何も考えなくても上手に歩けるし、心臓も動いているし、歩きながら恋人と会話だってできます。

それはRASが働いて本当に大切なことだけを意識するように情報制御をしているからです。

大事な人との会話の内容や、相手の表情、時間や行き先、そこに至る道筋など、その時に必要な情報だけを意識化できるので私たちは滞りなく生活をすることができます。

これがもし、歩いているときの一つ一つの筋肉の動きや靴の中の足の皮膚感覚や、周りの雑音や心臓の拍動や血圧が上がったり下がったりすることや、視界に入るすべて、モーダルチャンネルが拾っている情報のすべてを意識化してしまったらステキな彼氏との会話どころではなくなります。

すべての情報を処理していちいち意識にあげていては、脳はパンクして生命維持ができません。

だから、自分にとって重要度の高い情報しか認識できないようになっているのです。

言い換えれば、私たちは自分が認識したいと思う情報しか認識できないということです。

私たちはみんな見たいものを見て、聞きたいことを聞いて、感じたいものを感じて、自分が生きたい世界に生きているのです。

では何がRASの制御を決めるのでしょうか?

それが「言葉」なのです。

「私は何をやってもうまくいかない」という自分の内側に存在する「言葉」が「私は何をやってもうまくいかない」ことの重要度を上げ、そのことだけを認識させてくれるのです。

例えばあなたが、子供の頃にたまたま運動会でビリになってしまっただけなのに「あんたはお父さん似にて運動音痴だから」って言われたとします。

「私は運動音痴」という「言葉」をあなたが受け入れた結果、「私は運動音痴」ということの重要性が上がってそのことを証明するような体験だけが認識されるようになるのです。

だから世界を変えたかったらあなたの内側に生まれる「言葉」を変えれば、RASの制御が再設定されて、ちゃんと体験したい現実が体験できるようになるわけです。

あなたにとって何が重要か、それをあなたの言葉で設定しなおしてください。

それがゴール設定です。

ゴールを設定するので今までRASの制御にかかってスコトーマに隠れていた、今までとは違う世界があなたの目の前に現れるのです。

今までとは違う世界の中に足を踏み入れるには、どんな言葉で世界を定義し、どんな言葉で自分を定義し、どんな言葉を世界に向かって投げかけるか、どんな言葉を自分に対して投げかけるか、慎重に選択してください。

言葉の力を知り、使えるものが創造者となる

あなたの言葉には「氣」が宿っています。

「氣」とは、実は発声される前にあなたの内部で生まれる未だ言葉にならない言葉で、それは無意識から生まれてくるものです。

無意識の奥から生じる言葉を、意識的な言葉に重ねてアウトプットするときそれは非常にパワフルです。

それがまさに上手な「氣」の使い方。

多くの人は実際に発声する言葉と無意識に生まれた言葉が真逆だったりします。

ありがとうと言いながら本当は迷惑だと思っていたり、これが欲しいと言いながらホントに手に入るかなって考えていたり、言葉のエネルギーが弱いのです。

無意識と意識の間にギャップがない「言葉」には強い氣が宿ります。

その言葉を「意志」とよび、そこに生じる強いエネルギーを「確信」といいます。

確信には根拠など必要ありません。

確信に根拠など求めなくても良いのです。

確信は外側にある根拠の中に生まれるのではなく、自分の中心から生まれてくるものです。

こうした「言葉」の力を理解し、上手に扱えるようになるほど「創造者」としてレベルアップしていくのです。

 

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