気功について

情報空間を書き換える「気」の力を高める~知は力

情報空間を書き換えるとは?

三和氣功では、「共感覚による内部表現の書き換え」という氣功の定義を採用していますが、そこからわかるように氣功は紛れもなく「心」を扱う技術です。

「内部表現」とは認知科学における概念で「脳と心」のことですが、脳科学的な観点から言えば「脳」ということになり、心理学的な観点から言えば「心」であると言えます。

つまり、「気」の感覚を使って潜在意識にアクセスして変化を起こすことが気功の一つの側面です。

側面ですと書いたのは、気功が「気」に関する多岐にわたる伝統的な技術を総称する概念だからです。

ここでは気功のもつ情報空間を書き換える作用、つまり潜在意識の書き換えについてお話していきます。

認知科学がなぜ「脳と心」ではなく「内部表現」という概念を提示しているのかと言えば、それは、私たちの現実世界はそれぞれの脳内世界、心の内側の世界そのものであるという根拠があるからです。

自分が現実の中にいるのではなく、自分の体験しているこの現実は自分の内的世界であることを理解することが、気功を特殊な能力などではなくツールとして理解するための最初のステップです。

私たちの現実はそれぞれの心の領域の、無意識が生み出しているという仕組みを理解することが大切です。

情報場にある情報のうちもっとも臨場感の高いものが物理現実として体験される、という超情報場仮説に基づいた気功に関する解説をよく見かけますが、

それは無意識にある自分の信念やセルフイメージ、前提や、自己評価(セルフエスティームやエフィカシー)が投影されて現実が体験されるという意味です。

情報空間の書き換えとは、すなわち無意識の中にある個人のリアリティの書き換えなのです。

これが「共感覚による内部表現の書き換え」という気功の定義が意味するところです。

(ちなみに、共感覚とは気の感覚を認知科学的に解釈した場合の概念です。)

 

知識と経験は力

去年あたりから「情報空間の書き換え」ができるようになりたいというお問い合わせが増えていますが、では、どうしたら情報空間の書き換えが上達するでしょうか。

どんなことに留意して練習すれば情報空間の書き換えが上手くできるようになるのでしょうか。

それはもちろんいろいろあります。

いろいろあるので、今回はその中でも皆さんのスコトーマになっていそうだと思われることをお伝えしようと思います。

ただし初歩的なことは大体情報はほかにも沢山あるのでそこも省いて、さらにレベルアップするためのポイントをお伝えします。

情報空間を書き換えるということは、ものすごく単純に言えば、例えばこれはアリだと認識していることを、認知に揺らぎを起こして、これはアリとは言えない、ハエだと認識させるようなことを指します。

とはいっても、アリじゃないハエだ、アリじゃないハエだ… と頑張って念じればいいというわけではないのですが、そこに関しては今回は扱いません。

情報を書き換える時には、書き換えたい情報をいかに把握するかが大事です。

いかに氣で情報を把握するかという点については、大きく2つ要点があって、1つは感性や感覚、つまり身体性と、もう1つが知識量と体験量です。

今回はこの2つのポイントのうち、知識量と体験量についてお話したいと思っています。

情報空間を書き換える際に、情報を気の感覚で把握したり、気の感覚で操作したり、伝えたりすることが気功の技術なのですが、単純に、「知らないものは扱えない」というのが気功の原則です。

その対象について知識や体験があるほど、その対象についての情報を気の感覚で把握しやすく、操作もしやすく、伝えやすいということです。

例えば、肝臓をヒーリングするといったときに、そもそも肝臓とは何かを知らなければ操作できません。

肝臓を元気にしたいと思ったときに、肝臓の解剖生理学の知識がない人よりある人の方が肝臓の状態や肝臓が良くなることをイメージしやすいので有利です。

また、肝臓が健康な状態の体感と不調な時の体感を体験的に知っていた方がやはり元気な肝臓をイメージしやすいわけです。

気功師はあらゆることを「気」に変換して扱えるものです。

例えばあなたがソムリエなら、味の持つエネルギー感の違いを認識できるはずなので、その違いを「気」に変換して相手に伝えることが出来ます。

「知っている」ということは、気功師にとっては非常に宝になるのです。

ですから、気功師は自分なりに様々なことに興味を持って学び、知識量を増やしていくということは大事です。

また知っているということは、単に知識量だけを指すのではなく、人生における様々な体験から得られる経験そのものも含んでいますので、

いかに人生経験があるかと言うことも気功師の技量に影響を与えます。

ですから、積極的に行動することや自分なりの目標を持って生きることも、あなたが気功師になりたいと思っているなら大事なことです。

成功体験だけではなく失敗も挫折もあった方が扱える情報量が増えて有利です。

また病気を患っている自分がヒーリングなんかしていいのかと遠慮して考える人もいらっしゃいますが、病気を経験しているからこそわかることも伝えられることもあるはずです。

気功師にとって経験はすべて財産になります。

 

伝授のデメリット

以上のことから、私は気功師が自分の力量を上げるために「伝授」に頼ることはお勧めしません。

「伝授」とは、脳の性質を利用して特定の気功技術を相手の潜在意識にインストールする行為ですが、

確かに、技術の感覚をダイレクトに脳に伝えることが出来るので便利と言えば便利です。

伝統的な気功では、先生と一緒に練功することによって自然に気の感覚が鍛えられるという方法で教えてもらうので、私は気の感覚をしっかりと認識して理解するのに1年くらいかかりましたが、伝授してしまうとそれが数分で済むわけです。

そういう意味では、伝授は非常に有効な手段ですので、私も利用しています。

しかし、一方でリスクやデメリットも知っておくほうがいいと思います。

先述したように、気功師はあらゆる情報を気に変換出来て扱うことが出来るので、本来、自分なりに知っていることや自分の体験したこと、学んだことはすべて技術となりうるため、伝授されなければ気功が出来ないのではありません。

むしろ、気功師に大切なのはいかに情報を操作するかという知識やスキルの方であって、伝授された技術や伝授された技術の数ではありません。

その情報について「知っていること」が大事なので、伝授された技術への理解が薄いと使いこなせません。

なので私が伝授するのは最低限で、あとはその技術の意味を自分で解釈できるように考える材料を提供するようにしています。

伝授のデメリットやリスクはなにかというと、大きく3点あると私は思っています。

1点目は、伝授する側の内部表現がダイレクトにインストールされてしまうということです。

つまり、伝授してもらう相手は選んだ方がいいということ。

これは伝授であろうがなかろうが、教えを乞う、教えてもらうということはそういう一面がありますが、出来るだけフラットで抽象度の高い意識状態を保てる人から伝授してもらう方がいいでしょう。

特に気功のような潜在意識へダイレクトに効いてしまう技術は条件がそろってしまえば実は非常にリスキーでもあることを知っておかなければなりません。

悪意はないので洗脳とは言えませんが、ダイレクトに相手の影響を受けるということの意味を考えた方がいいですよと言う意味です。

2点目は、伝授したことに安心して気功の本質である情報操作能力を磨かなくなるという点です。

例えば「浄化」という技術を伝授されたら、伝授されたとおりにやれば浄化できるかもしれませんが、所詮伝授はコピーなので、本家に比べたらどうしても性能は劣ります。

人間の脳は機械ではないので、伝授されてもやはり自分の脳に入力された時点で、オリジナルそのものにはなりません。

結局は自分の精度を高めておかないと、アウトプットされる技術は二流以下になるでしょう。

伝授されたのに効いていない気がする、効いているのかいないのかわからない、ほかの人はできてるのに自分はできない、などと不満に思ったり、あるいは自信を無くしたり不安になったりするのはそのためです。

3点目は、伝授された技術に対して、自分なりの考え方を持たなくなることです。

自分なりの解釈を加えたら最初の技術がゆがんでしまうのでは?と不安に思われる人もいるでしょうが、先ほども書いたように、そもそも扱う人が違うので全く同じ技術の精度や効果が得られるわけではありません。

むしろ、与えられたものをそのまま使いなさいと言って手渡す方が危険性をはらんでいると私は思います。

与えられたものをそのまま使うのはあるところまでは必要なことです。

でもそれ以降、レベルアップを図るためには自分なりにより良い方法やあり方や設定などを試行錯誤するという段階が必要になります。

本当にこれでいいのか、もっと精度を上げられないか、フィードバックを取りながらそういう工夫を自分なりにしていかないと、伝授を受けた相手の枠の中でしか技術を扱えないことになります。

それは「思考停止」です。

思考停止したらどうなるかといえば、成長や発展がなくなります。

例えば「浄化」とは何かということを自分の頭で考えずに浄化する人と、浄化とは何かをしっかり考え、自分なりに浄化することと向き合った結果、浄化することの定義や意味を持って浄化する人ではエネルギー量が違い、精度も違います。

浄化をすることの本質は何かを常に自分の頭で考えられる人は浄化が上手になるということです。

上記の3つのデメリットをカバーしていく唯一の考え方は「伝授とは種をもらうこと」だと認識して、受け取った種を自分で育てるという意識を持って練習し、自分なりに精度を高めることです。

そして、気功師としての自分なりの価値観、考え方をしっかり持って技を磨きましょう。

気功師の脳はOSです。これは気功師に限らず、人間の脳はよくOSに例えられますが、こと気功師は潜在意識にダイレクトにアクセスすることで、情報を読み取り情報を書き換えるので、OSの精度が大事です。

より力量を上げたければOSをアップデートし続けることが気功師には求められるし、古いOSのままの気功師を続けるのはおそらく心身に負担がかかり、とてもしんどいでしょう。

 

情報空間の書き換えのための気功を基礎からしっかり身につけたい方はこちらの講座がおすすめです。
まずは個別の説明会にお越しください。

 

 

 

 

 

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