すべては気の流れのうちにある
気功の世界では物事はすべて気の流れの中で流動的に生まれては消えていきます。
例えばあなた病気になったとして、たしかにそれは辛い出来事かも知れませんが、しかしそれも、もっと視野を広げてみれば大宇宙の気の流れの内に起きたことであり、その流れの中で一瞬一瞬移り変わっていくものです。
その流れは常に調和しています。
その陰と陽の気の流れはそれ自体が「無為自然」であり、「道(タオ)」から生じているからです。
内なる自然を観ることができないと幸せや健康からどんどん遠ざかる
私たちの狭い視野ではなかなか大宇宙の自然の理の一部として病気や辛い出来事を捉えることができません。
不安と恐れから今ある体験を否定したり、拒否したり、なんとか状況をコントロールするために躍起になって疲れ果ててしまうのが人間の常です。
その結果、「道」タオからはずれ大いなる宇宙の調和の恩恵からどんどん離れていくことになります。
でも、あなたの身に起きるすべての出来事は、道(タオ)そのものであるあなたの内なる自然から生じていることに気がつくことができれば、あなたの現実は流れるようにごく自然に調和と歓びのプロセスへと戻っていけるのです。
大切なのは内なる自然の声に気がつく知性と感性を思いだし、育てていくことです。そして、内なる自然の導きを信じることです。
故に事に従いて而して道なる者は道に同じ、徳なるものは徳に同じ、失なる者は失に同ず。道に同ずる者は、道もまた之を得、徳に同ずる者は、道もまた之を徳とし、失に同ずる者は、道もまた之を失とす。
「老子 二十三章」から抜粋
内なる自然の声を聞き、「道(タオ)」に従えば「道(タオ)」とひとつになります。
何かを得ることができたら得たものを受け入れ、何かを失ってもその失ったことを受け入れ、良いことも悪いこともそのままに受け入れれば、それは「道(タオ)」の理に適っているのです。
一つ一つの体験の善し悪しは大切なことではありません。その体験の背景にある内なる自然の導きを感じ、受け取ることが大切なのです。
それは、今がどんな状態であっても今がベストだと全面的に確信することです。
悩みを手放し、今に安心し、未来を確信し、更にその先の未来へと意識を向けることです。
氣功を習得しようとすることは、そういう「道」を学び知ろうとする生き方へとつながっているのです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。