道がないのではなく見えていないか見ようとしていない
あなたがもし今の状況を脱して、先に進みたい、現状を変えたいと思うのなら、「これから私はどうしていきたいのか」「これから何をしたいか」に意識を向ける必要があります。
「これからなにをしますか?」「これからどうしたいですか?」とお聞きしても、即答で「わかりません」「ありません」とお返事が返ってくることがありますが、これはもう典型的な「思考停止」状態です。
それは、一つは、自分ではなく他人の意見を上位においていつもそれに従ってきた、また自分で自分を認めるのではなく他人に認められることに最重要価値をおくなど、そのような奴隷的思考に慣れきってしまっているからです。
自分で考えて答えを出せないし、自分で価値を見つけることができないし、自分の人生を自分で背負っていない(自分で人生を引き受ける覚悟ができない)ということです。
だから、チャンスやヒントや答えはそこらに転がっているはずなのに、「わかりません」「ありません」と半ば反射的に言ってしまうのです。
何をすればいいのか考えようとすると何も思いつかなくなる、または頭が働かなくなるのは、他人の価値観に支配されて自分を無視して他人基準で長年生きてきたからです。
こうした方たちは、やりたいことはないとかゴールがわからない、やるべきことが見えないなどとおっしゃいますが、ないのはなく見えていないだけなのです。
自分の外側に常に基準や答えを求めてきたので、原因も結果も自分の外側にあると思っていて、自分の内側に意識が向くことがないのです。
だから自分の本当の気持ちも、やりたいことも、未来も見えない、そして、できることはないと錯覚してしまうのです。
捨てることを知らないから見えなくなる
資本主義の社会にどっぷりつかった私たちは、基本的に常になにかを与えられること、手に入れること、蓄積すること、維持することだけに価値をおいています。そのように教育を受けてきたのです。
そのため、誰かから奪ったり、何かを沢山得たり、誰かに与えなかったり、何かを守ったり… そういうことが無意識レベルで私たちのモチベーションになっていて、それがあたかもゴールであるかのように無意識レベルですり込まれているということを知っておくと良いでしょう。
結果、手放すことや壊すこと、与えること、失うことへの異常なまでの恐怖心や抵抗感を生み出しているのです。
何かを持っていないと生きていけない、沢山持っていることが価値がある、そしてそれが勝ち負けの意識と紐付けされていて、「ない」ことに劣等感や罪悪感を感じるように、そう思い込まされてきたのです。
つまり、情報を得て、情報をため込むことのみにしか私たちは意識を向けていないことが多く、情報を捨てる、情報がない、与えることの価値を理解できません。
捨てるべきものは捨てる、壊すべき物は壊し、手放すべきものは手放してこそ、新しい流れが生まれるのですが、それがわからないとどん詰まりになったように錯覚します。
持っている方が得だと信じているので、良い物も悪い物も分別なく溜め込むことになり、その分古い情報に縛られたり、抽象度の低い情報にまみれてしまいやすい。
その結果、心も身体も重たくなり、本当に大切なことや本当の自分の気持ちや本当のゴール、チャンスやヒントなどが見つけられなります。
ゴールを浄化してみよう
いろいろ頑張ったのに結果が出なくて、この先どうしたらいいのかわからないというなら、それは本当のゴールではないところにリソースを使ってきたからです。
ちゃんと向き合って考えてみたけど、今やるべきことがわからないのであれば、それも本当の気持ちや本当に大切なことよりも他のことを優先してしまっているか、こうでなければならない、こうしないとダメだ、これをしてもうまくいかないに違いないなどという、過去の情報にがんじがらめに縛られて自由な発想ができないからです。
本当に大切な物ではないところに自分の心と身体のリソースをつぎ込んできたので、もうへとへとに疲れ切っているのです。
いずれにしても、どうしたらいいのかわからない、何にも見えない、のはあなたのマインドセットが不適切なことも関係しています。
「わからない」「できない」「見えない」と、そこであきらめたら、もうそこで終わってしまうということです。
今は答えが出なくても、あきらめず自分に問い続けることです。
これからなにしようか これからどうしようか つぎはなにができるか… 答えが得られなくとも、問いかけて考えることに価値があるのです。
ゴールが分からない、ゴールに対してなかなか心と身体が動いていかない、やる気が起きないという方は、ゴールをとにかく何度も浄化してあげると良いでしょう。ゴールを召喚して、とにかくどんどん浄化してみます。
これを繰り返していると、自分にとってゴールが機能し始めるようになります。
そもそもゴールが違っていたことに気づくかもしれません。本当に望むことではなかったかも知れません。
本当の気持ちが見えてきたり、ゴールに対して無理しなくても気持ちが向き行動が起こせるようになったりしますので、ゴールが何か機能していないなと感じるときや、エフィカシーが下がってしまいがちなタイミングではゴールの浄化はとてもおすすめです。
浄化によって、余計な情報、無駄な情報がそぎ落とされ掃除が終わった後には、機能する情報が入っていきやすくなります。
何が欲しいのか、何ができるのか、あきらめず自分の内側を探求することです。
気がついていないだけで、必ず道はあるのです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。