穢れとは?
穢れとは、一般的な国語辞書では 「不浄で異常をもたらす危険な状態」とされています。
これを気功の文脈で解釈すると、邪気を受けている状態、つまり、自分には必要ない情報を受け入れてしまって、本来の自分の気の力が発揮できなくなっている状態であると言えるでしょう。
別の見方をすると、自分の気を他者に与えているがために自分の内部表現(脳と心)を他者に乗っ取られて、気が枯渇している状態ということです。
「穢れ」とは気が枯渇すること、「気枯れ」のことです。
自分の人生や生命を他人に与えている、象徴的にはそういっても過言ではありません。
神道における「穢れ」は、本来の力を奪うものとして捉えられています。
神であっても、ケガレてしまえばその神力を発揮できないということです。
三和氣功では、気が枯れることによって、本来の自分の力が制限されてしまっている状態を「穢れ」として扱っていきます。
「気枯れ」は人生を不幸にする
気の枯渇は日常的によく起きています。
気が枯渇しているときのサインとしては、
・いつも疲れていて、回復力がない
・元気がない、体力がない
・気持ちがすさんでいる
・落ち込んでいる、鬱っぽい
・心が傷つきやすい
・周りの影響を受けやすい
・掃除が出来ない(ゴミ屋敷のような状態)
・肩こりや頭痛がひどい
・過度の飲酒や喫煙
・過食傾向(特に甘いものの過剰摂取や炭水化物のドカ食い) など
があります。
心当たりのある方は結構多いはずです。
気が枯渇するとエネルギーを補おうとして過食したり、喫煙や飲酒などで「快」の感情を味わおうとします。
過食や飲酒、喫煙などで内臓が疲れ、その疲れがさらに気を枯渇させやすい脳と心の状態を強化していくので、多くの人は知らない間に慢性的な気の枯渇状態に陥っているのが現状でしょう。
これは言いかえれば、多くの人は自分の気を枯渇させ、自分以外の価値観や自分以外の誰かのために人生を乗っ取られて生きている。
自分の人生を生きることが出来ていないということです。
穢れの状態が続くとどうなるか。
人生そのものがどんどん悪い状態へと陥ります。
どんなセミナーに通っても、どんな治療やカウンセリングを受けても、どんなにたくさん本を読んでも、気の枯渇を止めなければ効果がありません。
穢れるということは、他者のために自分の命を使っている、自分以外の誰かに自分の気を与えているということなので、どんどん自分の本来あるべき道から外れ、気を削がれていきます。
穢れは、人生を不幸にします。
自分が生まれてきた目的や、人生を楽しむという当たり前の権利を忘れさせ、自ら苦しい生き方を作り出してしまうのです。
日本の神道では「穢れ」をとても忌み嫌います。
先に書いたように穢れは神性を失わせ神力の発現を妨げると考えられているからです。
ですから、穢れを浄化し清める「祓い」がとても重要な意味を持っています。
同様に、私たちも、穢れによって本来持っている神性(本来の自分の力)が発揮できなくなっている状態を解消していくために、穢れの祓い方、気功では「浄化」の方法を知ってセルフメンテナンスをし、自分で自分本来の能力や魅力が発揮できるような心と体を自分で維持し、できれば洗練していく必要があります。
自分の気を枯渇させる邪気とは、「自分にとって機能しない情報」で「自分の気を枯渇させる情報」のことです。
添加物や薬剤などに含まれる化学汚染物質のようなものから、他者から書き込まれた信念や、悪意のような情報的なものまですべてを含みます。
気功では、あなたがあなたの本領を発揮してあなたの人生を創造することを妨げるすべての情報を「邪気」として扱います。
浄化の2つの方向性~邪気抜きと大周天
三和氣功では、浄化には2つの方向性があると考えています。
一つは邪気抜きといわれるような、邪気を取り除いて浄化して行く方法と、もう一つは自分の情報身体を大きくしていくことで気の総量をアップさせて相対的に邪気を消していく方法です。
ここでは簡単にできる浄化の方法を紹介しておきます。
長らく不幸をやっている、人生が全くうまくいっていない、何をやっても変わらなかったというケースには効かないかもしれませんが、少なくとも、これ以上自分の力を枯渇させない予防にはなるはずです。
1収功によって邪気を足の裏から抜く方法
伝統的な気功においては収功とは気功の訓練を終えるときに気を全身に納めて漏らさないようにする一つの方法ですが、これには気を納めるという以前に、邪気を身体から抜くという意義があります。
邪気をすべて除いてから最後に気を納めていくというのが正式なやり方です。
方法は頭上(百会)から宇宙の気が入ってきて、身体の中にある邪気を足の裏(湧泉)からどんどん地中へと押し流してくれるというイメージをします。
足の裏から出ていっているというリアルな感覚があるほどうまくいっています。気の済むまでそれを続けます。
そして最後に上中下の丹田の上に手を重ねて、そこを気で満たすようにして気を入れていきます。
これで全身の邪気が抜け、抜けた分宇宙から気を補って満たしたというイメージです。
2大周天を大きくして邪気を寄せ付けなくする方法
邪気を受ければ受けるほど、自分の気が枯渇して、情報身体(イメージで作られる情報的な自分の身体)が小さくなっているので「大周天」という技を使って情報身体を大きくしていくことで邪気の入る余地をなくしてしまうという方法もあります。
イメージを使って自分の気を活性化し、それを大きく広げていくという感覚を使います。
(大周天のやり方はこちらの記事でご紹介してあります)
自分自身が大きく強くなって気が充実してくれば、他人の気が入ってくる余地はなくなるのです。
実際には1→2の順番で、二つの方向性から「浄化」を行うのが王道です。
邪気を超越すれば気は枯渇しない
そもそも気が枯渇してしまうのは、自分の気を無意識に自分以外のものに使ってしまうからです。
自分の気を自分に対して使うのは問題がないですが、自分の気を誰かのために使えば当然気が減るので、その分邪気が入ってくる余地を自ら作ってしまうということになります。
大周天とは、つまり宇宙と一体化した自分を自覚するということ。
自分が無限で大きな存在であることを自覚できれば気が枯渇する必要がないわけです。
よって大周天によって自分の気を最大に活性化してしまえばよいというのが1つ目のレベルの浄化の解釈です。
しかし、そのレベルにとどまっていると、まだそこには自分以外の気が自分に影響を与える余地があるということになります。
伝統的な気功では、無限の気を自分で扱えるようになることこそ奥義であり、秘伝の技でした。
「無限」とは、制限がないということ。
つまり、陰か陽かの線引きをしないということです。
邪気であれ、神気であれ、あらゆるものは「気」にすぎない。
万物は「太極」から生まれた、太極の一つの現れにすぎないことを体得することが、「大周天」のもう1つのレベルです。
陰陽の気を超越して、その根源である「太極」と一体化できる。
そのための具体的な方法が「大周天」という気功だったのです。
伝統気功とは本来、根源と一体化する感覚を体得できるようにデザインされているのです。
「気枯れ」を起こさないこれからの人生の生き方とは?
宇宙と一体化する、陰陽を超越する、そういう抽象的な論議も面白く、有意義ですが、ここではそれよりももっと具体的な話をしましょう。
穢れとは、自分の気が枯渇することによって起きます。
なぜ自分の気が枯渇するのかと言えば、自分以外の何かに自分の気を使っている(与えている)からです。
要するに、穢れ=気の枯渇が起きる唯一の原因は「他人軸」で生きることにあります。
他人軸とは、自分の基準ではなく、他人の決めた基準に自分を合わせたり、他人の作った指標を頼りに生きることです。
正しいか正しくないか、幸せか不幸せか、良いか悪いか、などを他人の評価や判断によってしか判断できない。
他人が自分をどう評価するかでしか自分を評価できない。
他人が認めてくれないと自分を承認することが出来ない。
このような態度を「他人軸」と言うのです。
そしてこのような生き方を選んでいる限り、自分の気を100%自分のために使うことは不可能です。
なので、多かれ少なかれ、こうした生き方をしていると気枯れていき、病気になったり、不幸になったり、自分が何のために生きていくのかというゴールを見失い、生きることの喜びを味わうこともできなくなります。
よって、穢れを避けて、当たり前に健康や幸せを謳歌し、自分の本当に望む、自分の人生を生きるためにあなたがとるべき唯一の道は「自分軸」を持ち自分基準で人生を生きていくことです。
自分基準とか、自分軸をもっとわかりやすく言えば、判断や行動に「主体性」を持つということ。
他人の評価や他人の考えはどうでもいい、徹底的に、潔く自分を生きることです。
自分の人生を生きていきたいなら、成功や正解や幸せの基準は自分の中にしか持ってはいけません。
他者がどう感じるか、他者がどう思うか、他者が何を求めているかではなく、自分がどう感じるのか、自分がどう考えるのか、自分が何を求めているのかを徹底的に追及してください。
その他者が、たとえ「神」であっても、自分の気を他者に与えてはいけません。
自分を超越した存在を自分と切り離し、自分の外に置いていては、いつまでたっても大周天は極めることが出来ないでしょう。
不幸を辞め、自分の人生を生きて生きたい人は是非体験セッションにお越しください
体験セッション
・自分を変えたい、人生を好転させたい人のための体験セッション。
あなたの「穢れ」の度合いを見てセッションを進めていきます。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。