まずは感じてみよう
気を感じるのは難しい、そう思っていませんか?
一般的には気を感じるのはとても特殊な感覚だと思われているかもしれませんが、気が何かを理解すると本当はごく身近な感覚なんだということがわかるようになるでしょう。
気を感じることは実はそんなにむずかしくはありません。
何か特別な能力がなくても、特殊な方法を知らなくても気は感じることができます。
では試してみましょう。
手をおなかに当てて、その手のぬくもりを感じてみましょう。
当然温かさを感じると思います。
もし手が冷えていたら、あえてその冷たさを感じるようにしてみてください。
次に、その手からエネルギーがお腹の中に浸透していくとイメージてみましょう。
すると、実際にお腹の感覚が増幅したり、範囲が広がったり、変化したり、もしかしたらおなかに当てた手のひらにもなにかしらの感覚の変化を感じることができるかもしれません。
この感覚は、紛れもなく気なのです。
手を当てた時の感覚、温かさや心地よさを何度も丁寧に味わうことでだんだん気の感覚に実感が持てるようになります。
痛いところ、凝っているところなど、10分以上じっくり手を当てていると、症状がかなり緩和されるか、消失することを体験できるでしょう。
「気」は五感で感じた「情報」のこと
では一体、気とは何なのでしょうか?
気とは、物理的な何かではありません。
気は物理的な何かだという発想でいると、気のことは永遠に理解することができません。
気とは非物理的な領域で作用しているもの、つまり情報のことです。
伝統的な気功の文脈ではこれを「意念」といいます。
意念とは、意識のことであり、言葉や概念として表現することの出来るすべてです。
私たちが気を感じているとき、何らかの情報=意念を「気」として認識していると説明することができます。
例えば、おなかに手を当ててお腹を温めよう!と思いながら手を当てていたら、「おなかを温めよう」という意念が実際に気として認識されるということです。
人間は、情報を体感する(五感で感じる)ことができます。
私たちは情報を五感で捉えるということを普段からごく普通にやっています。
例えば、気配を感じるとか、空気を読むとかいった感性は、目には見えない情報を読み取っている証拠です。
空気が重たいとか、気分が晴れる、情熱の炎、胡散臭い… などというように何かしらの「情報」を五感を使って私たちは認識しています。
その場の空気に物理的な重量はほぼないはずなのに、軽いとか重たいという印象を持ったり、情熱という物があってそれが燃焼するわけでもないのにあたかもそれがめらめらと燃えさかるかのように感じる…
こんな風に、人間は「情報」に対しても物質と同じくらいのリアリティ(臨場感)を感じることの出来る生き物です。
気功とは、その「情報」を感じる人間の感性を意識的に高めたり操作するための一つの方法論であり、ツールなのです。
気感を育てて感性を磨く
気功習得の第一歩は、「気」の感覚に丁寧に慣れ親しんでいくことです。
最初は気を感じることが上手く出来ない人もいるかも知れませんが、それはたいていの場合「気が特殊な能力だ」とか「自分にわかるわけがない」という先入観によって自分の感覚が盲点に隠れているだけの話です。
あるいは「気を感じることができてしまうと、自分はおかしな人間になってしまう」というようなブロックのようなものがあるかもしれません。
でも、実際にはどんな人も気を感じる能力があります。
三和氣功では先ず伝統的な「拉気」という気功を実践することで速やかに「気」に慣れ親しみ、かつ気の感覚をよりリアルに高めて行くことに取り組みます。
拉気という気功は、両手の労宮を呼吸に合わせて近づけたリ離したりするだけのシンプルなものですが、基本中の基本であり、かつもっとも重要な気功の一つとして認識していて、入門者には最初に習得し、継続的に修練してもらうようにお伝えしています。
気感を丁寧に感じれば感じるほど、よりリアルに感じれば感じるほど、変性意識に入り身体が緩んでいきます。
気の感覚がだんだん強く、リアルになってくると、もはや手から気が出る感覚は自分にとって当たり前となり、特に意識しなくても気がでるようになります。
次に、経絡に気が流れる感覚を意識に上げたり、気を自分に取り込む感覚を体感したり、広大な宇宙を意識に上げるというように、徐々に気を操作する訓練を積んでいきます。
このようにして、気感を育てていくことが身体の感性を磨き身体を整えていくことにもなります。
感性が磨かれていくと、無意識を意識に上げることが上手になっていきます。
たとえば、ある情報に対するかすかな違和感や、微妙な変化といったことをきちんと認識できる能力や、無意識にある情報を書き換えたりするスキルが磨かれることを意味します。
伝統的な気功では気の感性を育てることを実践していきますが、それはすなわち身体を作っていく、または整えていくことと同義です。
結果的に、気の感覚を洗練していくことは、心身の健康や身体性と精神性の向上と深くつながっています。
たとえばセルフイメージが上がったり、新しいゴールが見つかったり、ゴールが更新されたりすることで、個人を成長させ、その人生を変えていくことになるのです。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。