自分を俯瞰できるようになると自由度が上がる
先日、「人生好転プログラム」を実践中のクライアントさんがこのようなメールを送ってくれました。
感情を俯瞰するの連続になって、一体私は誰なのか、なんのためにこんなことをしているのか… 結局私は誰なの?
「人生好転プログラム」は、幸せになりたいという意志に反して、過去の辛い感情や思考にとらわれてしまい、病気になったり人生が思うようにいかないという状況に陥っている方が、セルフヒーリング、セルフカウンセリングを実践しながら人生を好転させていく力を獲得するための長期プログラムです。
プログラムの中では、徹底的に過去の感情を解放していきます。
過去の感情が潜在意識下で固定されたままでいることにより、健康が脅かされ、生きるのが辛くなり、人生が停滞するからです。
伝統的な医学氣功のベースとなる中医学においても、氣の滞りの主な原因として「内傷七情」といって、解放されない過去の感情に注目します。
そして、実際に感情のエネルギーを解放していくと、氣の滞りが取れて心も身体も軽くなり、思考や感情はクリアになっていきます。
過去の感情や思考を解放していくと抵抗や葛藤が起きなくなり、別に何もしないでも物事は自然に快方へと向かっていきます。
感情を繰り返し繰り返し解放していくことにより、自分自身や物事を俯瞰する視点というものが育つことで、これまでネガティブな側面しか見えなかった物事のポジティブな側面が見えるようになったり、自分自身をもっと大きく広い視点でとらえることが可能になりこだわりや執着が自然に手放されていくからです。
このようにしてこれまで自分を制限し続けていた過去のネガティブな感情や思考のエネルギーから自由になっていきます。
様々な自分の存在とそれを眺める自分の視点に気がつく
過去の感情や過去から繰り返してきた思考のパターンと向き合っていくうちに、自分の中に様々な自分(の人格)が存在していることがわかってきます。
そして、そうした様々な自分が四六時中、頭の中でああだこうだと思考を作り出していることに気づけるようになってくると、かなり自己観察、自己俯瞰が出来ていると言えるでしょう。
何かが起きて、不安を感じている自分がいて、その不安というエゴを眺めて、
ああまた始まったねって思っている私は一体誰なんだ… と今不思議でたまらなくなりました
自分のことを責めている自分、自分のことを大嫌いな自分、自分のことを大好きな自分、自分は弱いと思っている自分などが、潜在意識の中には沢山存在しています。
そしてそれらの自分を上から(または外から)眺めている自分のことも分かるようになります。
様々な自分が様々な抽象度で自分の中に存在していることを、さらに高い抽象度から認識できるようになるほど、自己の本質、つまり「本当の自分」へと近づいていきます。
その過程で、このクライアントさんのように、あれ?私っていったい誰なんだろう?と不思議な感覚になることもあるでしょう。
私たちを苦しめるのはいつも、感情、または思考、あるいは身体の症状(痛みや不快感)です。
ネガティブな思考がネガティブな感情を生み出し、ネガティブな感情はネガティブな思考を強化し、さらには、重たさや痛みや緊張というような身体の感覚も生み出します。
抽象度が低いと、つまり、思考や感情や身体の不快感に振り回されている時、私たちはそれが自分だと錯覚していますが、実はそのような思考や感情はすべてマインドの働きであり、「自我=エゴ」と言われるプログラムを通して発生しています。
エゴは自分と他人を別物として捉え、自分の安全や生き残りのために様々な思考や感情、そして身体症状を作り出します。
不安も罪悪感も、恐怖も、あらゆるネガティブな感情とそれとセットになっている思考は、すべて自分の安全と生き残りのために必要なものだとエゴは信じているのです。
過去の思考や感情が解放されていないとエゴのプログラムの中に自分が取り込まれているので、そのプログラムの外にある「本当の自分」がわかりません。
自己保全のサバイバルのためのプログラムの中にとらわれているほど、エゴは強くなりますが、エゴは脳にプログラムされているプログラムであって、本当は自分の本質とは全く関係のないものです。
古いネガティブな感情が解放されていくと、エゴのプログラム自体から自由になっていくので、だんだんとネガティブな思考や感情や身体症状と距離を置けるようになり、自己の本質が見えるようになっていきます。
抽象度を上げるほど「自意識」は薄くなる
ちなみに俯瞰する自分の視点にも様々なレベルがあり、抽象度を上げて自分を見るほどに「自分」という感覚は希薄になり、すべてが一つであるという、安心や愛の感覚が増していきます。
自分を俯瞰できるようになってくると、様々な人との関係性、様々な物事との関係性によって自分が演じる役が変わってしまうことを認識できるようになり、そもそも固定的で絶対的な一つの自分などどこにもないのだということを理解します。
自分が必死に守ろうとしてしがみついていた「自分」は、幻想であることが見えてくるのです。
だから「自分」へのこだわりが失せ、何者でもないありのままの自分に喜びを感じられるようになります。
これは見方を変えると何者にでもなれる、何者になっても良いという自由さと安心感を感じられるようになるということです。
そしてそれは、三和氣功が講座やプログラムを通して目指している「自然体」な在り方です。
そして生きることへの不安、恐怖や緊張を完全に手放して、喜びや希望や幸せに満たされながら生きたい人生を生きることを本気で手に入れたいと思って作ったのが「陰陽バランシングヒーリング」です。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。