癒されることを求めるだけでは病気は治らない
一般的にはヒーリングとは「癒す」という行為だと認識されていると思いますが、癒しとは肉体や精神の悩み苦しみを解消したり和らげたりすることだと定義されているようです。
ただ、ヒーリングをする側にしろ、受ける側にしろ、「苦しみや悩みを解消する」という目的だけに焦点を当てていると、人間の持つ潜在的な力を十分に発揮させて本人が思ってもみないような結果を作り出すことは不可能です。
それは、脳の仕組みということが言えば、苦しみや悩みを解消するということは「現状の最適化」にしかならず、そもそも現状維持が大好きな脳は、その自然治癒力や物事を創造する潜在的な能力を発揮しようとしてはくれないからです。
結局、苦しくなるたびにヒーリングに頼って、癒されて一時的には救われた気がして終わってしまいます。
気功は癒しのその先をみるべき
あなたが病気や人間関係や、生きること全般に関して何か苦しんでいて、もしそれを何とかしようと気功にたどり着いたのだとしたら、知っておいてほしいことがあります。
それは癒されることだけが気功の目的ではないということです。
心の痛みや肉体の痛みをとることそのものを目的にしていては、根本的にはあなたは変われません。
癒されて幸せになったり、健康になったり、お金を手に入れたりすることが目的になっていると、人間が潜在的に持っている力、例えば自然治癒力や、現状を打破して先へ進む創造的な力がなかなか発揮されません。
辛いからヒーリングを受けたい、今の状況をどうにかしてほしいとヒーリングを受けに来るのも、気功を習いに来るのも正解ですが、痛みや苦しみから解放されたりすることだけに焦点が当たっているとたとえ一時的に楽になっても、ただそれだけで終わってしまいます。
生きることが辛いからと言って、神様や気功のような不思議な力に救いを求めても救われるわけがない。
あなたがもし本気で救われたい、癒されたい、苦しみから解放されたいと思うのであれば、癒されてどうなりたいのか、健康になって何をしたいのか、お金を手に入れて何をしたいのか、そこを真剣に考えてみてほしいのです。
ヒーリングは本質的にはその人の「自我」をいったん壊すことで再構築させるプロセスです。昨日までの自分を殺して、全く新しい自分に生まれ変わるというくらいの覚悟で扱うべき道具です。
本当にそれくらいの変革をおこして進化したければ、問題が解決したその先へと意識を向けるように導くのがヒーリングの役割だし、それを受ける人もそこを最初から求めなければいけないのです。
すくなくとも、気功師が癒しのその先を見据えていなければ気功の効果なんかはすぐに限界が来ます。
ですから、気功ヒーリング(気功施術)は不調や不具合を解消することにフォーカスするのではなく、癒されて楽になった先の「進化・成長」に焦点を当てるべきでしょう。
現状の苦しみを取り除くことより、その先の未来にフォーカスしないことには結局人は救われないと思うのです。
傷ついて疲れた心と身体が本当の意味で癒され、がんじがらめになった心と身体が本当の意味で自由を取り戻す為には、苦しみや辛さを解消した後のその先に希望の光を見いだす必要があります。
そしてその希望の光をあなた自身が求めようとしない限りは手にすることはもちろん、見ることすらかなわない。
この光のことをコーチングの専門用語では「ゴール」といいます。
「死と再生」によって人は成長する
ゴール(理想の未来、あるべき本当の自分)を観ることによって、人は現状の外に出て行くことが出来ます。
現状の外に出て行くことは、誰にとっても本能的に(無意識の領域で)とても恐怖を感じるものですが、人が成長したり進化したりするためには必ず現状の外へと出ていかなければいけません。
特に病気になったりして、にっちもさっちもいかなくなった、もうどうにもならないと感じるような状況ではなおさら、現状の外に飛び出すしか手はありません。
それは、象徴的には「死と再生」と意味します。古い自我が一旦死んで、進化した自我という新しい秩序を手にすること(自分の望んでいる未来側に)です。
古来行われてきた「通過儀礼」は、まさに人が成長し新しい力を手に入れることを象徴的に示すための「死と再生」の儀式でした。人が成長し力を得るためには一旦象徴的な死を体験する必要があることを人間は昔からよく知っていたのですね。
ヒーリングと言えば一見とてもやわらかく、優しそうな印象を与えるものですが、実はその本質的な効果を得ようとするときは「死と再生」を求めるある種のストイックさ、クレージーさが必要なのです。
癒しのその先の光を求めて、過去の自分を殺して新しい自我を再生させること。
これがあなたが求めるべきことです。死と再生を経験することで自己変革が起きれば、病気が治ったり、状況が好転したり、何か能力を手に入れたりするということは、ごくごく自然に起きます。
なぜなら、あなたが見出した未来の自分、つまり新しい自分にとって病気や問題はもはや不要になるからです。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。