気功師が手に入れたい世界観

陰陽五行の世界観

中国における古代の世界観は
陰陽と五行の織りなす、
諸行無常、諸法無我のダイナミックな世界観であると言えます。

すべての始まりである、たったひとつの「太極」から
まず陰と陽が分化し、さらにそこから五行が生じます。

「最初に「太極」という、すべてが混沌として何もない状態があった。
そこから陰陽二つの気が生じて別れた。
そしてさらに陰陽は五行に別れて世界が創造されていった。

太極が陰陽に分離し、
陰の中で特に冷たい部分が北に移動して水行を生じ、
次いで陽の中で特に熱い部分が南へ移動して火行を生じた。
さらに残った陽気は東に移動し風となって散って木行を生じ、
残った陰気が西に移動して金行を生じた。
そして四方の各行から余った気が中央に集まって土行が生じた。」

 

陰と陽とは、
相反する性質として分離してながら不可分であり、
その本質は一つであるというこの世界の理であり、

「陰極まれば陽と為し、陽極まれば陰と為す」

の言葉の通り、入れ替わり、表となり裏となる
動きそのものである、この世界を創造している
物理原理を示しています。

それは五行説の「相生相克」関係によって
さらにダイナミックな
動的均衡世界のイメージへと発展します。

相生相克とは、五行のエレメントが
互いに互いを生かし合い殺し合うという
力動的な関係性によって
万物が生まれ、滅び、変容し、また生まれるという

動的な調和の中に世界が浮かび上がるような
流動的世界であり、

万物は等しい重要性を持って存在しながら
永遠でなく破壊と再生によって移ろうものであるという
世界観です。

陰陽五行における
ダイナミックな(動的な)世界観はまさに、
仏教における「諸行無常」の世界につうじます。

この世は電球が点滅するごとく
常なるものは何一つなく、ランダムに生じては消え、
また生じては消えるという
現象の繰り返しであり、

それはすなわち万物の
永遠不変な本性のように感じられる「我」というものは
幻想であって、どこにも存在しないという
「諸法無我」の世界観とリンクします。

すなわち、
一つ一つの事象は「私」という自我意識も含めて、
無数の情報のネットワークの中に
浮き沈みしてみえる一つの点であり、

仏教で言うところの「縁起」を構成し、
その関係性(ネットワーク)の中で
生まれては消え、また生まれる
塵のようなものであり、

そのネットワークそのものが常に
千変万化に変化し続けているという
世界観を持って
現実であれ、人体であれを観察するという
ある種自分を含めた世界そのものを
俯瞰して眺める視点は
気功師には必要なのです。

すべてはストーリーの中にある

そんな視点で自分も、
この世界も観ることができたら、

一つ一つのストーリー(物語)の網の目の中に、
また一つの物語として、自分があることがみえてきます。

無数の物語が重なり合い、消滅を繰り返しながら
変化しつづける現実という舞台です。

陰陽五行もストーリーであり、
諸行無常を観たブッダもストーリー、

誤解を恐れずにいえば、
戦争も、災害も、

愛も

この身体も

ストーリーです。

でも、
本当の自由と
本当の尊厳は

そこからしか見えないと感じますし、

誰もがこの世界の創造主になれるのだとしたら、
その場所からだと思います。

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