気功について

本当の自分に目覚めるための情報空間の書き換え~「シンボル」の活用の仕方

2024年5月25日

呪術におけるシンボル

古来様々な宗教やその他の伝統儀式において「シンボル」が活用されてきました。

円、三角形、五芒星、六芒星、陰陽太極図、セフィロト、曼荼羅など、ごくシンプルなものから複雑なものまで、多くのシンボルが存在しますし、その使い方も様々です。

魔法陣や護符のように結界として作用させたり、組織のハイパーラポールを維持したり、集団で共有するゴールを想起させるものとして使われることもあります。

言葉ではなく、図柄による非言語的な表現にすることで意識の深い部分にメッセージを伝えることが可能です。

いずれにせよ、シンボルは、一般的な言葉では表現しにくい抽象度の高い世界観や価値や意味を伝えるためにあります。

たとえば、曼荼羅の前で瞑想すれば、曼荼羅に描かれている抽象度の高い世界観が無意識にインストールされるということです。

これは、イメージを使った非言語による内部表現の書き換えにほかならず、そういう意味でシンボルと気功は非常に親和性があります。

シンボルの「氣」を感じる

氣の観点からシンボルを観てみると、それぞれの図柄から気が発せられていることがわかります。

試しに身近にあるシンボルに手をかざしてみましょう。

気について理解している人や訓練をしている人ならわかると思います。

抽象度の高い情報が込められているものほど高い気を感じることができます。

シンボルが個人や集団に対して効力を発するのは、そのシンボルが発している気の作用によるからということになります。

ただし気が強い、気がパワフルだということは必ずしも誰にでも感じられる必要はありません。

気として感じなくてもシンボルは機能します。

気がわからないという人は、自分の呼吸でシンボルの力が無意識レベルで自分に及ぼす影響を知ることができます。

通常の状態の自分の呼吸の深さと、シンボルを思い浮かべたり身に着けてみたときの呼吸の深さを比べてみると歴然とした差があることがわかるでしょう。

シンボルは、別にその気を感じていようがいまいが作用します。

だから自分の気を高めるためにはとても便利なツールだと言えます。

たとえばシンボルを身近なところに張っておいたりシンボルを使って結界を張っておけば、自動的に抽象度の高い気が作用するようになります。

 

本当の自分で生きるためのシンボルの活用法

さて、シンボルを使うことで自動的に自分の気が高まることは理解していただけたと思いますが、ただそれだけだと氣功の本質的な部分や本当の自分で生きるというところからはズレてしまいます。

シンボルの力に頼ることで自分の氣を高めることで満足していたらどんなにパワフルになったとしてもそれは「本当の自分」とはズレてしまうでしょう。

本来シンボルとはそこにある情報を自分に取り込むために使うものです。

自分がそのシンボルと一体となることこそシンボルの真の活用法です。

たとえば、空海が伝えたとされる阿字観瞑想はまさに「阿」という字で象徴されている大日如来と一体化するためにある修行法です。

これによって無意識に宇宙の真理を悟れるわけです。

抽象度の高い情報になるほど言語化しにくいものなので、そういう意味で自分の抽象度を上げ気を高めるためにシンボルはとても有効です。

気とは自分の意識そのものなので、自分の気を本当の意味で高めるつもりならばシンボルそのものを自分の内なる力にする必要があります。

シンボルに込められている言葉ではとらえきれない精妙な情報を自分のものとするためにシンボルを使いましょう。

本当のパワーは自分の内に見出すものです。

気功を学ぶ人は是非そうしてください。

 

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