コロナウィルスの報道が毎日のようにあり、政府の方針で学校が休校、イベント自粛があり、週末も外に人が減っているようです。
デマなどもあり、トイレットペーパーやティッシュペーパーなども店頭からなくなり、マスクも変えないとなると不安は続きますよね。
世間は自粛モードになり、普段であればそんなに気にならない少しの咳やくしゃみが原因で、誰もが戦々恐々となって、いらだちや不安が高まり、かといってやり場のない気持ちを発散する場所もなく、いつ終わるとも分からない事態に皆が混乱しています。
コロナウィルスの流行の影響を受け、これまで築いてきた生活基盤を手放さざるを得なくなった方、突然仕事を失ったり、休業せざるを得なくなった方、帰る場所を失ったり、家族と離ればなれになってしまった方、大切なものや人を失った方、いわれのない差別や中傷を受けている方、さまざまな形で不可抗力をまともに受けて辛い思いをされている方が沢山いらっしゃることと思います。
人生には自分のコントロールの域をはるかに超えた出来事というのが時々やってきます。不可抗力が発生する事態というのはどうしても避けられません。結婚して家族が出来た途端に会社が倒産するとか、自然災害に巻き込まれてすべてを失ってしまうとか…。
突然人生の大きな変更を余儀なくされたり、否応なく今まで続けてきた生活やお仕事を変えざるを得なくなって、これからどうすれば良いのか難しい選択に迫られて途方に暮れていらっしゃる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。これから自分の生活や人生がどうなるのか予測できない中で、全く予期しなかった出来事にどう対処すれば良いのか、何を選択するのがベストで、正解なのか、どんな風に気持ちに折り合いをつけていけば良いのか、簡単には答えが出せませんよね。
自分の運の悪さを呪ってしまいたくなるかも知れません。これから待っているであろう苦労を思うと気持ちが重たくなるかも知れません。将来への不安も尽きないことでしょう。でも、どんなに大変でも、頑張ってこれからのことを考えなければいけないと思います。
実は、私もコロナウィルスの流行の影響を受けて「選択」と「決断」をせざるを得なくなった一人です。
コロナウィルスが世界的に流行し、その発生元である中国では連日異常な日常生活の様子が報道されるようになりましたね。
私は2年ほど前から中国を拠点にして生活をしていました。2019年の年末から日本に帰ってきていましたが、そのタイミングでコロナウィルスが流行してしまって、中国に戻るに戻れないという状況に陥りました。
もとの生活に戻るに戻れなくなってしまったという方は私に限らず大勢いらっしゃることでしょう。
私の中国の家は、遼寧省営口市というところにあります。感染者はそれほど多くは無いものの、徹底して感染拡大を阻止する政策のために、旅行は禁止、市内バスの運行も休止、デパートや映画館などの商業施設は全面的に閉鎖となり、生活のための最低限の買い物と外出だけが認められている状況のようです。
そんな中国には正直帰りたくないと思いますし、かといってこのまま実家の世話になっているのも嫌でした。どちらにも進めないという行き詰まりを感じていました。
そこで私が下した決断は、このタイミングで日本にも自分の拠点をつくってしまうということ。思い切って自分の部屋を賃貸契約で借りることにしました。もともと中国に拠点を移した時に、私には「そのうち日本にも自分の居場所を作ろろう」という目標を立てていました。中国にも日本にも自分の帰る場所がある、そんな風になりたいと思っていました。
コロナウィルスの流行で中国に帰るに帰れないという、不可抗力的な状況があったので、自分の中では全く準備が整っていなかった「日本に拠点を持つ」という目標にむけて行動を起こし、それを手にすることになりました。想定していたよりずっとずっと早く。
これは私の感覚的には「流れに乗った」のです。コロナウィルスの流行は私にとっては不可抗力で私のコントロールが及ばない出来事ですが、その状況が自分の夢や目標の達成を早めてくれることを信じて、直感的に「流れに身を委ねた」のです。
でも、もし私にこうなりたいという明確な目標や夢がなかったら、中国に帰りたくないけど帰るしかしようがないという選択をしていたことでしょう。あるいは、中国には帰りたくないからとりあえずもう少し日本にいようと考えたかも知れません。
これは、私の感覚的には「流された」ということになります。
今回のコロナウィルスの世界的な流行のような出来事は自分の力では避けたくても避けられないことです。運が悪かった、タイミングが悪かったといってやり過ごすのが得策かも知れませんが、本当にそうするしかないでしょうか。
私は、こういうときこそ、流れに乗るのか、流されるのかという、人生の舵を自分で切れるかどうかの能力が試されるタイミングだと思います。
一見運が悪いように見えるかも知れませんし、ついてないように感じるかも知れません。でも、自分でこれまでのライフスタイルや生活習慣を変えなくても、不可抗力でそれが出来る大きなチャンスであるということも出来ると思うのです。
人が大きく成長したり、今の自分では不可能な目標を達成するためには、絶対に今の自分のままではダメなのです。今の自分には考えられないようなことが考えられるようになり、今の自分には出来ないことが出来るようになり、今の自分には見えないことが見えるようになるからこそ、人は成長するし、人生は発展していき、喜びも豊かさも拡大していきます。
そのためには、現時点での行動、思考、態度、習慣… そういうものを一変させる必要があります。そうでなければ今の自分以上のことは出来ないからです。そしてそれを自力でやるのは実は勇気が要るし、とても大変なことです。
でも、今回のコロナウィルスような状況がやってくると、人は今までとは違った行動や思考や判断を強制的に求められることになります。不可抗力に対してどんなアクションを返していくのかが、流れに乗って流れに任せて進めるのか、ただ流されてしまうのかを分ける鍵になります。
こういうときに「主体的」な選択が出来るかどうかが、流れに乗るのか、流されて生きていくのかの違いの生むのだと思います。サーファーのように自ら波に乗りに行くのか、ただ流されて漂流するしかないのか、流れに乗るとか流れに委ねることと、流されることの間には、感覚的にはそれくらい違いがあると思います。
もうお分かりだと思いますが、波に乗るには、主体性が必要です。自ら波に乗る意志と、波に委ねてどこに行きたいかという目標やゴールが必要です。逆に言えば、こうなりたいという目標やゴールがあるからこそ、自分が置かれてしまった状況をチャンスに変えることができるのです。
ゴールとは、自分の「未来」のこと。本心から自分が望む未来のことです。
こうなりたいという未来にあわせて「今」があるのです。こうなりたいという「未来」があるからこそ、「今」が幸せになるのです。
多くの人は、過去の延長としての未来をみています。
でも、それは実は未来と定義した過去を見ているに過ぎません。過去の体験を基準にして未来を想像しているに過ぎません。
過去を基準にしていては、いざ流れが来たときに、流れには乗れず流されてしまいます。流れに委ねる余裕も持てず、流れを楽しむことも出来ず翻弄されます。
今回の私で言えば、過去の体験や知識をもとに「中国の方が生活自体は経済的に楽だから不便はあるけど中国に戻ろう」とか、「万が一中国でコロナウィルスにかかったら面倒だから、日本にいる方が無難だ」といった判断をしたことでしょう。
でも、そのいずれもが私の心からのやりたいこと=want toとはかけ離れているし、私のこうなろうという意志=willには全く関係がありません。
流れに乗ったり、流れに身を委ねるためには、必ずそこに未来があり、こうなりたいという気持ちや意志が必要です。want toとwillがあれば、だれでも波に乗ることが出来ます。
未来をみる強い眼差しがあるからこそ、波に翻弄されることなく、行き先に向けて流れに身を委ねることが出来ます。
だから、もしあなたが運命に翻弄されていると感じているのであれば、先ず自分が本当にどうなりたいか、どこに行き着きたいかを考えみると良いでしょう。
こういう時だからこそ、いつも未来のことを考え、未来をみるべきです。未来をみるからこそ、必ずそこへ向かっていけるし、未来があるからこそ、今の自分を変え、癒すことが出来るからです。
気功ヒーリングを学ぶことは、自分の過去ではなく未来を考えること、自分の未来を決めることから始まります。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。